外資系IT業界の転職裏話コミュのBrocade，Foundry Networksを30億ドルで買収へ

　米Brocade Communications Systemsは米国時間2008年7月21日，ネットワーク製品ベンダーの米Foundry Networksを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収総額は約30億ドル。買収手続きは，Foundryの株主と規制当局の承認を得た後，同年第4四半期に完了する見通し。

　Brocadeは，Foundryの普通株1株に対して，現金18.50ドルと自社の普通株0.0907株を割り当てる。同年7月18日のBrocadeの終値を基にした場合，Foundryの普通株1株に対して合計19.25ドルを支払う計算になる。

　Brocade最高経営責任者（CEO）のMike Klayko氏は，「企業やISPは，現在のニーズに応えながら，将来のネットワーク統合に柔軟に対応できるネットワークやデータセンターを求めている。当社はFoundryの買収を通じてネットワーキング・インフラ戦略を確立し，転換期を迎えつつある業界のニーズに応えたい」と述べている。

　なお，Foundryは1996年に設立された。約1100人の従業員を抱える。レイヤー2/3 LANスイッチ，レイヤー3バックボーン・スイッチ，都市圏向けルーター，中核ルーターなど，スイッチングやルーティング製品，Webトラフィック管理ソリューションを手がけてきた。顧客には，企業やISP（インターネット・サービス・プロバイダ），電子商取引サイト，教育機関，政府機関などがある。

「黒塗りのネット製品で急成長したファウンドリーネットワークスがブロケードに買収されたとは驚きました。ベンチャー企業が乱立するネットワーク・ストレージベンダー業界も統廃合の時代が来るのでしょうか。日本法人の動向が気になります。」