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旅日記(漫游記)コミュのお茶のこと…(その2)

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 お茶というと一般的には、TVの1シーンで出てくるような茶室でお茶を点てているところが象徴的なイメージではないでしょうか?

 おおよそ3畳から4畳半程度の空間に一人か二人呼ばれて、お茶を点てている人と会話をする…。そのような状況でお茶をいただけるなんて実際には一般的ではないでしょうね。そんな経験、僕には数回とありません。稽古で一人だったというのは別ですが…。(笑)

 実際にお茶の心得を持っている人が出かける茶会の多くは1日に100人以上の参加を見込む「大寄せ」の茶会かと思います。茶室を持つお寺や研修所、国際会館など様々なところで行われています。また季節や暦に合わせて七夕茶会なども催されています。もちろん流派によって各々茶会は開かれ、各地で会が作られ毎月持ち回りで茶会が開かれるところもあります。大寄せの茶会では会員になっている人が多く来られますが、一般的なお客も受けつけています。値段も数百円から1万円超えまで様々です。数百円ならお財布の心配もいらないでしょうし、気軽に行けると思います。ただ、心構えとして大切だと思うことは、他者への思いやり。その気持ちがあれば心得のない方でも大きな失敗はしないと思います。その心構えを具体的に言いますと…

* お茶会に行く時は、予め行くと予定していたのであれば、白いハンカチと白い靴下を用意し、靴下は靴を脱いだ時か待合(まちあい)の席で履き替えること。

* お茶の道具の多くは木や土でできているので、お茶室に入る前に、手首の貴金属、時計類ははずしておくこと。バックルの大きなベルトも避けると良いでしょう。

* お茶をいただく時には「いただきます」や下座の方に「お先に」と声を掛けることを忘れないこと。

 まず、これだけの気持ちがあれば良いかと思います。あとは周囲を見て学んでいけばいいかと思います。

 お茶会や稽古で行う点前(てまえ)というのは、本来、お茶事(ちゃじ)の部分的なものです。お茶事とは簡単に言うと濃いお茶や薄いお茶に、食事がつくものと考えて良いでしょう。そしてお茶事は大寄せの茶会とは違い、招きたい方数名と亭主で行われるものです。お茶事は僕もあまり詳しくは知りませんが、1日のさまざまな時間帯に行われ決まった時間はありません。
 また、数名を招く会ですから、亭主はいろんな趣向を凝らしてきます。お茶碗や掛け軸(お軸と言いますが…)など所有している珍しいものを披露する点ではお茶会と変わらないですが、過去にはもっと面白い趣向を凝らしていた様子です。そのエピソードを一つ話しましょう。


 利休はある知人からお茶事の誘いを受け、その知人の家に行きました。
 門をくぐるとお茶室に続く路地があり、その路地の途中に何やら落とし穴のようなものがあることに利休は気づきました。その落とし穴を避けて通れば亭主の期待に添えなくなることを案じ、利休は敢えてその落とし穴に落ちることにしました。
 落ちてみると、陰で見ていた亭主が「あらあら…」と駆け寄ってきて、「お召し物が汚れてしまいましたね。ちょうどお風呂が沸いたところですから、どうぞお入りください。」と言って、利休に勧めました。
 利休は移動の疲れを癒し、すっきりした気分でお風呂を上がり、用意された清潔な衣類をまとってお茶事によばれたそうです。


 現代ではまどろっこしい話かもしれません。しかし、昔の人はゆったりとした気分でその時を楽しんでいたように思います。今ではそのような趣向を凝らしたお茶事は稀かもしれません。

 僕はお茶を続けていく上で、将来はもてなしの心を尽くしたお茶会やお茶事を行ってみたいと思っています。

コメント(5)

>きりこさん
 書き込みありがとうございます。
 ながらく放置されていましたので、少し心配していました。(笑)

 本当、今ならバナナですね!でも怪我しても治療はできませんから!

 大寄せの茶会も水屋(みずや、裏方)に入れば、色々と勉強になります。どのタイミングで何を出すか、ちょっとした不測の事態が起こったらどう対処するか、準備の段階でその時々に何をすべきか、怒られながらも学んでいけます。

 自宅に本格的な茶室…。僕もいつかは!!!と思っています。本格的でなくてもいい、せめて炉は切りたい!(それは既に本格的な茶室の域でしょうが…)書斎がなくとも茶室はいる!(笑)いや、やっぱり勉強部屋は欲しいですが…。
 望みは尽きませんね〜。(笑)

 利休のエピソードのには、上記の面白おかしい話だけでなく、400年以上前の時代でも、高名な利休が自宅の近くを通ると聞いたある者が、自宅に招いて高価な料理を注文し、お茶を振舞うと利休は怒って帰ったという話もあります。いつの世も変わりませんね。
>きりこさん
 忘れていました。
 文中、説明を加えているところは他の方にも話が分かりやすいように…と思って書いています。
 誤解がありませんように…。
>きりこさん
 冒頭のコメントにはまんまとはめられましたよ〜。(笑)
 えっ??って感じでした。

 火力が優しいのでしょうね。多分。料理もそうですが、水を使うのとお湯を使うのとでも出来具合が違うと思います。
 電子レンジは温かくなるというよりとにかく熱くなるって感じで、おもむろに粗雑な扱いをすれば、水でさえも変わってしまうのではないでしょうか?紅茶なども立てるときの沸かし方次第で良し悪しが変わりますよ。

 水屋の世界…否が応でも入りますよ。(笑)お客に見えないところであっても、表の舞台と続いていますから、気を抜けません。抜いたらばっちり分かってしまいます!

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