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英語教育コミュの中学高校の英語の教科書に、体系的な発音指導を載せるために

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はじめまして(というわけではない方もいらっしゃると思いますが)

現在カナダの某大学院で、もうすぐ博士課程を終える者です。分野はL2 phonology/phoneticsです。

日本の中学高校の英語の教科書に、どうしても載せてもらいたいものがあるので、是非色々な方々から力を貸していただけたらと思います。英語教師の職場環境、教科書の印刷会社、政府との関連等、色々の分野の専門の方々から知恵を貸していただけると助かります。

日本語教育では、日本人も外国人も、一番最初に50音表を習い、文字体系と音韻体系を同時に覚えます。全ての単語は50音表の音だけでできており、50音表さえ覚えれば、理論上は全ての日本語の単語を発音できるわけです。(ただし「赤」と「垢」のようなピッチアクセントが表記されてないのが、日本語教育の大弱点)

同様に、中国語教育では、最初にピンインを習い、韓国語教育では、最初にハングル文字を習います。スペイン語フランス後等ヨーロッパの言語も、カナダの先住民の言語の指導法も同様です。それさえ最初に覚えれば、理論上は全ての単語を発音できるわけです。

同様に、当然英語にも、日本語の50音表にあたるものがあり、その表さえ覚えれば、理論上は全ての英単語を発音できるわけです。他の言語の指導法と同様に、英語でも同じことを一番最初にすれば、英語学習者の誰もがぶち当たる「通じない」「聞き取れない」等の悩みは激減するでしょう。

しかし日本の英語教育では、この言語教育の一番土台となる部分を見落としてしまったままで来ているので、どうしてもせめてこれだけは、英語の教科書に載せたいという夢を、10年以上も見続け、アカデミックな道に進むことを決めました。

あくまで経験的にですが、5、6年この方法で高校生以上の日本人を教えてきて、明らかに効果があります。みんなから「この方法が日本の英語教育に正式に採用されれば、英語教育も変わる」と、期待を寄せてただいてます。

と言っても、まだ科学的な効果の検証はしてませんし、正式に取り入れるにはさまざまは課題をクリアする必要があるので、発音指導に熱心な先生方の力を貸していただけたらと思います。

この方法の一部を載せると、まず一番最初に、英語の全ての音素一覧表を、わかりやすくまとめた形で見せ、英語の音の全体像を把握させます。日本語の50音表と同じ発想です。

ちなみにこの母音一覧表に添えたひらがなは、決してimprssionisitcなものではなく、Best先生という方のPerceptual Assimilation Modelに基づいて行った実験の結果を基にしています。今年の学会で発表し、論文にもする予定です。

「英語の母音は数が多くて難しい」という印象を持ってる方も多いと思いますが、実は決してそんなことはなく、意外に簡単なのです。なぜなら、「エイ」「アイ」「エア」などの音の組み合わせでできているから、数が多そうに見えるだけの話なのです。

コメント(5)

もちろんお話ししたいことはまだまだ山ほどあるのですが、

おそらく一番の課題は、先生方の負担でしょう。

まず日本人の英語の先生方は、そもそも自分が発音を習ったことがなく、発音記号も読めず(でも生徒には立場上そう言えない笑)、フォニックスも習ったこともなく、生徒にまで「先生それで通じるんですか?」などと言われてしまう、という話もめずらしくないでしょう。

当然、自分ができないことは教えられません。

一方ネイティブの先生も、日本人の発音がどうして治らないのかその根本的な原因がわからず、悩み抜いる方もいるようです。また、日本人が日本語の発音を必ずしも説明できないように、英語母語話者だからと言って、英語の発音を説明できるわけではありません。

だから、もし指導方法そのものの効果は約束され、需要はあっても、指導側がNGを出すでしょう。
これは日本語教育の発音指導でも同じ状況のようです。つまり需要ギャップがあるわけです。

そこで、去年熊本(今回の地震で亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします)で行われた英語教育の学会で、こんなアドバイスをいただきました。

「まず先生のトレーニングをして、先生が習得してからでは、いつになるかわからないし、先生の負担も大きい。
だからまずこの指導法を取り入れ、授業中に先生も一緒に生徒と学んでいく、という形にした方がいい」

ということです。そのために、まず先生の知識がなくても授業ができるような、ビデオやアプリ等の構築を考えています。もっとも、生徒の前でプライドを捨てて、「自分も習ったことがない」とカミングアウトするのは勇気がいるかもしれませんが。
ところで、なんとなく英語教育には、発音記号がないといけないようなイメージがある方も多いと思いますが、個人的には、発音記号を読めるようになる必要はないと思います。現に英語ネイティブは発音記号など知らないのですから。

(注、私自身は、phonology phoneticsをやってるので、発音記号は毎日のように使ってますが)

そもそも、発音指導に熱心な先生方がおっしゃるとおり、日本の発音記号そのものに、色々と問題があり、かえって誤解を招いてしまっています。日本の発音記号は「欠陥表記」だという先生さえいます。

しかし、英語のつづりは、日本語の漢字と同じように、初めて見た単語では読み方がわからないものも多いので、当然「フリガナ」が必要になります。

フォニックスを覚えても約2割の単語は読めませんし、そもそもフォニックスのルールが複雑すぎて、経験的には、フォニックスをそこそこ使いこなせるレベルにまで習得できる日本人は、英語教師レベルの方さえほとんどいないように見えます(矢印(左)原因はつきとめました。)

そこで、私がおすすめするのは
pronunciation respelling, phonetic spelling
と呼ばれるものです。私の生徒さん達からは頗る評判がいいです。

簡単にいうと「読み通りのつづり」というものです。

日本では、ほとんど使われることがなく、馴染みのない方も多いと思いますが、
英英辞典や英語ネイティブ同士のやりとり、ESLでは、わりと当たり前のように使われています。
でも気づかずにスルーしてしまってる方も多いと思います。

ただ、日本語のフリガナや、中国語のピンインのように、政府が決めたオフィシャルなスタンダードがなく、さまざまなバリエーションがあるのが欠点ですが、例を挙げます。

テニスプレーヤーの「錦織圭」を、ローマ字でKei Nishikoriと書いても、アメリカ人はローマ字を読めないので、日本語を知らないアメリカ人が(英語式の発音で)これを読めるように、

kay nee-shee-KOHR'-ee

という「フリガナ」を振っています。画像参照。
これは、日本語で、Davidに「デイビッド」とフリガナをふり、英語をしゃべれない日本人が日本語式の発音で読めるようにするのと同じ発想です。

同じく、カナダで、大人のESLの生徒のために出版されている新聞の例も画像に添付します。
ただし、compromise KOM-pruh-myzのmyzは、ミスプリでしょう。myzのyをLong Iで読むことはできないので、本来はmizeか何かでしょう。

もっとも、まずこの「読み通りのつづり」を読めるようになることが、第一歩です。
日本語でもまずひらがなをおぼえ、中国語でもまずピンインを覚えないとどうしようもないのと同じです。

中国語ができる方は、根本的にはピンインと同じ発想なので、すぐにピンとくるでしょう。

この機会に、pronunciation respellingをチェックしていただけたら、幸いです。
英語が好きな方なら、絶対に興味を持っていただけると思います。

https://en.wikipedia.org/wiki/Pronunciation_respelling_for_English

もちろん、全ての方に興味を持ってもらおうとは思ってませんが、
興味を持っていただいた方、是非力を貸していただけたらと思います。

ついでに、日本の発音記号の欠点に関する記事の例
https://www.scribd.com/doc/13922126/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E7%94%A8%E8%8B%B1%E5%92%8C%E8%BE%9E%E5%85%B8%E3%81%AB%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E7%99%BA%E9%9F%B3%E3%81%AE%E8%A1%A8%E8%A8%98%E3%81%AF%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%8B-Do-we-need-British-variants-in-the-pronunciation-entries-of-learner-s-English-Japanese-dictionaries
The Silent Way では,
音が一覧表になっている。
しかし, 「ふりがな」では表されていない。
色で表している。

The Silent Way をやらなくても,
この音のカラー・チャートを研究・検討するだけでも
かなりの勉強になる(取りあえずは, 教師にとって)。
minka さん、コメントいただいていたのに気づかなくてすみません。
興味を持っていただいて、ありがとうございます。

つトム @ ミクシィ さん、
コメントありがとうございます。
The Silent Way、すみません、知りませんでした。是非チェックしてみます!

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