ナンバーナイン 2000年〜 そして2000年秋冬より東京コレクションに参加。初コレクションのテーマは「REDISUN(宮下氏の造語)」。逆転をテーマに白と黒をベースとしたモノトーンの世界でロック色をプラスさせたコレクションである。科学繊維であるダイナライブとサイトスを採用した機能性+デザイン性というアイテムを発掘したのがポイントとなる。またアクセサリー類はシルバーブランドJAM HOME MADEとのコラボレーションをスタート。このコレクションの代表作は「ダイナライブスタジャン」・「散弾銃ジャケット」・「スパイダージャケット」・「クロス柄スニーカー」などがある。裏原ストリートブランドAPEとのコラボレーションも実現させたことで話題に。
ナンバーナイン 2001年〜 そして2001年春夏は「TIME MIGRATION期」。架空のヴィジュアルコメディースクールを想定し、現在でも頻繁に採用されるドクロモチーフを初めて使用したコレクションである。独特の古着加工や薬品加工がポイントとなる。JAM HOME MADEとのコラボレーションであるドクロアクセサリー類は今でもファンの間で根強い人気を誇る。このコレクションの代表作は「小ドクロパーカー&大ドクロスウェット」・「ミルク&クッキーTシャツ」・「センターシームデニムパンツ」などがある。
ナンバーナイン 2003年〜 そして2003年春夏〜2003年秋冬を通した異例のコレクションは「TOUCH ME I'M SICK〜A NEW MORNING期」。ニルヴァーナのカートコバーンをオマージュに掲げ、彼のライフスタイルである「グランジファッション」をサンプリングしたコレクションである。またローリングストーンズのベロモチーフを大きくあしらった「ベロTシャツ」はストリートでスマッシュヒットとなる。現在でも採用されるアイコン的大人気モチーフ「ハート涙」がこのコレクションより使用されることとなる。またSMAPの木村拓哉氏による着用が目立ち、数々のアイテムがプレミア化するという異常事態が発生する。代表的アイテムは「ベロTシャツ」・「歌詞Tシャツ」・「チェックネルシャツ」・「ドクロリング」・「ハート涙ネックレス」・「ベロメッシュキャップ」・「ストライプスクールジャケット」などがある。
そして2004年秋冬は頻繁する「テロ」・無意味に引き起こされる「戦争」への怒り・悲しみをテーマに掲げた「GIVE ME A PIECE期」。このコレクションよりナンバーナインは視野を広げ、念願のパリコレクションデビューを飾る。アイコンモチーフであるハート涙をモチーフにしたトライバル迷彩シリーズは圧巻。大胆過ぎるダメージ加工を施した反戦Tシャツシリーズはブッシュ大統領への批判メッセージを載せた問題作である。またアクセサリー類はタトゥの模様で有名なMagical Design(マジカルデザイン)とのコラボレーションをスタート。金や特別な細工を施し定価が高騰したもののファンの間では大ヒットとなった。代表作は「背ストライプスクールジャケット」・「ハートトライバル迷彩N3Bジャケット」・「ダメージ加工ワッペンデニムパンツ」・「反戦Tシャツ」・「ハート涙ブローチ」などがある。
そして2005年秋冬はデザイナー「宮下貴祐氏」のファッションルーツである80年代後期の「渋カジ」や「アメカジ」の要素を巧みに取り入れた「THE HIGH STREETS期」。デニムシャツ・チェックネルシャツ・インディアンアクセサリー・カラーパンツ・メッシュキャップ・ティアドロップサングラスというアメカジを意識したハイセンスなアイテムたちが印象的なコレクションである。既存するネルシャツやデニムシャツにフードを取り付けた「フード付き編み込みチェックネルシャツ」・「フード付きデニムウエスタンシャツ」は大好評を収め、超プレミア化となる。そして様々なジャンル&素材を組み合わせた通称・ドッキングJKTシリーズは各メディアで話題に。更に2001年リリースのフェンダーシリーズを復刻させ昔ながらのファンに喜びを与えた。代表的はアイテムは「(フード付き)編み込みチェックネルシャツ」・「転写ネルシャツ」・「ドキングジャケットシリーズ」・「フェンダースウェットパーカー」・「(フード付き)デニムウエスタンシャツ」・「スエードリングブーツ」・「ビーズネックレス&ビーズブレスレット」・「フェザーネックレス」・「レーヨンチェックシャツ」・「ティアドロップサングラス」・「THSベロシリーズ」などがある。
ナンバーナイン 2006年〜 そして2006年春夏コレクションは80年代後半・アメリカンロックの歴史を塗り替えたモンスターバンド「Gun N' Roses(ガンズ&ローゼス)」をオマージュに掲げた「WELCOME TO THE SHADOW期」。全面にカラフルなペンキ加工を施したペンキデニムパンツは木村拓哉氏の着用とリーズナブルな定価により大ヒット。また赤と白をベースにしたアクセルローズを象徴させるアイテムの数々が特徴的。コンバースの名作ウエポンとのコラボレーションも衝撃的であった。また今まで以上に鮮やかな色使いで仕上げた転写ネルシャツもスマッシュヒットを飾る。ハーフパンツ・フットボールカットソー&フットボールパーカーといったスポーティーなアイテムも印象深い。この時期よりジャニーズの送り出す(KAT-TUN)アイドルグループの一員である「亀梨和哉氏」の着用によりナンバーナインファンの層を新たに開拓した。もちろん木村拓哉氏の影響力もまだまだ絶大である。このコレクションより新宿伊勢丹のメンズ館内に店舗を構える。