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びしょ濡れの言葉達。コミュのその男、びしょ濡れにつき。

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こんばんわ。
いかがお過ごしですか?
僕は今日も元気です。
えぇえぇ御蔭様です。

今日は文字どおり、
びしょ濡れた男の御話をさせていただこうと思います。

あれは私が、
小学校の3年生の時の出来事であったと記憶しております。


その日も私は学校から帰宅後、
友人3人と遊んでいました。

私の住んでいる地域は、
なにせ田舎でありますので遊興の為の施設等は一切ありません。
ですから遊ぶといっても自分達で遊びを
考えるしかありませんでした。

もちろん車やバイク等も持っていない時分の御話です。
移動手段といえば自転車しかありませんでした。


当時、僕らが夢中になっていたのは
『秘密基地作り』や『探検』といった
まぁ、小学生の男の子ならば、
一度は夢中になったことがあるであろう
そんなメイジャーな遊びでした。

その日は『探検』をしようということになり、
家から少し離れた所にある森に行く事に決めました。
僕とTとRという仲間達と共に。
自転車に乗って。


森の近くに自転車を置き、
森の中に入り木に登り、木を伐り、
そしてまた木に登り語らう。
といったいつものパターンで
遊んでいましたところ、

探検仲間のRが突然
『帰ってもいい?』
と言い出しました。

『なんで?用事でもあるの?』
と、その旨尋ねたところ、
Rは用事はないが、
『とにかく帰りたい。』
と言います。

私は会話中にRを不快にさせる発言を
したのではないかと不安になり
『僕、なんか悪い事言った?もしそうだったら謝るし』
とRに問うと、
『いや、何も悪いことは言っていないし、
不愉快になった訳でもない。ただ帰りたいんだ』
と答えます。

自分に非があったわけではないということがわかり、
私は強気になりそれだったら帰る事はない、
まだ5時前だし。帰ることはないと言い
Rを引き止めようと説得したところ、
Rはただ一言
「うん。わかった」
と私の説得に応じてくれました。


その場所で私達は、
学校での出来事、
気になる女子のこと、
昨日観たテレビ番組の事等
とりとめのない話をしていました。

素晴らしい時は過ぎ去り、
そろそろ森を出ようということになり、
来た道を引き返し、 無事に森を出て、
今度あそこに秘密基地を作ろうなどと
会話も盛り上がっている最中に、
Rが再び
『帰ってもいいか?』
と聞いてきます。


心なしか先程よりもソワソワしているといった風情で。


しかし、当時の私はそんな事は気にも留めず
そんなことよりも話が弾んでいる時に
それをブチ壊すかのようなRの発言に
堪忍袋の緒が切れそうになるのを寸前で堪え、
再度、説得をしようと思いRに言いました。

Rよ。そらないぜ。
皆、盛り上がってんだ。
そんなこと言うもんじゃないよ。

と。

さっきから帰りたい帰りたいと
君は言うけれど、
なにか用事でもあるのか?
用事があるんだったら、
はっきり言ってくれよ。
俺達は友達じゃないか、
俺は一緒にいたいゼ。

と。


超御節介。


しかし、そう私の胸中を告白すると
Rもニ度目の説得に応じ、わかったと言って
そのまま私達とそこに残る事を約束してくれました。


そうですね。4時を廻ったくらいでしょうか。
Rに変化が見られ始めたのは。


Rの態度が徐々に粗雑になり始め、
私達の会話に適当な相槌または完全無視という
態度でもって応対するようになります。

最初は、私も気難しいRのことだ。
(珍しい砂を自慢するようなタイプの子でした)
なにか他の事を考えているのかな?と思って
Rのその態度を特に咎める事なく会話をしておりました。

しかし、
次第にRの態度が明らかにおかしくなり始め、
まるでアルコールがきれたアル中患者の様に
足をガクガクとさせたり、
上半身を倒したり捻ったりとその行動は
段々とエスカレートしていき、
ついには『う〜う〜』と呻き声を出し始めました。


さすがに何かおかしいと思った私は、
「どうしたの?具合が悪いの?」
と聞くと、

Rは
「帰りたい帰りたい。とにかく帰らせて」
というじゃありませんか。

その言葉を聞いた私は、
この野郎。人が大人しくしてりゃこの豚野郎。
この野郎はただ帰りたいが為に
今後の基地計画の話も聞かず、
ただソワソワしてますゼってな演技でもってして
我々とのコミュニケーションを拒否するかの様な
態度をとっていたのだ。
どうせ5時から見たいテレビでもあるんだろうと。
トムとジェリーか。トムとジェリーが
仲良く喧嘩をするところを見たいのか。
その為に我々の基地計画会議を妨害し、
皆との会話をも拒否すれば解散の号令が
掛かると思っているんだろう。
許せない。

けしからん!
懲らしめてやろうかね!

湧きあがる怒りを抑えようと努力はしました。
がしかし、私の激情はメラメラと燃え上がり、
焦熱地獄と化した憤怒の感情は
当時の私にはとても抑えきれぬものでした。


しかし私は思慮分別のある人間です。
ここでブチ切れを披露しド派手な立ち回りを演じ、
思いのたけをRにブチまける事は容易い。
が、それでは獣と変わらぬ。と思い直し、
極力怒りを押し殺した声のトーンでもって
「帰りたいなら帰ればいい。ただはっきりとした理由が僕は欲しい」
と言いRの答を待つ事にしました。


Rはしばらく考え込み、
こう答えてくれました。


「お腹が痛いんだ。さっきから。このままじゃまずいことになるかもしれない」


怒りの炎鎮火。消火作業終了。


ぷぷっ。なんだい!言えよ!
そんなことか。
それでさっきから君はソワソワしていたのか。


先程からの不作法、無愛想極まりない
Rの態度の理由についてはっきりとわかり、
私は気分が晴々とし、
「そうなの?なんだよ。それならはっきり言ってくれればよかったじゃん。それなら早く帰りなよ。なんだよ。体調が悪いんじゃんかよ。早く言ってくれればよかったのに」
と言いました。


でも、このままじゃまずいことになる?ってぇと…?


そうです。そうでした。
事態はそんな悠長なことを言っていられる事態ではなかったのです。


Rは続けてこうも言いました。

「このままじゃ帰れるかも分からない」


へ?


このままじゃ帰れるかも分からない?
どうゆうことですか…?


と思ってRの顔を見ると、




R、まさに顔面蒼白。




これでもか!って位の顔面蒼白っぷり。
ミスター蒼白。

このままじゃ帰れるかもわからないってのは、
家まで【我が糞】を【収納したまま】の状態で【無事】帰れるか
そこまでは僕は責任を持てないよ。

というRの恐喝ともいえる堂々宣言に他ならなかったのです。


た た 大変だ。


このままじゃ、
Rは路傍で脱糞することになる。
友達としてこれを見捨てるわけにはいかないと。
そしてそのような光景を見たくもないし嗅ぎたくもない。
パニック状態になりかけた脳みそを
深呼吸という原始的でありながら
効果的な方法でもってして、
脳をクールダウンさせ
『落ち着け落ち着けまだ時間はあるはずだ。』
と自分に言いきかせました。


前述しました通り、
私の住む地域では遊興施設がない為、
当時公衆便所なるものも一切ないと言っていい状況でした。


どうする!俺!?


果報は寝て待ってはいられない状況でした。

何とかせねば。
何とかせねば。


脳みそがショートしかけた
その時です。


私の頭の中に一休さんよりも、
気持ち小さめな電球が点灯しました。
今にも消えそうな微弱電流の光でもって。


私はRに提案しました。

森の中に行ってしてこればいい。
何、心配はいらない。
僕らがここで誰かこないか見張ってるし、
秘密だって厳守する。
思いのままにブッぱなしてこればいい。
と。


つまり野糞ノススメをRにしたわけですワナ。


するとRは本当に最終解脱する寸前だったのでしょう、
躊躇する様子も一切見せず、
一言『わかった』
と残し森の中へと消えていきました。



Rが戻ってくるまでのその間、私とTとで、
森の警備にあたり、
人が来ないかを見張ろう。ということになり
周辺をグルグルとパトロールすることにしました。


10分もすると、
なんかつまんなくなってきて、
そんで飽きてきて
もう大丈夫だろうって。
Tも私もお互いの持ち場を離れ
一連の出来事に失笑した後
和やかに談笑していました。



Rが森の中へ消えてから、30分程経とうとした頃でしょうか。


『なんか遅くない?』
とTが言いました。


確かに遅い。
あの様子からして
最終解脱までにそうは時間はかかるまい。
すぐに森から出てきてもおかしくない。


それが30分経った今でもRは帰ってこない。
これはおかしい。


もしかしたら、
森の中で遭難?もしくは事故?
毒蛇かも!?と悪い予感はグングンと大きくなり始め
僕とTはRを探しに行ったほうがいい。ということになり、
森の中に突入しようとしたその時でした!


森の入り口付近にあった草むらの中でRは俯いていました。
よかった…とホッとしてRを呼び掛けます。


おーい!大丈夫か?
ほんと心配したよーって走って近付く僕とT。



近付くにつれRの表情をはっきりと確認することができました。





R、泣いてた。





この時点で、泣きは何を意味するのか?
私には8割方、いえ9割強わかっていました。
しかし我々には、まだ若干の希望が残されている。
この世に絶対ってものはないらしいから。

そう思い、Rに近付く私とT。


うっうっうっと泣きじゃくるR。
するとRが嗚咽を含みながら、また同時にこう叫びました。


『うぅぅー、間に合わなかったぁ。うぅぅ…』

と。


私の8割方ないし9割強の予想が、
見事に的中した瞬間でした。


掛け値なしの悲しいギャンブル。
なにも嬉しい事あらへんガナ。


つまり、
R、最終解脱に失敗。


トラトラトラ、R、己ノパンツノ中ヘノ爆撃成功セリ


切に彼の最終解脱を祈っていた
僕らの願いはとうとう聞入れられることはなかったのです。


しかし、これはまだほんの序章にすぎなかったのです。
この後に起こる本当の悲劇に対しての…


Rが最終解脱に失敗した後、
私達3人は自転車を置いてある場所まで戻りました。

泣きじゃくるRの肩を抱き寄せ…ることはなく一定の距離を保ちながら。

送ろうか?と聞く我々に、
1人で帰れると強がる彼を見送ろうと
Tと私はRが自転車に乗ろうとする背中を
ただただ茫然と眺めていました。


その彼が自転車に乗ろうと跨がろうとしていた時
本当の悲劇へのカウントダウンが始まっていたのです。


3,



2,



1,




ブリュッって。
ウンチが。


ウンチがブリュって。

サドルとショートパンツの間から、
あのお菓子作りでクリームや
ホイップを絞り出す道具でもって
絞り出されたような態でもって。

飛び出してきたではありませんか!


オーマイガッシュ!
もちろん絞り出したのはクリームでもなければ、
ホイップでもない。
チョコホイップでもなければカレーでもない。



人糞です。




その茶色い物がアスファルトで舗装された道路に
ポテンポテン、
もしくはポッテン、ポッテンと落ちたのでした。


ソフトでもなければハードでもない。
言うなれば、
そう冷静と情熱の間。
軟便と硬便の間。
つまり普通便の状態でした。



私、唖然。T愕然。



あわわわ、わわわ…



覆水盆にかえらず。
人糞腸に戻らず。


しでかした失態に、ついに崩れ落ちるR。
道路に倒れこんだまま起き上がる気配すらないR。


こう言うと、
『不謹慎だ!』
とお叱りを受けるかもしれませんが、
敢えて私は誤解を恐れずに言います。


一連のソレを見た私は、
笑いが込みあげてきていました。
もちろん必死で堪えようと努力はしましたが。
はっきり言って無理でした。


しかしやはり誤解されたままってのは
怖いので言わせて下さい。



男の子は皆ウンコが大好きです。
一種の飯の種にもなり得ます。
ウンコと言うだけで笑う御年頃であったと
いうこともあるでしょう。


そんな3拍子揃った状況で
笑わない小学生がどこにいるというのでしょうか。

そんな3拍子揃った状況で
笑わないそんな偏屈な子供なんて逆に将来が心配だ!
逆に。


と私は言いたい。
むしろ小声で。


さすがに声を出しては笑いはしませんでしたがね。
さすがに。
声をだしちゃダメだ!と我慢しました。

ずっと我慢の子であった。


Rは道路にうつ伏せに倒れたまま、
顔をあげることなくこう叫びました。

『お母さん呼んできて!』
と。


お母さんって僕のか?
と思いつつも、
兎にも角にも確認している余裕なんてない。
日が暮れる。さもすれば道路で寝転んだきりの
彼に気付かない車(トラック、バスを含む)に轢かれて
彼は轢死してしまうのではないか!?
恐ろしや。

そう思ったTと私は、
自転車のペダルがもぎ取れんばかりの驚くべき回転数をタタキだし、
恐ろしい程のスピードでもって家に戻りました。
えぇ、6段切り替えをフル活用しましたよ。


そして、何故か私の母に連絡、
そして、私の母からRの母へ電話連絡。


子から子へ子から母へ母から母への見事なまでの
マイクリレーならぬ壮大かつ迅速なマウスリレーを披露し、
私は無事大役を果たしたという感慨にしばらく耽っていたが、
ハッとRのことを思い出して、こうしちゃおれん!って
現場へ直帰。


現場には、
Rの母がすでに軽トラックで駆けつけており
車中にはTがダッシュボードに
両手を付き、起立した状態で助手席に搭乗しておりました。


私とTは、それを遠くから確認し、
『初めて乗用車に立って乗る人を見た。バスみたいだね』と
Tと二人顔を見合わせ「やっちゃったね。アイツ」
とほくそ笑んだのでした。

糞だけに。


最終解脱に失敗し、
文字どおりパンツまでもびしょ濡れWITHボッテリなRのヌルヌルな一言。


『間に合わなかった』
『お母さん呼んできて!』

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