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現代美術情報コミュの「伊藤 慶二展/土岐、暮れの刻、薪窯の火色」

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 L gallery 2014年スタートをきる企画展がスタートいたしました。
 伊藤慶二と言えば、1月の半ばまで岐阜現代陶芸美術館で行っていた個展も記憶に新しいかと思います。今回はタイトルにもありますように、作家が久々に薪窯で制作した作品も並びます。新シリーズの「あたま」や、岐阜現代陶芸美術館でも展示されていた「天使のマスク」シリーズ、平成の土偶とも言えるような「トルソ」、また、思わず家につれて帰りたくなってしまうような器など、多数展示しております。
 祈りや慈愛を感じさせながら、ほっこりとした温もりやユーモアもどこか漂う伊藤慶二展、寒い日が続きますが、ぜひ足をお運びくださいませ。

「伊藤 慶二展/土岐、暮れの刻、薪窯の火色」
2014.1.18 (土) - 2.16 (月) 
13:00-20:00

L Gallery
名古屋市名東区本郷 1-43
The Apartment LiF F-1 〒465-0024
tel 052-774-5599

アクセス:地下鉄東山線本郷駅下車、2番出口(北方面バスターミナル側)より徒歩7分。
エントランスの呼出しボタンF-1を押してお知らせください。
お車でお越しの方は、建物南の駐車スペース N にお停めください。
http://l-gallery.jp/

*****

 暖となり闇を照らす。調理を可能にし、敵を払い、魔を除ける。文化を進めた火。土が焼かれ、器や信仰に関わるオブジェが生まれた。山のように用意された薪が、リズムよく窯に入れられていく。薪窯の前にいると、無意識のうちに「火」について思いを巡らしている自分に気づく。

 焚き火に薪をくべると、ぼうっと音を立て炎があがった。薪窯ならば春や秋が良いのでは、と訊いてみる。と「火遊びは冬の方がいい。寒い時の方が『やっている』という感じがするから」照り返しに赤く染まった横顔が悪戯気にほころんだ。薪窯の作品は、良しも悪しも両極端だと言う。「その意外性が楽しいんだ。炎が直接あたって焼けるから、表情も自然な微笑みというのかな」。

 『 HIROSHIMA 』シリーズをつくるため30余年前、フランスでみたものを参考にこの薪窯を造った。懸垂アーチで割り出した紡錘型の窯だ。それは強度の面でもさることながら、どこか伊藤慶二の作品と似て、端正で美しい佇まいをみせる。

 窯の癖をとらえ微妙に調節しながら4日間、火と向き合う。体力も精神も削がれ澄まされてゆく。教え子たちがサポートに入り、夜通し窯に薪をくべ続ける。若手の経験の場、無論その意義も大きいのだが、それ以上に「78歳にして、未だ開いていない扉が開く予感」に胸を震わせる作家の姿がそこにはあった。 

 久しぶりに手がけた薪窯での新作も並ぶ今展。2014年の幕開けに相応しく、凛とした伊藤慶二の世界が広がります。

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