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メダカのある情景★コミュの◆白点病について◆

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『白点病について(概要)』

■魚病学上の分類■

 原虫病

■症状■

 魚体に白い班点のようなものが確認できる(画像参照)。
 文字通り点のような感じ。
 (これが余りに小さいと別の病気)
 初期症状として、メダカが体をこすりつけたり、
 時折急激に泳ぐことがある。
 逆に症状が進むとメダカが不活発になる(衰弱進行)。 

■原因■

 白点虫が魚に寄生することにより発症。
 Ichthyophthirius multifillsが淡水における白点虫(海水は別)。
 視認できる状態では、上皮組織内に入り込んでいるため、薬浴の効果は薄い。駆虫薬の効果は、体表に付着している状態の白点虫ではなく、下記白点虫の形態のうち、主としてセロントの状態に対してであり、シスト状態や寄生状態に対しては効果がないと考えられる。


★このトピはあくまで情報整理用ですので、コメントはお控えください★

コメント(7)

■白点虫の特徴?■
白点病病虫の生態には次の5つのステージがある。

?トロホント(成虫・栄養体)…数日間魚に寄生

?トモント…魚から離脱し、水中に放出

?シスト…一時的な休眠状態

?トーマイト…シスト内部にいる多数の仔虫の状態

?セロント…シストから遊出して感染しようとする、魚への感染期

?…

これらのステージがサイクルとなって活動している(画像参照)。

魚体への感染期は?のセロント状態であるが、この状態で1〜2日以内に宿主に寄生しないと死滅すると言われている。

この生活循環が一回転するのに要する日数、虫体の大きさ、産出されるトーマイトの数は『水温』に強く影響を受け、水温が低ければ低いほど日数を要するが、この病原虫自体の繁殖適温水域は14〜18℃である。

また、トロホント(栄養体)は2〜3℃以下、または30℃以上では発育しない、また、25℃以上になるとシストから次のステージに移行しないとも言われている。

これらのことから、白点病の流行の大きな要因として、水温が挙げられている。
■白点病病中の特徴?■

?で記載したとおり、白点病病原虫の活動は水温によって左右される。

トロホント期(寄生している成虫の状態)で充分成長するには、7℃で20日、13〜15℃で12日、18〜20℃で7日、23〜24℃で3〜6日、

またトモントがトーマイトを産生するのに、4〜5℃では6日、15℃では28〜30時間、23〜24℃では9〜13時間

との報告がある。
温度によって産出されるトーマイトについても差違があり、低水温時には大型少量、高水温時には小型多量の産出形態となっている。


以上のことから、水温がだいたい20℃だと仮定して、

◎魚に寄生している期間…約1週間
◎魚から離れて仔虫が寄生するまで…1日以内
◎仔虫が寄生できる期間…1〜2日

が白点病治療時でのポイントとなってくる。
■予防法■

多くの感染症のご多分に漏れず、水質の悪化・水温の急変、加えて本症例の特徴として水温の低下に原因が挙げられる。
水質の悪化等は病原中の増殖を招くばかりではなく、寄生主であるメダカ本体の成体防御の低下を招くので、注意する。

水質の低下は何も水替えの頻度の問題のみならず、水替え時に注意せず不用意に底砂などをかきあげる等の行為によっても悪化を伴うので(水質の悪化とは単に水中の化学物質の総量−例えばリンや窒素酸化物等のみに依らないのです)、掃除の際は気をつける。

特徴で述べたように水温の低下に伴い活動を活発化することに留意し、水槽掃除の際の水温低下防止に気をつけることも大切である。

(先に述べたように本病原虫は水温25℃以上だとシストから離脱できないので、覚えておくのが肝要です)
■治療法?■

初期症状においては数ある魚病の中では比較的治療しやすいと言われる白点病。

原則、病魚は水槽から隔離すること。

◎薬物以外の療法◎
下記の報告あり。

・水槽を毎日交換すること事を1週間続けることが有効である

・循環水槽での紫外線照射が有効である

・感染魚を29〜30℃で1週間飼育すると駆虫できる


◎化学療法◎

・0.7〜2%の塩水浴。期間は1週間程度と言われる。即効性はないが、感染時に失われたメダカのナトリウムイオンを補充し、浸透圧調節を助けるという利点あり。

・市販薬としては、

 メチレンブルー、ホルマリン、マラカイトグリーン、
 グリーンF系列、トロピカル等が有効とされる。

  ただしこれらの化学療法は水槽での水草やバクテリアに
  影響を与えるため注意が必要。
■治療法?■

特性を用いた治療法として、

◎魚に寄生している期間…約1週間
◎魚から離れて仔虫が寄生するまで…1日以内
◎仔虫が寄生できる期間…1〜2日

の習性を利用する方法がベターな治療法である。

水槽(代替可)を2つ用意して、

?感染した魚のみを入れた水槽
?まだ感染していない魚の水槽
?病気が発生した水槽

に分ける。

この内、??については治療薬を投与し、シストが発芽して出てきた仔虫を殺す。

?については、水槽中に病原虫がいるのだが(しかも感染魚を出してしまっているので通常の病原虫より強力である)、薬剤を投与しないで放置。水槽中には寄生する魚がいないので発芽した仔虫は1〜2日程度でほとんどが死滅するというものである。


治療期間は特徴を参照して、様子を見ながら適宜終了させること。
■治療法?■

?の方法にあるように、病魚のみ隔離して治療を行うのはやや不完全な方法であるので留意する。

(白点病病原虫は水中に通常もいるが、感染魚が発生している場合その感染魚から二次感染する病原虫はご多分に漏れず強力になっているので、安全策をとるなら水槽中の強力になっている病原虫を出来るだけ死滅させたい)


また、鷹の爪(唐辛子)を利用した治療法も以前から民間?療法として有名である。

水槽中に鷹の爪を入れて治療する方法で、
これは殺菌成分といわれるカプサイシンによるものであると推測され、容易さがウリとなっているが、何分病原虫への作用機序にかかる報告や実際のエビデンスとなるものを目にしたことがないので、自己判断でお願いしまする。


また、注意点として、淡水魚の白点病と海水魚の白点病は原因となる病原虫が異なるので、色々と治療法に差違があるのでご留意を。


【参考文献】
・魚病学概論(恒星社厚生閣)
・魚介類の感染症・寄生虫病( 〃 )
・月刊アクアライフ2006年1号
せっかくの情報なので、上げておきます。
ご活用ください。

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