トルコリラ　★コミュの政策金利１６．７５％へ引き下げ

トルコ中央銀行は、政策金利を１７．２５％から１６．７５％へ引き下げることを決定しました。借り入れ金利は２２．２５％から２１．５％へ。

インフレ抑制は、個々の品目は別として、全体指数は順調に継続しているということですね、もっとも経済界では批判もあって、

　　　もっと思い切って引き下げるべき！トルコ経済に競争力をつける
　　　ことが大切だ、われわれの窮状をもっと知って欲しい！

中央銀行は、インフレが怖い、せっかく克服途上なのに、インフレ高騰をぶり返してはならん、と思うので、今回の引き下げはこうなったのでしょうか。

トルコリラにどう影響するのでしょうか？

政策金利もさることながら、北イラク国境問題がなんとも、危機的状況！

　　　エルドアン首相は、国会にＰＫＫ掃討作戦に限って、北イラクへ
　　　越境・侵攻する権限を政府に与える法案を提出、了承された模様。

　　　北イラク越境は、イラクとアメリカが反対！

　　　しかし、世俗派の軍部の突き上げもあろう、逆に今回の選挙では
　　　多くの支持を集めたトルコ内クルド人への配慮もあろう、
　　　いろいろあって、エルドアン首相も困惑しているのでしょう。

北イラク越境は、アメリカを刺激するでしょう、とき、まさに、アメリカ議会ではトルコを激怒させた法案が議論されている、ブッシュ大統領も困った、政治ではよくあることでしょうが、このあたりが、政治家の腕の見せ所ではないでしょうか？

いずれにせよ、トルコもちょっと、「米国離れ」の徴候ですね。独立国家ですから、それでいいのですよ。けんかをすることはないですが、米国のいいなりはみっともないし、

　　　世界の２大虚弱通貨の１つ、米国ドルを通貨としている国に対して
　　　もっともっと、凛として、付き合っていく必要があるでしょう、
　　　これは、実はトルコより前に、日本の大きなテーマですが。

エルドアン首相は、越境攻撃カードをもって、政治行動に出るのでしょう、
だから、いきなり、国際世論を敵にして攻め入ることはないはず、が、トルコ国家の主権を強調すれば、どういう行動に出るか、はなはだ、不透明であることは
確かですね。トルコ軍隊は優秀部隊です、ＮＡＴＯでもお墨付き、軍部は自信たっぷりでしょうから、どうなりますか。

トルコから、目を離せない日々が続きます。