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メダカのある情景★コミュの◆カラムナリス病◆

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『カラムナリス病について(概要)』

■魚病学上の分類■

 細菌病

■症状■

感染する部位は体表・鰓(エラ)・尾・口・鰭(ヒレ)などである。

感染箇所によって、
●尾腐れ病
●口腐れ病
●鰓腐れ病
●鰭腐れ病
(●皮膚への感染もある)
とも一般的に言われるが、これらはフラボバクテリウム・カラムナリ(Flavobacterium columnare)という細菌が原因である。



以下、症状別


●尾腐れ病(画像左)●

?初期症状は尾が充血する・尾を閉じている
?症状が進行すると先端から白濁していき、根本の方に向かって組織が破壊され、尾がボロボロの状態になっていく


●口腐れ病(画像左)●

?初期症状は口周辺が黄色もしくは赤色の炎症を起こす
?口の先端部から黄白色や灰色に変色し、組織が崩壊しボロボロになる。
??の状態になると摂食困難となり、衰弱死が早い


●鰓(エラ)腐れ病●

?エラに感染するのは稀のようであるが、発症すると見つけるのは困難。
よって、口やエラの開閉速度の上昇、他の魚とは異なり水面に鼻上げを始めるなどの行動で判断する。
?エラの先端が白濁しはじめ、エラ弁に黄白色の付着物が発見できる。また、エラ部分が暗赤色になる。
?症状が進むと感染部位が灰色に変色し、やがて中心部分が黄色に変色し組織の崩壊が始まり、他の症例同様エラが欠損しはじめる。以下同じ展開。


●鰭(ヒレ)腐れ病●

?尾腐れ病のごとく、初期は充血。
?徐々に先端からヒレが溶け始め、欠損状態になる。


●体表での感染(画像右)●

?患部に黄白色の斑点が出始める。水カビにも似た症状であるが、菌糸状(ワタ状)ではないため、そこで判断する。感染部分の周囲は充血状態になっている。
?症状が進行すると患部が黄色やオレンジ色の潰瘍になる。
?この潰瘍は放射状に広がり、やがて他の症状同様、組織は壊死しはじめる。


いずれにしても。ポイントは

◎ヒレや尾は溶けてボロボロになる
◎黄白色の斑点のようなものが発生する。
 これは、細菌のコロニー(集落)である。
 ワタ状ではない。
◎組織はやがて壊死する。

である。
観賞魚に最も発生しやすい『細菌感染症』の1つで、致死率が高い。



★このトピはあくまで情報整理用ですので、コメントはお控えください★

【参考文献】
・魚病学概論(恒星社厚生閣)
・魚介類の感染症・寄生虫病( 〃 )
・知っておきたい魚の病気と治療(日本動物薬品?)
・月刊アクアライフ2006年10号

コメント(7)

■原因■

フラボバクテリウム・カラムナリ(Flavobacterium columnare)と呼ばれる細菌が原因である。
主に魚に生じた体の傷口が感染の発生場所になる。
■特徴?■

○フラボバクテリウム・カラムナリは、
 グラム陰性であり、細長い桿菌である。

○偏性好気性細菌である。
 (酸素がないとが活動できない細菌)

○移動のための鞭毛は持たないが、
 屈曲運動・滑走運動で移動する。

○発育可能温度は5〜35℃、最適温度は28℃前後である。
 つまり、ほとんどの水温下で発症しうる。
 しかしながら、15℃未満の水温だと発症率が低く、
 15℃以上の水温だと発生率が高くなるとの報告がある。

○発育可能pHは6.5〜8.5、至適pHは7.5である。

○塩水が苦手な菌であり、1.0%の塩水下では
 発育しないと言われている。
■予防法■

日常のケア(水質・水温等)に気を付けておくのは勿論のこと。

この菌は致死率が高く、早期発見による治療が望ましい。

また、本症例は特に外傷からの感染によることが多く、スレ傷などを発生しないように、水換・水槽掃除・魚の運搬に留意する。


二次感染の際の発症症例であることも多く、他の病気にもなっているときは留意されたし。
■治療法?■

感染部位が体表であるので、薬浴を行う。

【特徴】でも述べたように、塩分に弱い細菌であるため、治療の際には

●塩水浴+薬浴

が望ましい。幸い、メダカは塩分に強い魚である。
(とはいえ、いきなりキツイ塩分濃度にしないこと。)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

初期状態で治療したい(致死率が高いため)。

グラム陰性細菌であり、オキソリン酸・フラン剤等の治療薬が有効とされる。

オキソリン酸は水温が20℃以下であると吸収が緩慢で、25〜30℃で最も魚の体内への吸収が盛んになるといわれている。

サルファ剤やフラン剤もグラム陰性細菌に効果的と言われており、これらはオキソリン酸とは作用機順序が異なるため併用可能。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ただし、一部の薬剤は光により分解されるため、日光やライトがバンバンあたった状態で投薬しても効果が薄れるのに留意。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

具体的にいうと、

塩水浴(1%)+

パラザンD、グリーンFゴールド、エルバージュ等が治療薬としてメジャーなのでする。
上述したように水温や光・塩水浴に留意したい。
また、二次感染を引き起こしている場合もあるので注意する。

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