(A)著者スノーと、『二つの文化〜』出版に関して ?スノー(1905〜1980):英国の物理学者で小説家 ?1959年にケンブリッジ大で行われた彼の講演は国境をこえて各界から大反響を呼んだ 「自分の話は、純粋にオリジナルな発想ではなく、同時代の人々が幅広く共有していた問題だったから、これだけ一気に火がついたのだろう」とスノーも述懐 ?その後、自分の発表に対して提出された様々な批判・賛同の文章と、さらにそれに対する自らのコメント等もつけたし、再度、出版(←誠実!) ?本書の時代背景 a ) 冷戦下(特に対ソ意識が底にみえ、非常に「英国の未来のために、科学技術の担い手を増やさなければ英国は没落する」という危機意識が強い) b ) 「科学革命」の社会普及(エレクトロニクス、原子力工業、オートメーション等による産業革命の意味でスノーはこの言葉を使っているので、科学論における「科学革命」とは別モノと考えるべき。ブロックマンもこの意味で使っているように思えますが) c ) 文化相対主義の兆し(『現代科学論』(新曜社・2000)の井山弘幸氏の文章による)