元気の出る聖書の言葉コミュの聖霊は自由に吹く

【聖霊は自由に吹く】

人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。・・・肉によって生まれた者は肉です。霊によって生まれた者は霊です。・・・風（霊）は、その思いのままに吹く。ヨハネ3:3,6,8

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私が生まれ育ったキリスト教団体（３０年前に脱会）は、信仰の突破を経験させるために、修行的な要素を取り入れていました。寒中の海での禊祈祷や、雪解け水での滝浴び、はたまた、火渡りの荒業まで行い、肉の思いを滅却することを通して霊に目覚めさせようとしていたのです。

私は、子供の頃から信仰熱心でしたから、このようなことも、言われるまま、一生懸命行いました。そう言えば、毎朝、徒歩で山に登って早天祈祷をしていた時もあります。しかし、どんなにそれらを一生懸命行っても、私は新しく生まれるということを経験することはできませんでした。

肉の思いを肉の修行によって滅却しようとしても、肉は肉です。修行によって肉が霊に生まれ変わることは決してありません。

やがて、その団体の創始者の先生がこの世を去りますが、その団体は、その先生を偶像化していきました。私は、熱心であったが故に、全てがわからなくなり、信仰を失いました。心も体も病んで全ての希望を失い、絶望の闇に陥っていきました。

しかし、そんな私を愛し、私のために祈ってくれる人がいました。私の上に手をおいて祈ってくれた人がいました。

その時、聖霊の風が私の上に、私の中に、縦横無尽に吹いて来て、私の全てを満たしました。私は、完全な平安と湧き上がる喜びに満たされ、イエスと共に歩む者としての実存を与えられました。病も、その時完全に癒され、私は、霊に属する者として新たに生まれ変わったのです。

私は、その時、祈ることもできない状態でした。ただ、絶望の中で喘いでいたのです。しかし、聖霊はそれに妨げられることなく、自由に吹いて来て、私を満たしました。

聖霊の風は自由に、何に妨げられることもなく吹いて来る。そして、肉に属する者を霊に生まれ変わらせるのです。

私も、私を愛し、私のために祈ってくれた人のように、友のために祈ろう。聖霊の風が吹いて来る時を待ちつつ、祈り続けよう。

聖霊の風は自由に吹く。

岩本遠億

P.S. 私は聖霊によって新しく生まれたのち、生まれ育った団体を脱会し、一般のキリスト教会の中で生きるように導かれました。全ては主のご計画の中にあったことと思います。