元気の出る聖書の言葉コミュの死を打ち破る命に

【死を打ち破る命に】

死よ。おまえのとげはどこにあるのか。よみよ。おまえの針はどこにあるのか。ホセア書13:14

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人の命の神秘は、その誕生と成長だけに見られるものではない。その死の時に最も神秘な輝きを放つようにと、神様は人の命を創造されたのである。

死を滅び、不吉なものとしたのは、人の罪、悪魔の仕業だ。

キリストは、十字架上で刑死するとき、神の愛の最も強い光を放たれた。ご自分を十字架に釘付けにする者たちの罪の赦しのために祈り続け、まさに命が尽きるとき、「我が神！我が神！」とご自分の信頼する父なる神に向かって叫び、ご自分の霊をお捧げになった。

キリストは、十字架という地獄の苦しみと恥辱の中で、悪魔に勝利なさったのである。

キリストの御霊を注がれた者たちは、まさに死に及んだときに、キリストと同じように「我が神！主様！」と叫び、自分の霊を父なる神に捧げるようになる。

そして、父なる神がキリストを死者の中から甦らせられたように、私たちをも甦らせてくださる。

最期の時こそ、悪魔に勝利する時だ。神は、人をそのように創造なさったのだ。罪という壁が閉ざしていたものを、キリストは打ち破ってくださった。

聖書は言う。「エノクは神と共に歩み、神が彼を取られたので、見えなくなった」（創世記5:26）。

エノクは、死を見ずに天に移されたと言う。エノクは死に勝利したキリストの雛形だ。私たちは、どのように生き、どのような死を迎えるだろうか。エノクのように今日もキリストと共に歩もう。

しかし、それ以上に、キリストが私たちと共に歩んでくださる。私たちにはできないことを、成し遂げてくださった方がいる。私たちを背負ってくださる方がいるのだ。

２０１５年誕生日の日に　岩本遠億