フィリピンが好きな人！コミュのマニラ新聞の記事から

こんな記事を見るたびに、どうしようもない国だと失望する。
射殺した犯人はもちろん見つかっていないし、指示した人間もみつかっていないだろう。むしろ、人々は黙ってしまっている。恐ろしいことである。

---------------------------
予算流用疑惑
汚職容疑で告発されたボランテ元次官を行政監察院が証拠不十分で不起訴に
　ミンダナオ地方スルタンクダラット州の女性記者（二〇〇五年に殺害）が生前、農務省予算流用疑惑の渦中にあるボランテ元農務次官らを汚職容疑などで告発していた問題で、行政監察院は七日、告発を証拠不十分として退け、同元次官ら関係者十人を不起訴処分とした。
　告発していたのはマーリン・エスペラトさん＝当時(45)＝で、〇五年三月、同州内の自宅で家族と食事中に襲われ、射殺された。
　エスペラトさんは〇四年四月、ボランテ元次官ら農務省幹部九人とヤップ食糧庁長官（現農務長官）が〇三年五月から十月にかけて、尿酸肥料を買い付けた際、公開入札をせずに特定業者から、市中価格以上で肥料を購入し、同年の大統領選の選挙活動費に流用したとして汚職取締法違反容疑などで同院に告発した。
　行政監察院は「水増し請求や特定業者の優遇、仲介料支払いが選挙活動に流用されたとの事実は、提出された資料では確認できない」と指摘、証拠不十分で元次官ら十人の不起訴処分を決めた。
　エスペラトさんは農務省中部ミンダナオ事務所監査役を務めた後、記者職に転じた。同省中部ルソン地域事務所長の汚職を告発し、退職に追い込むなど同省内の不正に関する告発記事を執筆していた。肥料予算流用疑惑では、アロヨ大統領に取り締まりを求める書簡も提出していた。
［マニラ新聞2008.11.8 ］
------------------------