ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ニート・ザ・リッチコミュの小説できました 途中まで NO,1

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ニート・ザ・リッチの小説です。
皆さん読んでください
感想もお願いします。


ニートフルデイズ−フルにニートな日々−
 
世界を変貌させるのは決して認識なんかじゃない
世界を変貌させるのは行為なんだ。
それだけしかない。

第1章
ついにニートになってしまった、、、
おれタケシこと通称タケボーは11月30日で会社を退職しニート人生が始まった。
ニート人生初日
特に今日は日曜日だからあんまり実感なく普通に一日が過ぎた。
ただ夕方になっても明日から仕事に行かなくていいっていう開放感があった。
ニート人生2日目
何かしなければと思い考えた挙句、以前からニートをやってる、友達に会いにいくことにした。
これから会うその友達は、元春という名前で、中学からの同級生だ。自分と同い年29歳だが高校を卒業してから定職には一度もついたことがない。いや、定職は愚かまともに働いた事は一度もない。生粋の江戸っ子という言葉はあるが言ってみれば生粋のニートだ。本人に言わせれば「俺はニートじゃない!就職活動中なんだ」という。就職活動10年もしてる奴なんてきいたことがないが本人がそういうのだから間違いないんだろう。
家は駅を挟んで反対方向に住んでいて自転車で5分とかからないところに住んでいる。だけど向こうが俺の家に来ることはめったにない。毎日特に何をしてるわけでもなく暇してるはずだが、きっと面倒なんだろう。
とりあず自転車をこいで行ってみることにした。
元春は、ニートをやって収入がないはずだが閑静な住宅街の一戸建てに独りで住んでいる。親から買ってもらったのだという。それに毎月、生活には困らない生活費も親から振り込まれる。そんな生活をしてれば確かに働きにもいかないだろう。
全く呑気な生活をしている人間も世の中にはいるのだとつくづく思わされる。
彼の家のブザーは壊れてるので、家の前まで着くと必ず携帯で連絡をしなければいけなかった。携帯を鳴らす。
家の扉が開くと彼が眠そうな目で出てきた。
「久しぶり、ついに仕事辞めたのか」
「まあね、二年近く行ったけどもう、限界超えたから遂にやめちゃったよ」
そんな軽い挨拶をして家にあがる。
「何か、飲むかー」と軽い調子で言う。
「とりあえずビールがいいよ」
まずは退職祝いで一杯やることにした。ついにお互いニートになったしまった。だけどこの最悪の状況でもまだ何とかなるよという余裕があった気がする
リラックスした時間と空間の中でいいアイディアはいつも生まれるものだとつくづく思う
2時間くらい、くだらない話をした頃こんな話になった。
「なあ、せっかくお互い暇になったわけだから何かしないか」と切り出してみる
「そうだな、何かでっかい事業でも興すか?」と元春はだいぶ酔ってるのか上機嫌で答えた。
「お互いニートなんだから何か逆にニートであることを最大限に活かした活動したら面白い事が出来るんじゃないか」
「そうだな、最近テレビの番組でニート特集やってたけど、今全国で60万とかとんでもない数の若いやつがニートやってるみたいだぞ。でその中の一人が俺だけど」と元春は照れくさそうに言った。
「あっおれも聞いたことあるよ。何でも15歳から34歳くらいまでの45人に1人が今、ニートやってるらしいよ」とおれが付け加えて言った。
「まじかよ、確か、俺たちのクラスって40人くらいだったろ?」
「そうだな、その中のおれと元春がニートやってるんだから、俺たちはさらに確率上げてることになるな」といい、二人で思わず笑ってしまった。
リビングのテーブルにはパソコンが置いてあり、インターネットで今流行のユーチューブというサイトを開いて好きな音楽を流していた。このユーチューブというのは世界中の人が好きな動画や音楽をサイト上に載せて利用者がそれを自由に見たり聞いたり出来るサイトだ。
あの時は、まさかユーチューブから流れていた音楽を聴いただけでこんな話になるとは夢にも思わなかった。
「そうだ、二人で曲を作ってみないか?」と突然元春が言い出した。
「いきなり曲作ろうって言われてもなあ」
「ほら、俺たち中学の時、尾崎豊がすげー人気でギター買って練習して何曲か弾けるようになってクラスの連中に聴かせたらこれが結構評判良かったじゃん!」
「そう言えばそんな事もあったな」
俺達が中学2年の初めにちょうど尾崎豊が突然死んで、テレビで毎日のように音楽やら、どんな人間だったとかという報道が流れていて、いつの間にかクラスではちょっとした尾崎ブームになっていたのだ。そして元春と楽器屋に行きギターを買って練習し何曲か教室で聴かせたらこれが人気を呼んだ。とくに元春は尾崎の物真似がうまかったので他のクラスまで行って歌っていた。昼飯の時なんかも頼まれたので、おかげで全然弁当が食えなかった時もあったほどだ。
「だろー、いつの間に飽きてやめちゃったけど、今からでも遅くないんじゃないか?」
「だけど、プロ目指してるやつなんか沢山いるんだから厳しいんじゃないか?」
「だからさ企画の面白さで勝負するんだよ」
「企画かあ、ニートの二人組みがミュージシャンになって成功するって話しはどうだ」と軽い気持ちで答えたら元春は何か物凄い事をひらめいたように言った。
「それだよ!ニートが成功する企画なんだからユニット名はズバリ、ニート・ザ・リッチだ!」
「えっニート・ザ・リッチ?カッコ悪くね」思わず聞き返しながら笑ってしまった。
「エアロスミスの曲でもそんなようなのあっただろ」元春は昔聴いた曲を思い出すような顔で聞き返した
「それは、イート・ザ・リッチだ」素早く突っ込む。
「まあどっちでもいいじゃん。どっちみち相当バカなユニットになるのは間違いないんだからさ」
「もう、なんでもよか」と軽く博多弁で返す。
そうなると曲を作る準備をしないと行けなかった。元春はさっそくギターを物置から持ってくると言って探しに行った。普段はタバコが切れても買いに行こうかどうしようか1時間も考えるほどマイペースな性格だけど何か始めようと思った時にはほんとに驚く程早い。
「おーい、暗くて見えないからリビングにある懐中電灯とってきてくれ」
裏の物置から声がしたので、仕方なく懐中電灯を持って物置にいった。
元春の頭はくもの巣だらけになって物置の中を探してた。
「たぶんこの奥にまとめてしまったあるはずだよ」
懐中電灯を照らすと、確かに埃りだらけのギターとダンボールの中にはアンプやらチューニングマシンが入っていた。そしてその中に少し大きめに貯金箱とダンボールで作ったポストがくっついものを発見した。
俺達にはそれが何かすぐに思い出すことが出来た。お互い思わず顔を見合わせて、とても懐かしい気持ちになりそれをすぐリビングまで持ちかえった。
「まだ、こんなものあったんだな」
「ああ、実家から引っ越す時、荷物たくさんあったからそのまま面倒なんで引越し屋にはこばせたからそのままの状態で残ってたんだと思う」もうすっかり忘れてたから驚いたという顔で元春が言った。
それは昔、クラスの連中に聴かせた時に、終わったあと活動資金という事でみんなに募金してもらうための募金箱と次の日歌ってほしい曲を書いてもらう“Q”という名前をつけたリクエストボックスのポストだった。
募金箱は50万円貯まる貯金箱で日付が入っていて「1995年7月20日」になっていた。
それは中3の夏休みになる前の終業式の日付けだった。
Qにはあの日ままリクエスト用紙が入っていた。とりだして見ると、
用紙には「ブルーハーツ 人にやさしく」「槙原典幸 どんなときも」
「チャゲアス SAY YES」 「ビートルズ HEY JUDE」「尾崎豊 15の夜」
「浜田省吾 悲しみは雪のように」....
当時のヒット曲やら、英語の授業でやった曲など沢山の曲が書かれていた。
「槙原のどんなときも、は絶対マッチョがリクエストしたんだろうな」と元春が言った。
マッチョとは風松というクラスの学級委員をいていて名字の下の松をとってマッチョというあだ名でよばれていた友達だ。
「そうそう、マッチョはいつも朝教室来るときいつも口づさんで入ってきたもんな」
「いつも口づさんでるのに、途中までしか覚えてなくて、最後は違う歌になってたりして」
ちゃんと覚えろっていつもみんな言われていたっけ。
「このビートルズのリクエストは英語が得意だったせっちゃんじゃない?」
「たぶんね、俺達英語まるっきり苦手なの知ってて毎回リクエストしてるんだもんな」
とうとう、せっちゃんのリクエストには一度も答えないまま終わってしまった。
そして、リクエストボックスの一番奥には、他の用紙よりも大きな便箋が一枚はいっていた。
それはクラスメイトの弥生の書いたものだった。
「 今までありがとう。元春とタケボーのおかげで昼休みと放課後は本当に楽しかったでです。この手紙を書きながら、いつかの放課後の事を思い出しています。音楽室でビートルズの“愛こそはすべて”を聞かせてくれた時の事です。英語が苦手な二人だったから英語の歌詞をとうとう覚える事ができなくて、タケボーが日本語の歌詞に書きかえて元春が歌ってくれましたね。二人が演奏してる途中で、二人に気付かれないように後ろから入ってきた音楽教師のヨマセ先生が、こっそりドラムで参加した時は驚きました。私が冗談でリンゴスターが来たわよっていったら、二人して振り返っていましたね。そしてみんなで最後は笑いながら愛こそはすべてのサビを歌ったんだよね。
AII YOU NEED IS LOVE
明日、岩手の母親の実家に引っ越します。小岩井牧場の近くです。私がこれから新しい生活を送る事になる場所は都会と違って空気が驚くほど澄んでいます。この時期だと夏の大三角形も天体望遠鏡などなくてもはっきり見ることができるそうです。
今年の夏休みは私にとって少し寂しい時間になりそうですが、時間を持て余し、そして眠れない夜がきたら夜空見上げます。
夏の宵の星空。ベガが私で、元春がデネブ、タケボーがアルタイル、そんな事を想像しながら南の空に向かって見る夏の大三角形は他のどの星座よりもはっきりと見えるはずです。
ところでリクエストボックスなのにリクエストしないというのは変だね。
でも今書いても私には2学期が始まっても聴くことができません。だからリクエスト曲は私の新しい引越し先の庭に埋めておきます。ヒントは私の家から一番きれいに夏の大三角形を見ることが出来る場所に埋めておきます。あたりまえの話ですがそれを知るためには私の家にこなければいけません。しかも季節は夏でないとわからない。さらにきれいに見える場所といっても美的感覚は人それぞれちがいます。ほとんど奇跡みたいな話しになりますが、それでもいつか見つけてもらえたらうれしいです。
さよなら
PS もう宿題を写させてあげることは出来ないので今年の夏休みの宿題は真面目にやってください。」
弥生の最後のリクエストの曲がなんだったのかそれが二人にとって最大の夏休みに宿題になってしまった。夏休み何度も二人で何の曲だったのか散々話し考えたが、夏休みがおわりかけた頃ようやく結局掘って見る以外わからないという結論になった。当たり前の話しだった。
元春は夏休みが終わり9月になり2学期が始まっても、これからは受験で忙しいとかもう飽きたとかいって決して歌うことはしなくなった。そういってる元春は少し寂しそうだった。
「なあ元春、弥生があんなリクエスト方法をしたのははただ単に夏休み一人で寂しいから遊びにきて欲しかっただけじゃなかったのか?」
「そう!でもそうじゃねえかって気づいた時は夏休みが終わりかけてて、全然手をつけてなかった宿題しなきゃいけなくなっててもうそれどころじゃなかったろう?」
「ほんと俺達ばかだな」
「今頃気づいたか」
「でも今頃だけど、最後に弥生が何リクエストしたか気になんない?」
「めちゃくちゃ気になる」
「いってみようか」
「おーう」
だけど弥生の住所がわからない。引っ越す前に確か住所と電話番号を渡されたが今はもうどこにあるかわからない。というか捨ててしまってる可能性が断然高い。
必死に当時の記憶を呼び戻して何か手がかりはないか考えてみた。
弥生と仲によかった友達、部活の後輩、先輩...
「なあ、せっちゃんならわかるんじゃないか?」元春が思い出したように言う。
せっちゃんは同じクラスメイトで節子という名前で弥生とは一番の親友だった。
母親は早くに亡くしていて、駅前で飲み屋を経営してる父親と二人暮らしだった。
父親はすこし砕けてる人でまだ中学生だった俺達が遊びにいった時でもビールやウイスキーをご馳走してくれた。
「あーそうだね、せっちゃんが一番仲よかった気がするよ」
「たしか引越した後も手紙のやりとりしててバターだかチーズ送ってきてくれたとかいってたよ」
「そうだ、言ってた、言ってた、でも確かせっちゃんのリクエストには一度も答えなかったよな、英語の曲ばっかで」
「だねー、それで弥生がリクエストした曲知りたいたいから住所聞くのも気まずいな」
「でももうわすれてんじゃない?」
「結構おぼえてるかも」
「今日はとりあえずゆっくり眠って明日行ってみることにしないか?」
時計をみると夜中の2時を過ぎていた
「そうだな、明日行くことにしよう」
そういっておれは家に帰ることにした。
あくる日目が覚めて早速元春に電話をした。
「なんの事?」
「おーい!」
「冗談だよ、夕方くらいにせっちゃんの家行ってみよう」
「おーう」
俺達はそういって夕方せっちゃんの家に向かう為電話に乗った。せっちゃんの家
は一つ先の津田沼の駅近くで居酒屋をやっていた。線路ずたいに並ぶ店の一角だ
った。なので東京方面に行く時電車に乗った時は電車からいつでも見れる場所に
あった。母親は卒業してから数年した後病気でなくなっていた。ちょうど高校卒
業間近の二月だった。
「お母さんの葬式以来だから十年以上たつな」
「あの時のせっちゃん凄い辛そうだったよね」
「最後に見た顔が泣き顔だったからずっとあの時の記憶が忘れらないよ」
そんな事を話してる間に電車は駅について、いつの間にか家の前に来ていた。
店の名前は「無装飾」
無装飾には、“夢想に飾らている”というもう一つの意味もあるのだとせっちゃんは中学生の頃教えてくれた。
名前の通り装飾にはこだわらずシンプルな作りになってる店だ。仕込みの準備を
してるの店には明かりがついてる。
「だけど、いきなり来てまずかったかな?」元春が今さらながら言う。
「ていったって電話番号とかもわからなくなってるんだからいきなり行くしかない
よ」
「けどせっちゃんだって仕事いってるか結婚とかして家でてるんじゃないか?」
「確かに仕事いってるならまだ帰ってないかもね。でももうきちゃったんだから
とりあえず中入って聞いてみよう」
俺達はドアを開けて中に入ることにした。
店の中はだいぶ錆びれた感じになっていた。
テーブルが四つにカウンターがあり奥は狭いステージになっていて無名のミュ
ージシャンが月に何度か生演奏をするのだと中学時代せっちゃんが話してくれた


コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ニート・ザ・リッチ 更新情報

ニート・ザ・リッチのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング