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よいこのむすめさんたちへコミュのよいこのむすめさんたちへ33 8月6日

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良いこの娘さんたちへ


戦争・・・勃発する。そして終結・・・する。

すがすがしき真夏の早朝、

テインカーベル、職場に出かけるため、

忙しい朝を過ごす。朝食を食べる。身なりを整える。
コンピューターのチェック。

携帯電話への対応、ゲロ吐き猫との別れを惜しみ、

さよならの言葉を掛け合う。

ハグし合う。

浴室の鏡にて、最後の点検・・・

無益な時が流れる。

やがて、浴室より出てきたテインカーベル、

二階に向かおうとして、

階段を二段上がったところで立ち止まり、

いきなり大声で叫ぶ、

「ブラジャー、わたしの使ったのだれーーーー!誰かが使っ

た・・・勝手に・・・これはテインクのなんだからねーーー

ー!」


すると、

一階に居住するエングレの部屋から安らかな眠りを妨害された

不快感を表すあからさまな、かつまたかん高く、

戦闘的な怒りの声

「使うわけないじゃん、あんな小さいの、勘違いしないで

よ・・・それに朝から大声で叫ばないで・・・・

眠いんだから!」


ふたりの、戦闘的な声はトロル宮殿中に響き渡り、

平和な我らが一家のささやかな暮らしがこれにて終了したこと

を知る・・・。月の輪熊、読みかけの聖書を静かに閉じる、

そして、森へ向かう。

ゲロ吐き猫、眠っていた椅子から静かに降りる。


友達の待っている裏山へ向かう。

プリンセス、浴室に出かけ洗濯機の上に置かれた下着のサイ

ズ、色、形を確認する。

「随分小さなサイズ・・・これでエングレに入るのか・・・?

これをエングレは使ったのか・・・?」

疑問と混乱は胸をよぎる。


その後、テインカーベルは車にて職場に出かける。

宮殿、全体の上空を暗い雲がおおい、

やがて、激しい嵐がやって来そうな気配となる。

昼ごろ、起きてくるエングレ、一気にまくしたてる、

「あのブラジャーの色と形が気に入って買ったの、

覚えてない・・・?あの店で、一緒に行ったでしょ・・・?

一年ぐらい前、ほらノルウエーに行く前、あれはわたしのな

の・・・!」

とそのときに買った色違いの、ピンクおよび白のブラジャーを

持ってきてプリンセスに見せる。同意を求める。

「そんなことがあったかもしれませんし、なかったかもしれま

せん。」

と己が記憶力の著しい低下を認めるプリンセス。

「最近は昨日のこともすっかり忘れてしまうのです。

一年も前のことなど到底思い出せません・・・


わたくしには・・・」

プリンセス、若い娘の美しい下着を感動しつつ眺める。

やがて夕刻となる。テインカーベル、職場より帰宅する。


「おかえりなさい、ごくろうさまでした。このような暑い日


に、まことにご苦労様でした。」


語りかけるプリンセス。

答える言葉を見つけられず

、無言を続けるテインカーベル。

くつろぎの間、一帯を黒い雲がおおい、

もはや息をするのも困難となる。全員酸素欠乏症となる。

そこへ現れる、我が末娘、エングレ、またもや一気にまくした

てる、

「言いたいことがあったら話すべき、

話さなければ自分のきもちは伝わらない、

自分がなにを考え、どう思い、どんな風に納得出来ないのか口


に出さなければ伝えることは出来ない。

わたしが居た国ではそうだった。・・・


何故、話さないの、何故そんなにグルーミーなの・・・?」

テインカーベル、それらの語りかけに答える言葉は見つから

ず、二階に姿を消す。その間、月の輪熊、ゲロ吐き猫、

プリンセスたち一同、話す言葉、伝える気持、

和解への道のりを見つけることも出来ないまま無言を続けた。

宮殿一帯が戦渦と混乱の重苦しい空気に包まれる・・・。

「和平への道のりは長く険しいのか・・・?」


しばらくして、ようやくわれに返るプリンセス。


二階に消えたテインカーベルに向かいて呼びかける。


「夕食を食べずに眠るのですかーーー・・・?


今日あった楽しい出来事も告げずに眠ってしまうのですかーー


ー・・・?あなたの父、母、そしてあなたの愛する馬鹿猫にお

やすみも言わずに眠ってしまうのですかーーー・・・?」

二階の部屋は、ただ静かなままだった。テインカーベルのため


に準備した夕食は、食べてくれる人を失くし、食卓の間、

の食卓の上に寂しく残った。それぞれの者はそれぞれの思いを

胸に抱いたまま、それぞれの部屋に向かった。眠るため

に・・・。プリンセス、一人こっそり英語の辞書を開き調べ

る。

「グルーミーとは初めて聞く言葉・・・どういう意味なのかし

ら・・・・?」

ずりおちる老眼鏡を何度も指であげつつ見つけた・・・

グルーミーとは・・・憂鬱、ふさぎこむ、暗くなる・・・の意

味・・・と書かれてある。


「なるほど・・・わたくしは初めて聞いた言葉です

ね・・・!」

エングレは、随分たくさんの言葉を覚えたのですね。」

妙に感動するプリンセス。

「エングレはこの一年の間に自分の考えをはっきり伝えなけれ

ば暮らして行かれない国にいたのですね、ずいぶん辛いことも

あったでしょうに・・・・よく一年間を過ごしました。

しかしたとえ一枚の下着でも発展すれば大きな問題となるので

すね・・・?下着戦争・・・とでも言いましょうか・・・。」


やがて朝となる・・・。


二階より降りてくるグルーミーなテインカーベル、

くつろぎの間に緊張がはしる。

月の輪熊、読みかけの本に目をおとしたまま・・・。

ゲロ吐き猫、食卓の陰から様子を伺う、しっぽ、耳、目、すべ

てが固まったまま・・・。

プリンセス、精一杯の願いをこめて

「おはよう・・・」

と呼びかける。

「オッハー・・・」

元気な声で返ってくるテインカーベルの挨拶、

その瞬間、くつろぎの間、にいる家族のひとりひとりの者から

安堵の吐息が聞こえた、その「おはよう・・・!」の挨拶は目には

見えなかったが、そこに居るひとりひとりの胸に染み渡るほど

優しく、あたたかく響いた

「テインカーベル、やっと元のテインカーベルに戻ってくれた・・・。」

安心する一同。一同の心の中に

「よかった・・・。」と言う声が静かに聞こえた。


テインカーベル、

そこの場にて手に持つブラジャーを見せつつ釈明する。

「これが生意気あざらしのブラなの・・・見てよね・・・

わたしのはAA。あざらしのはZなんだからね・・・!」

手に持つは色、形、刺繍が全く同じ、サイズだけが異なる

下着である。近眼のエングレは姉の下着を誤って身に付けたら

しい。おそらく、ノルウエーより帰国したばかりで、

同じものがもう一枚、姉の下着として存在することを知らなか

ったのだろう。それにしても、一緒に買い物に行った訳でもな

いのに、娘たちが、全く同じ柄、形の下着を選んだことにプリ

ンセス深く感動する。

「やはり姉妹とは良いものですね・・・

知らぬまに同じものに共感をおぼえ、

同じ品物を手に取りそして、同じ品物を購入すると

は・・・!」

「それに、言いたいことを相手にぶつけることができ、

けんかとなっても、また、仲直りができる姉妹がいるとは

何と幸せなことでしょう。けんかをしたままでさえ、

同じ屋根の下に住める・・・そんなこと家族以外ではあり得な

いことなのです。・・・。この世の中には、甘えられる父、

母も、けんかの出来る兄、姉、弟、妹もいない天涯孤独の人生

を生きる人々もいるのです・・・。」

プリンセス、部屋の片隅で静かに読書を続ける森の熊に目をや

った・・・。


トロル宮殿の庭では、みんみん蝉が、短い夏を精一杯生きる声

が木々を揺さぶり、太陽が、しだの葉をこがし、

みょうがの葉はかえるの池にすずやかな影を作ろうと、

丈の高い葉を天に向かって懸命に上へ上へと伸ばした。

トロル宮殿に訪れたかけがえのない平和・・・

この平和がいつまでも続いて欲しいとプリンセスはただただ願

った・・・。

コメント(5)

今から、日本に帰りマース!!3しゅうかんだけいるので見かけたら捕獲してねl♪

今回は、長女ティンカーベルと四女 エングレ(前回生意気アザラシ)の戦争です☆

プリンセスがグルーミーの意味を調べたり、『下着戦争』って名付けたりしてる件(くだり)に、めっちゃウケたー。
あと、やっぱり落ちをちゃんと付けてるプリンセスはすごぃっexclamation ×2exclamation ×2(笑
もうついたー?おかえり♪おーせ
日本語いっぱい喋ってってね

姉妹戦争、あったあった。
兄弟姉妹って大切だよねぇ〜シルバーサーファー
うちは3人が年子だから喧嘩ばっかりしてたよ。
あたしは良く妹の服着て怒られるよぉあせあせ(飛び散る汗)

お姉ちゃん着ると伸びる…って涙

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