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現代美術情報コミュの「空間概念/丹羽 康博 展」@ 名古屋 L gallery

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この夏、愛知県美術館で開催された「APMoA Project, ARCH vol.10 Action AS Poetry −詩としての行為−」にて、丹羽康博の作品を御覧になられた方も多いのではないでしょうか。 

「情報に惑わされず、同時代から何を受け取り、何を返すことができるでしょうか。作家は慎重に選択します。私の場合は自然でした。自然と思えるものやことに反応して制作するのです」

そう語る作家の作品は、とても静かです。が、丁寧にひも解いてゆくと、その裏には美しいコトバたちが、ひっそりと息を潜めています。
今回、彼は封筒に破れるほど執拗にドローイングを施し、それをギャラリーに送り続けました。また、ギャラリーのベランダ部分を利用し、実に丹羽らしいインスタレーションを試みています.それらの作品を通し、あなたは何を見、どんなコトバをすくいとるでしょう。
そしてなぜ、彼はフォンタナの提唱した「空間概念」をタイトルに選んだのでしょう。

風も快く、出かけるにはぴったりの季節になりました。ぜひ、丹羽康博の世界に足をお運び下さい。

*****

「空間概念/丹羽 康博 展」@ L gallery
2014.9.13 (土) - 9.28 (日)
13:00-20:00
会期中無休
http://l-gallery.jp/

「画家として、キャンヴァスに穴を穿つ時、私は絵画を制作しようと思っているのではない」 ルチオ・フォンタナ

丹羽康博は、コンセプチュアルアートをつくろうとし、制作に臨んでいるわけではない。既成の概念を疑い、ものづくりにあたる。結果、コンセプチュアルアートにカテゴライズされるような形態をなすだけなのだ。

「詩としての彫刻」から発展した、行為の集積である「詩としての行為」。その延長にある 『 untitled ( letter ) 』のシリーズは、これまで手がけてきた行為の集積とは感覚を異にするという。描くことは彼にとって特別なのだ。目や手、思考など、描いている時の意識の深さは、その他の行為では体験できないものなのだと。

何を描いているという訳ではない。速度を感じる筆致、線は重なり、色は層を成し、紙は脆く破れ穴があく。思いや意志を届ける装置としての手紙のはずが、動が静に定着されてもの言わぬ。視覚だけの嵐のただ中に立つが、音はない。

生活空間を横切ってくる、他者を介してその場まで運ばれた。あなたは視る、手紙から平面に姿を戻した1枚の絵を。その時、光が放たれる。コトバの代わりに送られた、刻まれた時間と思念が、心の一番フラットな場所に透写される。

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