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▼宮本輝・それぞれの作品▼コミュの「錦繍」

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・出版社/著者からの内容紹介
会って話したのでは伝えようもない心の傷。14通の手紙が、それを書き尽くした。
「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」
運命的な事件ゆえ愛しながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る――。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。


・感想
あまりに面白くて一気に読んでしまいました。

今は電子メールでリアルタイムに会話ができますが、
手紙しかない時代の手紙が来たときの気持ちや、返事を待っているときの気持ちというのは、どういうものだったのでしょうか。
嬉しい・驚き・高鳴り・・・
そんな気持ちは忘れかけていました。

私はこの本を読んで人を愛すること、そして、愛する人の側にいることは、本当に幸せなことなのだと思いました。

手紙のやりとりの中での二人の心の変化の様子や
色々な出来事の中で進歩していく二人に、
本当に心を温められます。

ところで、手紙をやりとりするという形式で書かれていて制約が多いのにこんなにすばらしい物語になるなんて・・・!
今更ながら宮本輝、すごすぎる!

コメント(26)

そっかぁ、若い方はあまり手紙のやりとりをされてないんですね。
私ももっと前にメールというものがあれば、成就した恋もあったかな?なんて思っています。
手紙だと書いたときと届いたときの時差ってものがありますしね。
電話だとうまく伝えられないこともあるし。
でも、それだと今の旦那と結婚してないだろうから、人生変わっちゃいますね。

「錦繍」は徹夜で読んで、泣きすぎて、朝パンパンに目が腫れちゃいました。
玲子さんが手紙を読んで、「うちこの人好きや」って泣くシーン。
何度も泣きました。

長女が生まれたとき、「錦繍」をイメージして、『絢』という字を名前に使いました。
「美しい模様の織物」という意味があるんだそうです。

男の子が生まれたら、「青が散る」の主人公の名前『燎平』と付けたかったのですが、我が家には女の子しか生まれませんでした。
>うったんママさん
こんにちは!

>玲子さんが手紙を読んで、「うちこの人好きや」って泣くシーン。
私もこのシーンが(;_;)好きです。
玲子さんがすてきな人だから、物語にはなっていないけれど、
主人公の二人が今後幸せになるんじゃないかと思います!

「絢」という字には、そんな意味があったのですね・・・!
すてきなお名前ですね。(^^)
はじめまして!私は先輩から「錦繍」をすすめられ、本当に最近、宮本輝を初体験しました。あまりに感動してこちらにお邪魔させていただきました。

「前略・・・」から始まる冒頭。私はすぐに蔵王へ旅立ちました。
宮本輝の世界は、自然の美しい描写の中に人間の善と悪、過去現在未来の人間の生き方。私の好きなこってりした人間模様を描きながらすばらしい感動を与えてくれたのでした。

格別よかったのが「生きていることと死んでいることは同じことなのかもしれない・・・死んでもまた生まれ変わり、人を死に陥れた人は人間には生まれ変われない、またはもし人間に生まれ変わっても障害を持って生まれたり短命だったりする。」「人間の業」という言葉でした。
(大分要約し文を私の解釈でかえてしまいました。すいません)

障害をもった子供を生んで育てるのは生んだ母親の業・・・。この世に起こる不幸な出来事はすべて背負った人の乗り越えるべく業であり成長するための試練だということかな〜?試練を乗り越えれずに命を絶ったり、誰かを突き飛ばしたりしたら、また来世にも試練が待っているということかな〜?と思ってしまいました。
そう考えると、今の悩みも喜びも過去のつらかった記憶も意味のあるものに思えてきます。

私も青春時代にメールとか携帯とかあったら、今の生活は無かったと思います。小学校時代にラブレターをどきどきして書いた記憶があります。今でも親友の結婚式や、別れの場面に気持ちを手紙にしたためます。

‘手紙の筆跡’その人の性格から、その人との思い出がすべて一瞬で心に浮かんでくる…
私たちはそんな貴重な技を大切に効果的に使いたいですね。
読み終えて間もなしの感動の後なので、興奮のあまり初めてなのに長くてすいません(*^^*)
>いまやんさん
はじめまして!!感動が伝わってきました・・・

>格別よかったのが「生きていることと死んでいることは同じことなのかもしれない・・・死んでもまた生まれ変わり、人を死に陥れた人は人間には生まれ変われない、またはもし人間に生まれ変わっても障害を持って生まれたり短命だったりする。」

→「春の夢」にも同じようなことが
 書いてあったような気がします・・・!
 (「錦繍」がお好きなら「春の夢」も好きかもしれません・・
  是非読んでもらいたいです!)


手書きの方が、気持ちが伝わってきますよね。
メールのラブレターよりも、手書きのラブレターの方が嬉しいですよね(^^)

私も何か辛いことがあったり、苦しい状況の時は
「これは、何か意味を持っているのかも・・・」と考えること、あります。
頑張ろう!という気持ちになります。
ふとしさま:ありがとうございます。「春の夢」ですね!!
うれしいです!ミクシィってホンとありがたいですね〜
ミクシィビギナーのため、またまた感動です 0(^O^)0

さとちんさま:私は昔、彼との長電話を親にしかられて、
電話線を延ばし自室に持ち込んで(子機たるものも無かった)懲りずに長電話していたら、またばれて電話中に電話線を元から
「ブチッ」ときられた思い出があります。 (^。^;)
懐かしい…  今はメールで障害なく意思疎通できるのでしょうね。 どちらも体験できた私たちはもしかしてお得!?
結婚する前、今の女房に毎晩電話をする習慣がありました。残業があって遅くなり、家に帰ってからでは夜中になってしまう場合に、よくビジネスホテルに泊まることにして、そこから電話をかけました。独身時代には無茶な金の使い方をするものです。一体何の話をしていたのか全く覚えていません。
>やりちゃんさん
こんにちは!
毎晩電話をしてもらえたら、奥様も、嬉しかったと思いますよ
(^^)羨ましいです・・・
はじめまして。宮本輝さんのファンです。
文庫化されたものだいたい読んでます。 
 
中でも錦繍は一番好きな作品です。
何度も読み返して、そのたびに泣いています。

特に令子さんが好きです。
あんな女性素敵だなと思います。
 
初期の頃の作品は生と死を描いているものが多い
と思うのですが、その中でもこの作品は強く訴えて
くるものがあります。
 
他の作品もどれも捨てがたいですが、今は約束の冬が
気に入っています。
 
時々遊びに来ますので、よろしくお願いします。
はじめまして。

僕も錦繍はベスト3に入ります。

以前、留学で海外に半年いましたが、当時はよく手紙を書いていました。両親、友人に。

手紙はいいですよね。書いていると自分の考えもまとまったり、新しいことに気づかされたり。

受け取るときも、メールや電話にはない気持ちが感じられます。

宮本輝さんのうような美しい手紙は書けませんが。。。


それにしても凄いですよね。あれだけ見事な手紙のやり取りを、まるで違う作者が書いているかのように書けるのは。

ちょくちょく覗きに来ますので、よろしくお願いします。
 あれ?わたし、コメントしてませんでした!

 計略結婚(?)で忙しい日々を送る2度目の夫婦関係…ええかも知れません。

 手紙、猛烈沢山保存してあります。自分のもコピーしておけばよかった(苦笑)。
はじめまして。ごんあさままと申します
 高校生のときから宮本輝さんの大ファンで、特に「錦繍」が一番好きな作品です。
 学生の時、結婚してから、子供を生んでからと読み返すたびにまた、違った感じがします。

何度読み返してもすばらしい作品です。
 「錦繍」は、「避暑地の猫」での初体験の後、真に宮本輝に最初に出会った作品です。しかも、結婚と重なっていて…
 でも、もう一回読まないとコメントできないので、みなさん、もう少し待っててくださいね。
初めて「錦繍」を読んだとき、
「うち、あんたの奥さんやった人を好きや」という令子さんの言葉に涙しました。

最近、「錦繍」を読み返しました。
読むたびに、気になる場所が変わります。

今回、気になったのは、何度も出てくる「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない」という言葉です。

「もし死んでしまっていたら、あの<自分>はどうなっていたのでしょう。肉体も精神も何も持たない命そのものだけになって、この宇宙に溶け込んでいったのではないでしょうか。しかも、自分の為した悪と善をたずさえたまま、果てしない苦悩の時をおくりつづけるのではないでしょうか。」(本文より)

なぜか、小学校の時、「死んだら、今、物を考えている私というものは、どうなるのだろう。肉体がなくなっても、この考えている私は、無くならない。今となんら変わらないのではないか、だから、死は怖くない。死んでもいい。」なんて考えを持ったことがあります。それを思い出しました。

今回読んだ「錦繍」の感想は、

自分の為した善悪、自分が考え感じたこと、そういうもの全て「(自分の)命そのもの」で、それは、生死を越えて、ずっと離れることのないもの。それは、いつか宇宙の大きな何かの中に吸い込まれていくのだけど、それが救われるとかじゃなく、ただ「そうなのだ」と。
でも命ある今は、現実を生活を、生きていかなきゃいけない。です。
始めまして。「錦秋」は私の宮本輝デビュー作かつ宮本輝ランキング1位の作品です。

25の時に2つ目の会社を辞めてバイトしていたときに
バイト先の先輩に薦められたのがきっかけです。

宮本輝の文章はやわらかくとても心地がよく、彼の作品にいっきにはまってしまいました。

今、資格試験に向けて勉強中のため読書とは無縁なのですが
試験が終ったら久し振りに「錦秋」を読んでみようかな。
錦繍の内容についてはみなさんがお書きになっているので、
私見のみにします。

錦繍のタイトルについて書かせていただきますが、作者は
あの物語の最後…父親と母の墓参りに行ったあと、京都で
秋の紅葉に感動しつつ、元夫との往復書簡を打ち切る決心を
しますよね。

あの美しい京都の紅葉が錦の刺繍のように見えた、これが
錦繍のタイトルの源だという気がしました。これは何度読ん
でもこのタイトルの解釈は変わりません。また、「刺繍」と
いうものは、文学上よく人間関係に比喩される。この場合
美しい人間関係が織り成す「錦の刺繍」のような物語を、
作者は書きたかったのでしょう。そしてその狙いは見事に
美しい物語として結実した。錦繍という名作が完成したのだ…
と思いました。美しい京都の紅葉の風景と、また物語を飾る
美しい登場人物たち、この一作で自分はすっかりと宮本輝の
虜になってしまいました。

令子のくだりや、モーツァルト好きな喫茶店のマスターとの
やりとりなど、概ねみなさんと感じた部分は共通しているのですが
心を震わせるエッセンスのいっぱい詰まったこの物語に出会えて
幸せすら感じる名作だと自分も思います。


 こんちは。昨日、さる方からのメッセージで問い合わせを受け、検索したところ、『錦繍』の英訳があることが分かりました。

 興味のある方、amazon.comでご検索あれ。
 はじめまして。

  「錦繍」は再生の物語が、往復書簡の形式のみで書かれていて、
  読み終わった後は、いつも癒されています。

  10/21にFM東京の番組”Panasonic Melodious Library”で「錦繍」が
  取り上げられます。
  作家の小川洋子さん(博士の愛した数式)が文学作品の解説や裏話を
  する番組です。
  放送を今から楽しみにしているのですが、生憎秋祭りの日なので
  笛・太鼓の音に、ラジオが聞き取れるか心配しています。

 どの作品も好きなので、他のトピにも、またおじゃまさせて頂きます。
錦繍。。。。。
一生心に残る そんな作品です
自分と重なる部分があるかもしれないからです。。。
> うたげさん

 興味あるお話、詳しくして頂いて、ためになりました。紅葉を錦の刺繍に例えたことはタイトルと中身から分かっていましたが、そうですか、やはり文学の達人がいると違うなぁ。わたしは「言語学」で貢献しますね。

 アメリカ最古の小説、書簡体なんです。それも、「実話」と書かれるのが普通だったといいます。大学院の時に読んだ、今からすると退屈な書簡体、あれも味があるんでしょう。ただ、どうもその時代の言語は英・米ともに後の古い映画の台本にあるような「名台詞」を意識したものが多く、ロマン派では詩に対して「クリシェ」という概念が適用されるようになりました。

 そういう意味では『錦繍』の手紙の文章は現代の主人公のことばを反映していて、読んでいて違和感がありません。情けない男の姿が目に浮かんできたりしますね。
往復書簡の形式で進められる小説はいくつもありますね。
ドストエーフスキィ「貧しき人々」がすぐに思い浮かぶのですが
話すときよりも、書く方が人間は饒舌になるんですね。ウッシッシ

でも、あんなに長い手紙は書けないなぁ‥などと思いながら
読み終えました。

この11月末に京都の秋を楽しむ予定です。
錦繍なるものに出会えることを期待しています。
>ぎた〜らさん

いえいえ(笑)たまたま京都の紅葉の美しさを目の当たりにしたこと
があるので、この物語の内容に結び付けてみただけなんですよ。

また、木を愛でているある会社の経営者の方が仕事のお客様で
居るのですが、その方がこんなことを仰ってました。その方は
木好きが昂じて森の中に事業所を設営しました。

過酷な季節、暑い夏や寒い冬、気温差が激しい年ほど、山々の
紅葉は美しい彩を見せるのだそうです。最近の薀蓄の多い宮本
作品なら引用しそうな話ですよね(笑)

また、ぎた〜らさんが仰っているように、宮本作品の文体は
ホントに気取りがないですよね。構えることも気恥ずかしく
なることもなく平易に読める文章だと思います。

秋が深まってきました。

「錦繡」が読みたくなってきました。

蔵王にはスキーでしか行ったことがありませんが、紅葉を見に行くのもいいものですね。
紅葉を見て、夜はゆっくりと読書する・・・一人旅がいいかも。

ただ、一人で旅に出て「錦繡」なんて読んだら、涙が止まらないですね。

あんなに深く人を想ったことがありません。

自分がしたことのない経験を主人公を通して経験し、涙し、深く想う。

その時のコンディションで感じ方も違うので、久々に「錦繡」読んでみます。


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