元気の出る聖書の言葉コミュの宗教指導者の病根

【宗教指導者の病根】

しかし、あなたがたは先生と呼ばれてはいけません。あなたがたの教師はただひとりしかなく、あなたがたはみな兄弟だからです。あなたがたは地上のだれかを、われらの父と呼んではいけません。あなたがたの父はただひとり、すなわち天にいます父だけだからです。また、師と呼ばれてはいけません。あなたがたの師はただひとり、キリストだからです。マタイの福音書23:8-10

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イエス様がここで問題としておられるのは、宗教指導者の心の中にある抜き難い「高慢」です。

人から素晴らしい先生だと言われたい。素晴らしい説教を語ると言われたい。あの先生は真理をつかんでいると言われたい。そのような思いは、どの牧師、伝道者たちの心の中にもある高慢の根です。

それが高じると、そのような思いを実現するために、説教するようになる。人が自分の話を聞いてくれること、人から「先生」と呼ばれることが喜びとなってくる。そして、人が自分の言うことを聞かなければならないとさえ思うようになる。

私は、この「元気の出る聖書の言葉」でも、教会のメッセージでも、教えようとせず、ただ「イエス様を告白する」ということを変わらない方針として続けてきたつもりでした。

しかし、気が付くと、いつの間にか「先生」になってしまっている自分がいます。「先生」になってしまったとき、イエス様が見えなくなる。イエス様を見失うのです。

私の主であり、私の先生であるイエス様はどこにいるのでしょう。極限まで低められたイエス様。あなたの十字架の下にひれ伏し、十字架のあなたを仰ぎ見る者としてください。ただ、あなただけを告白する者としてください。

岩本遠億