元気の出る聖書の言葉コミュのキリストの名代

【キリストの名代】

自分から語る者は、自分の栄光を求めます。しかし、自分を遣わした方の栄光を求める者は真実であり、その人に不正はありません。ヨハネの福音書第７章１８節

＋＋＋

「名代」という言葉があります。自分よりも上位の人の代理を務めることです。名代はその人の名誉を汚さないように、自分の最善を尽くします。また、名代はその人の権威を帯びているが故に、その行為の中に自分の思いが入り込まないように細心の注意を払わなければなりません。

イエス様は、父なる神様の名代として、ご自身の生涯を献げ尽くされました。ご自分の栄光を求めず、ご自分の力の全てを、弱っている人、貧しい人、病んでいる人たちのために注ぎ尽くし、そして、ついに、苦しみと恥辱の極みであった十字架にかけられ、贖いの血を流してくださったのです。

これが父なる神様の名代としてのイエス様の生涯でした。イエス様は、この世では何も栄光をお受けになりませんでした。しかし、父なる神様の名代という栄光に満ちておられました。

私たちは誰のために生きるのか。何のためにこの残りの生涯を用いるのか。誰の名代となるのか。イエス様は、「わたしの名によって祈れ」とお命じになりました。イエス様の名代として生きるように招いてくださったのです。

生涯の終わりまで多くの日が残されいるかもしれないし、残された日は少ないかもしれない。

しかし、イエス様は、私たちがイエス様の名代となることを願ってくださいました。私たちが尊く生きることを、イエス様に似たものとなっていくことを。

岩本遠億