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現代美術情報コミュの「Nobody is there. /石田典子展」@L Gallery,F-1

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L Gallery,F-1、5月の企画展のお知らせです。

「Nobody is there. /石田典子展」
2012.5/12(土)- 5/27(日)
13:00-20:00(会期中無休)

L gallery,F-1
名古屋市名東区本郷 1-43
The Apartment LiF F-1 〒465-0024
tel 052-774-5599
アクセス:地下鉄東山線本郷駅下車、2番出口(北方面バスターミナル側)より徒歩7分。
エントランスの呼出しボタンF-1を押してお知らせください。
お車でお越しの方は、建物南の駐車スペース N にお停めください。

*****
 ドローイングを切り、別のドローイングに貼りつける。ぽっかりとした間が生まれる、浮遊感。紙の厚み分のエッジ、世界がそこだけ変換される。主に版画を制作していた時から好んだ技法だ。版画から描くことへ。描くことは自由だから終われない、終われない終わりに自身で終止符をうつ。刷る代わりにハサミをいれる、貼る。

 「昔は物語の中に登場人物が沢山いて、それをモチーフにしてました。でも、今はみんな居なくなっちゃったんです。どっかに行っちゃって」事もなげに石田は言う。そのことにさしたる不安はない。なぜなら、(時折現れる通りすがりの者を除いて)登場人物が居なくなっても、物語は続いているからだ。人が居ないので以前ほど容易く、私たちがストーリーを読み取れないというだけで。

 環境の変化も手伝い、今は?住まうこと?や?空間?に興味があるという彼女。昨年海外を旅行した際も、出会った作家がどんな場所でどんな生活をしているのか、表現のベースとなる暮らしぶりに自然と目が向いた。そして、気がつくと家のような形を描くことが多くなった。

 しかしこうも口にする。具体的な何かを描きたい訳ではないんです。例えば、気持ちの縁に引っかかったままの、見たはずなのにどうしても思い出せない昨夜の夢。きっかけがあれば一息に解けそうなのに、糸口がみつからない。彼女は「こんな感じ」を丁寧に紡ぎ、観る者にそっと差し出す。世界とすり合う瞬間立ち上る。残り香。私たちは感じる。かつてそこに住まっていた、存在していたものの気配を。そうして、静かに進行している物語の時間軸を。

画像:「木の下の子」/綿布に油彩、紙/2012年

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