よいこのむすめさんたちへコミュのよいこのむすめさんたちへ２８　３月９日

２００７年３月９日

良いこの娘さんたちへ

プリンセス風邪ひく。

頭ひどく痛く、咽喉ひどく痛む、外、冷たい風吹く。

「お医者さん行きたい。でも歩けない、車の運転お願

い・・・」

プリンセス月の輪熊に懇願する。

輪熊、愛車マーチのエンジンかける、３５秒で医院到着。

医院、病気の人で満席。ほとんどが人生の先輩がた、

早い話がおじいさま、おばあさまがた・・・

先輩がたかきわけて、ようやく空席探す。あちこちから咳の

声、とびかう世間話、くしゃみの音、そして

「今日は混んでる、こなきや良かったよお・・・

こんなに混んでるなんて・・・病気になっちゃうよ・・・

やだよー」

と老婆の声あがる、その意見まったく同感、

わたしも帰りたい・・・チェクイットアウト・・・

ラップのリズムで・・・。お昼の時報を知らせる鐘がなる頃、

ようやくプリンセスの順番やって来る。

「本日どうなさいましたか・・・？」

たずねる医師。医師、眼光おだやか、かなり痩身、

あと１０年したら怖くない仙人・・・てとこか・・・？

プリンセス、怖くない仙人に向い答える。

「頭、モーレツに痛く、咽喉、モーレツに痛い。」

仙人、診察の後

「ただの風邪ですね・・・残念ですが」

プリンセスに告げる。仙人、机に身体向き直りカルテに記入し

つつ告げる

「薬を出しておきます。それに痛み止めの注射もしていってく

ださい。」

と言いつつ次の患者のカルテに手を伸ばそうとしたその時、

プリンセスためらいつつも告げる

「わたくし、歯の治療のためこの３ヶ月程あまり食べることで

きず、風邪の原因は栄養不良ではないかと思うのですが、

栄養剤か何か注射してもらえませぬか・・・？」

仙人、伸ばしかけた手おろし、こちらにゆっくり身体を向け、

プリンセスの顔眺める、そしてなにやら言い出しにくそうに告

げる

「わたくしはかなり痩せておりますが・・・

あなたはどう見ても痩せてる様には見えません・・・

栄養不良とは思えませんが・・・でもどうしてもと仰るなら

ば・・・それ程までにおっしゃるのであれば・・・

看護婦さあーん、こちらの患者さんに静脈注射してあげてくだ

さあーい、ビタミンA,ビタミンＢ.ビタミンC.・・・いちアン

プルづつ適当に混ぜて・・・」

帰りの道、ふらふら歩くプリンセス、迎えの馬車は来なかっ

た。月の輪熊はどこ行った。・・・来ずとも歩けるこんな

道・・・いきなり気温下がった寒い日の事である。