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おじさん達(人材育成ISSJ)コミュのメルマガ原稿 研究発表大会探訪録

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 メルマガ新年号に複数の執筆者で大会探訪録を書くことになり、その一部を高木先生から依頼されましたので、下記内容でお送りしました。高木先生のレビューを経て、編集委員会に送付されます。

 大会のF会場は「人間中心の情報システム」がテーマである。学会の設立を主導された浦先生も、終始熱心に聴講しておられた。
 中嶋聞多氏からは、生命・社会・機械の各情報を発展的にとらえる西垣理論を基盤にした、情報システム学の新しい枠組みが述べられた。今や情報は、小学校から必須の概念である。それにもかかわらず、わが国では基本的な意味があいまいなままである。「情報システムと教育」の論議にもつなぐべき重要な提言が行なわれた。
 松平和也氏の主張は、CIOが主任情報参謀であるべきだ、という啓発的な内容だった。当然、情報収集のみでなく対外的な情報発信も課題として、メルマガ創刊号に柴田亮介氏が書かれた、情報システムとしてブランドを確立する役割も担うことになる。大会のあと中島洋氏から、諜報から文化戦略まで担当する情報大臣を設けている国があると伺った。
 松平氏からは、情報システム部が電算部として売却の対象にもなったという問題が提起された。つまり、機械情報が疎外されていたのである。人間のかかわる業務プロセスは、プロセスとしては十分認識されていなかったのである。
 この点に着目されたのが甲斐莊正晃氏の発表である。ブランディング活動を社内に向けて実施することにより、従業員の意識を改革、ERPなどの機械情報システムも積極的に取り入れて高水準の業務プロセス確立をめざすものである。
 田沼浩氏の情報の評価と価値の議論も、このようなプロセスの中に位置づけると、さらに新たな展開が得られるだろう。
 冨永章氏の発表は、ソフトウェアのまちがいの予防、すなわち社会情報から機械情報への翻訳精度向上を課題としたものである。多様な活動実績を総括すると、第1に効果があったのは、失敗の原因分析からリスク管理をすることだったが、第2に場合分けの網羅性が挙げられたのは、東証問題が裁判にはいったタイミングだけに印象に残った。
 5件の発表のいずれも時間の経過を忘れるほど議論が白熱、今後の情報システム学の研究に大きな展望を開くセッションだった。
以上

コメント(5)

ヨーゼフさん

日頃お世話になっています。ヨーゼフさんの総括に脱帽です。ISSJの更なる躍進を確信しました。
中島聞多先生のご発表に関する、私の稚拙なコメントを以下に記します。

私事ですが、甥っこ(8歳)がフィンランドに住んでいるので、ちょこちょこ日本の漫画を送っています。普段あまり、漫画本を手にしたことは無かったのですが最近、「鉄腕アトム」を目にし、私自身つい読み始めてしまいました。未来では(とはいっても、手塚おさむさんが生きていたころからの未来です)ロボットと人間が共存します。ロボットがコミュニティを作っていたり、工場長としてマネジメントしていたりします。人間は感情によりエラーを起す場合があるのである分野では、ロボットに任せた方が安全な社会になるのかもしれないと、本気で考えたりします。後半のご発表にあった分類は、中島先生の質疑応答で仰ったとおり、やわらかく設定し、充実させるのに大賛成です。
かずかず様

 コメントをありがとうございます。
 ロボットは、コンピュータだけでなく、センサーとアクチュエータを備えた究極の機械情報システムと見てよいですね。学者たちが、2050年ロボットのチームで、ワールドカップのサッカーで優勝するべく、長期戦略で研究を進めているのも面白い試みです。
 昆虫は、1ミリ立方の脳しかないのに、ミツバチのコミュニケーションやハエの飛翔など、驚くべき能力をもっています。
 やはり、生物・社会・機械の各情報を、進化のプロセスとして統一的に見ていくことが重要ですね。
ヨーゼフ様
 小生は主に教育セッションを聴講しました。?企業におけるSEの人間力能力向上、?「情報」について高校・小学校での指導のあり方、そして?産学連携について、と3テーマに大別できます。このセッションだけは、30分/人で、最後にまとめて質疑応答でしたのでやや変則でした。質疑応答は参加者同士の議論も生まれ白熱しました。
 小生は午前の3件の発表でコーディネータを担当し、昨年のパネルコーディネーターに続きまして、初めての経験をさせていただきました。
 今回の教育セッションで発表いただいた方々には、人材育成委員会で今後広げる議論について、ご意見をいただいたたり、活動の輪に参加いただくこととしたいと思います。
ヘンリー様

 情報システム学会の会員でさえ、情報教育=コンピュータ教育と考えている人が大半なので、今は少しでも論理思考、問題解決技術、コミュニケーションスキルについて議論の輪を広げていくことが重要と思います。このコミュニティは、アクセスがしやすいので、まず今回学会で発表された方々にコミュニティへの参加を呼びかけてはいかがでしょうか。学会員以外の人も容易に閲覧と発言ができるコミュニティで議論していくことも意義があると考えます。
ヨーゼフ様、かずかず様

 おっしゃる通りと考えておりましたので、そのように運ぶ所存で参ります。ご教示ありがとうございました。拝よ〜シルバーより 変李

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