12月9日(木)PM7:30 Borders Books & Music 1390 Westwood Blvd Los Angeles, CA 90024 310-475-3444
やあ、みんな。
また僕達ですよ。 そう、20世紀がちょうど終わろうとしている頃、短い期間だけNBCで放映され、あなたがよく観ていた、あの熱心でささやかなテレビドラマ出身の、あなたのお友達です。確か『Geeks and Freaks』とかいう番組だったと思うんですけど、それで合ってましたっけ? 記憶がちょっとあやふやなんです。多分、『Nerds and Burnouts(オタクと完全燃焼)』っていうドラマでした。いや、『Moderately Brisk Times at McKinley High(マッキンリー高校で適度にお元気タイム)』だったかな?<注:映画『初体験リッジモント・ハイ(Fast Times At Ridgemont High)』のタイトルにかけてます> それとも『Welcome to the Dork House(ボンクラのおうちにようこそ)』でしたっけ? <注:映画『ウェルカム・ドールハウス(Welcome to the Dollhouse)』のタイトルにかけてます>
あー、そう、『Freaks and Geeks(フリークス学園)』でした。忘れるわけないでしょう!(先ほどの一人芝居はローカル劇団や教会の集まりで披露できるパフォーマンスです。詳細はSamuel French<注:フランス発祥の演劇専門の出版社で、ハリウッドに俳優を対象とした同社の書店もあります>に問い合わせてください。)
最新アイテムとしてはNewmarket Press社から『Freaks and Geeks: The Complete Scripts』という本が出ています。この本は現在、どこの書店でも売られています。まさに小さな電話帳みたいなサイズと重さで、2冊とも600ページ以上あるのに、どちらも20ドル未満の価格なのです(まあ、20ドルから5セントだけ安い19ドル95セントなんですけど、それでも20ドルって言われるよりは好ましく聞こえますよね)。第1巻はエピソード第1話〜第9話までの実際の撮影用脚本を収録しており、第2巻は第10話〜第18話を収録しています。初の書籍化です。この2冊は哀れなお人好しが番組のビデオテープとともに部屋に閉じ込められ、その人にみなさんが既に何百万回も耳にしたドラマでの会話を文字に書き起こさせて作ったような、ただ脚本を写したありがちなシナリオブックなんかではありません。本書は、撮影時にカットされたり変更されたりしたすべての箇所が入っている本物の脚本なので、もしあなたがこのドラマのファンであるなら、最後まで読み通すのがとても楽しめる本に仕上がっています。各話の脚本の冒頭には(まあ、実際には脚本の冒頭<トップ>ではないのですが、私の言いたいことは分かりますよね?)、僕達(ポールとジュド)が書いた各巻のイントロダクションと同様に、各話を担当したそれぞれの脚本家が序文を寄稿しています。そして2巻ともスクラップブックのページがあって、僕達の『フリークス学園』保管庫に残っていたすべてがそこにあります。未公開の写真、手書きのメモ、ドラマの基本設定書、ジョン・ディレイのお父さん(!)によるギークス3人組のスケッチ、キャラクターの設定資料、制作会社のメモ、ボツになったアイディア、脚本家たちからの質問に対する回答書、進行予定表、そして僕達が発見できたもので、アンドリュー・コヘン<注:本書の実質的な編集を担当。『フリークス学園』DVDのプロデューサーでもあります>にページへ貼ってもらえたものはどんなものも入ってます。
シナリオブック、面白いですよ〜。
すごいボリュームなのでまだ全部読んでないですけど、エピソードごとに脚本家の個性が出ていて面白いです。
特にPaul Feigが担当したエピソード、その中でも第1話はすごく緻密なト書きでシーンが描写されており、まるで小説みたいなシナリオでとっても読み応えがあります。
そんな彼は来年『Superstud』という2冊目の著書を上梓する予定のようです。
『フリークス学園』ファンにとっては、あの台詞――「クールになりたい? それともスーパークールになりたい?(You wanna be a stud? Or You wanna be a super stud?)」――を想起させる同書は、来年の6月発売予定なのにamazon.comで既に予約可能なのでした。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/1400051754/
さらに言えばamazon.co.jpでも既に予約受付中でした。わーい!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1400051754/
ちなみに同書の副題は「Or How I Became A 24-Year-Old Virgin(もしくはいかに私が24歳の童貞となったか)」。
……相変わらず自虐ネタが冴えまくっています。
早く読みたーい!