awakening[82]-佐藤博
HIROSHI SATO featuring Wemdy Matthews
ALFA (FIRST PRESS ORIGINAL)
＊[まさに(ソロ・デビュー後)2、3年後からどんどん煮詰まり出したんです。一方、Studio Musicianとしてやる仕事のほとんどは、歌謡曲か歌謡ポップスのようなもので、僕はそういうものにはあまり関心が持てなかった。Guaranteeはだんだん良くなったけれど、来るのはそんな仕事ばかりで。このまま東京でStudio Musicianとしてやっていくのは耐えられないという理由でアメリカ移住を決めたんです。自分はStudio Musicianをやるために東京に来たのでもないし、ましてや音楽を始めたのではない。アメリカへ行きたかったというよりは日本を出たいという方が大きかったですね。日本の音楽状況、Jazz/Classic/New Music/R&B、あらゆるGenreが猿真似の域をでてないと思っていた。それに対する抵抗がすごくあったから、自分だけは過去に影響を受けないOriginalityがあるものを追求したいという思いが強かった。それでよけいぼくが影響を受けたBEATLES/Jazzを排除しようとしたんですね。そうすればするだけ自分のやりたいことが見えにくくなるし、範囲がせばまってくる。それでアルバムを2枚つくったあと、このまま日本で音楽をつづけていくのは精神的にも持たない、自分のアルバムなのに心底たのしんでない。これは頭を冷やしに日本から出なければいけないと思ってロスにいったんです。実は日本に帰る大きなきっかけの1つになったのが、Roger Linnの作ったLinn Drum LM-1だったのです。Samplingを用いた初めてのDrum Machineですね。僕はその音をHerbie Hancockの(Mr. Hands)かなんかで聴いてぶったまげた。それで“これを使えば日本でもアルバムが作れる!”と思ったわけですよ。海外のMusicianに頼らなくても、自分の求めるDrum Soundは明確なので、打ち込めばできると思ったんですね。むしろHerbie HancockよりカッコいいRhythm Patternをオレは持っているぞと(笑)。それで(Alfa Records)の社長の)村井邦彦さんに"ギャラの代わりにLM-1買ってください"と無理やりお願いして、作ったのが[awakening]。だからこの作品にはDrummerが一切参加していない。すべてLM-1で作ったんです。彼の会社が家から近かったので見せてもらいに行くと、それまでのRhythm Machineとは成り立ちの異なる(PCM音源の)Sampling系Sampling Rateが8-bitのRhythm Machineで、これ(Linn Drum LM-1)だったら何でも出来ちゃうなあと思いましたね。これを使ってアルバムを使って日本に帰る決心がついたんです。それまでは、日本に帰ってまた以前と同じようなことをするのもいやだなあ、と煮え切らない気持ちだったので、Roger Linnに(帰国の)背中を押してもらったようなものですね。これで僕が1人多重録音をやってきた頃と同じStyleで音楽が作れると思った。本当の意味での自分のStyleっていうか、好きだった多重録音の延長線上でのアルバム作りができるなというのが(帰国の)一番のきっかけだったんです]＊佐藤博
Huckle Back/Tin Pan Alleyを経て南佳孝(SPEAK LOW)のRecordingを最後に1979年夏、佐藤博は渡米する。帰国後初の4th Soloとなった(awakening)佐藤博がLinn Electronics社のRhythm Machine(LINN LM-1)に出会ったことで作られたBack Trackの殆どを多重録音で仕上げたAlbum！このRhythm Machineの出現により、彼の音楽の礎とも言える多重録音によるAlbum制作が可能になった。VocalのWemdy Matthews、Guitarの松木恒秀/山下達郎/鳥山雄司以外は、全て佐藤博のPlayによるものです。82年に(For You)をReleaseして不動の地位を築いた山下達郎がGuitar Backingで参加しています、山下達郎が佐藤博同様のApproachで多重録音したのは90年代に入ってから。佐藤博が先取りしていたかが今になってよく解ります！Linn Drum/Digital Synthesizerやら打ち込みを多用しているからか、TechnoっぽいImageもあるかもしれませんが、Grooveは穏やか(Groovy)/濁ったところが全くなくClear/Mellow感が充満。Wemdy MatthewsのMildなVocal/佐藤博の少しSmokyなVocalの重なり具合も見事。何故にこんなHumanism溢れる中にもこんなLyrical(叙情)な音色を出せるんだろう、抑えの効いた音づくり！聴く度に思います。このアルバムは佐藤博の代表作と同時に、早過ぎた82年作の打ち込み的Light Mellowな一枚！この音はもう誰にも真似できません。まさに[One On Only]な音色を奏でる事のできた佐藤博というArtistのみが生み出すことのできた1枚。Marvin Gayeの(Sexual Healing-82)が打ち込みSoulの先駆なら、(awakening)は打ち込みJapanese City Popの金字塔です！Studioに波の音を流し即興で演奏したという美しいPianoの音色(AWAKENING-覚醒)/村上秀一がのDrumが彼が打ちこみで作ったものであると知って衝撃を受け(こんな人間くさい打ちこみ作れる奴はいない!)と評価し、当時離ればなれに暮らす娘への想いをThemaにした曲(YOU'RE MY BABY)/BeatlesのCover曲(FROM ME TO YOU)/山下達郎のGuitar CuttingがFeatureされている(SAY GOODBYE)収録！
AWAKENING(Music: Hiroshi Satoh)
YOU'RE MY BABY (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
BLUE AND MOODY MUSIC (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
ONLY A LOVE AFFAIR (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
LOVE AND PEACE(Music: Arthur Adams)
FROM ME TO YOU (Lyrics & Music:John Lennon/Paul McCartney)
I CAN'T WAIT (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
IT ISN'T EASY (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
AWAKENING (Music: Hiroshi Satoh)
SAY GOODBYE (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
BLUE AND MOODY MUSIC※Wendy's Ver.
(Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
※ All Arrengement Hiroshi Satoh
Produced By:Hiroshi Satoh and Toshikazu Awano
[Musician Credit]
Lead Vocal/ Linn LM-1 Drum Computer/Roland Jupiter-8/Roland Micro Composer MC-4/
Roland System-100M/Moog The Source/Emulator/Solina/Synclavier II Digital Synthesizer/
Prophet5/Pro-One/Korg Ps-3200 Programable PolyPhonic Synthesizer/
Fender Rhodes Electric Piano/Roland Digital Sequencer Csq-600
Fender Telecaster/Acoustic Guitar/YAMAHA CS-30: Hiroshi Satoh
Lead Vocal (M-4,M-8,M-11) & Chorus: Wendy Matthews
Fender Telecaster Electric Guitar: Tatsuro Yamashita(M-10,M-11)
Fender Telecaster Custom Electric Guitar: Yuji Toriyama(M-6)
Fender Telecaster Special Guitar: Yuji Toriyama(M-11)
Ibanez Lr-10 Elecric Guitar: Tsunehide Matsuki (M-3,M-7)
SUPER MARKET （1976年5月1日） ＊所有
Time （1977年1月1日） ＊所有
ORIENT （1979年6月1日） ＊所有
awakening （1982年6月1日）
SAILING BLASTER （1984年6月1日）
SOUND OF SCIENCE （1986年7月25日）
FUTURE FILE （1987年5月1日） ＊所有
AQUA （1988年6月1日）
TOUCH THE HEART （1989年6月1日）
Good Morning （1990年7月1日）
Self Jam （1991年7月1日）
HAPPY & LUCKY （1993年6月1日）
ALL OF ME （1995年5月10日）
Oracle （1996年11月7日）
＊Roger Linn:世界中を席巻したLinn Drum/MPC60/MPC3000などDrum Machineの名機を開発した。70年代からDrum Machineは存在していましたが、主にAnalog音源を使ったものが多く、ポピュラー音楽のバックとして使う音源には至りませんでした。そこに登場したのがLinn Electronics社の79年発表のLinn LM-1でした。このマシンは単体のDrum Machineとして世界で初めて8bitSAMPLING SOUNDを搭載した画期的なマシンでした。Wham!の(Last Christmas)で使用されているので有名です。82年にはLinn LM-2（通称Linn DRUM)が発売され、こちらは12bit化、Memoryの増量などPower Upし、Culture ClubやPrinceなどの80'を代表するMusicianに使用されることとなりました。Linn DRUMの世界的なヒットに続いて登場したのが1984年に発売されたLinn9000です。そのSoundはMichael Jacksonの(Bad)やGeorge Michaelの(Faith)などでも使用されたようです。そしてこのMachineはSampling Cardの増設によって自分でSamplingも可能という画期的な機能もありました。
You're My Baby
Blue And Moody Music
Awakening
TIME[77]-佐藤博
http://
BAND WAGON[75]-SHIGERU SUZUKI(鈴木茂)
http://
HIROSHI SATO featuring Wemdy Matthews
ALFA (FIRST PRESS ORIGINAL)
＊[まさに(ソロ・デビュー後)2、3年後からどんどん煮詰まり出したんです。一方、Studio Musicianとしてやる仕事のほとんどは、歌謡曲か歌謡ポップスのようなもので、僕はそういうものにはあまり関心が持てなかった。Guaranteeはだんだん良くなったけれど、来るのはそんな仕事ばかりで。このまま東京でStudio Musicianとしてやっていくのは耐えられないという理由でアメリカ移住を決めたんです。自分はStudio Musicianをやるために東京に来たのでもないし、ましてや音楽を始めたのではない。アメリカへ行きたかったというよりは日本を出たいという方が大きかったですね。日本の音楽状況、Jazz/Classic/New Music/R&B、あらゆるGenreが猿真似の域をでてないと思っていた。それに対する抵抗がすごくあったから、自分だけは過去に影響を受けないOriginalityがあるものを追求したいという思いが強かった。それでよけいぼくが影響を受けたBEATLES/Jazzを排除しようとしたんですね。そうすればするだけ自分のやりたいことが見えにくくなるし、範囲がせばまってくる。それでアルバムを2枚つくったあと、このまま日本で音楽をつづけていくのは精神的にも持たない、自分のアルバムなのに心底たのしんでない。これは頭を冷やしに日本から出なければいけないと思ってロスにいったんです。実は日本に帰る大きなきっかけの1つになったのが、Roger Linnの作ったLinn Drum LM-1だったのです。Samplingを用いた初めてのDrum Machineですね。僕はその音をHerbie Hancockの(Mr. Hands)かなんかで聴いてぶったまげた。それで“これを使えば日本でもアルバムが作れる!”と思ったわけですよ。海外のMusicianに頼らなくても、自分の求めるDrum Soundは明確なので、打ち込めばできると思ったんですね。むしろHerbie HancockよりカッコいいRhythm Patternをオレは持っているぞと(笑)。それで(Alfa Records)の社長の)村井邦彦さんに"ギャラの代わりにLM-1買ってください"と無理やりお願いして、作ったのが[awakening]。だからこの作品にはDrummerが一切参加していない。すべてLM-1で作ったんです。彼の会社が家から近かったので見せてもらいに行くと、それまでのRhythm Machineとは成り立ちの異なる(PCM音源の)Sampling系Sampling Rateが8-bitのRhythm Machineで、これ(Linn Drum LM-1)だったら何でも出来ちゃうなあと思いましたね。これを使ってアルバムを使って日本に帰る決心がついたんです。それまでは、日本に帰ってまた以前と同じようなことをするのもいやだなあ、と煮え切らない気持ちだったので、Roger Linnに(帰国の)背中を押してもらったようなものですね。これで僕が1人多重録音をやってきた頃と同じStyleで音楽が作れると思った。本当の意味での自分のStyleっていうか、好きだった多重録音の延長線上でのアルバム作りができるなというのが(帰国の)一番のきっかけだったんです]＊佐藤博
Huckle Back/Tin Pan Alleyを経て南佳孝(SPEAK LOW)のRecordingを最後に1979年夏、佐藤博は渡米する。帰国後初の4th Soloとなった(awakening)佐藤博がLinn Electronics社のRhythm Machine(LINN LM-1)に出会ったことで作られたBack Trackの殆どを多重録音で仕上げたAlbum！このRhythm Machineの出現により、彼の音楽の礎とも言える多重録音によるAlbum制作が可能になった。VocalのWemdy Matthews、Guitarの松木恒秀/山下達郎/鳥山雄司以外は、全て佐藤博のPlayによるものです。82年に(For You)をReleaseして不動の地位を築いた山下達郎がGuitar Backingで参加しています、山下達郎が佐藤博同様のApproachで多重録音したのは90年代に入ってから。佐藤博が先取りしていたかが今になってよく解ります！Linn Drum/Digital Synthesizerやら打ち込みを多用しているからか、TechnoっぽいImageもあるかもしれませんが、Grooveは穏やか(Groovy)/濁ったところが全くなくClear/Mellow感が充満。Wemdy MatthewsのMildなVocal/佐藤博の少しSmokyなVocalの重なり具合も見事。何故にこんなHumanism溢れる中にもこんなLyrical(叙情)な音色を出せるんだろう、抑えの効いた音づくり！聴く度に思います。このアルバムは佐藤博の代表作と同時に、早過ぎた82年作の打ち込み的Light Mellowな一枚！この音はもう誰にも真似できません。まさに[One On Only]な音色を奏でる事のできた佐藤博というArtistのみが生み出すことのできた1枚。Marvin Gayeの(Sexual Healing-82)が打ち込みSoulの先駆なら、(awakening)は打ち込みJapanese City Popの金字塔です！Studioに波の音を流し即興で演奏したという美しいPianoの音色(AWAKENING-覚醒)/村上秀一がのDrumが彼が打ちこみで作ったものであると知って衝撃を受け(こんな人間くさい打ちこみ作れる奴はいない!)と評価し、当時離ればなれに暮らす娘への想いをThemaにした曲(YOU'RE MY BABY)/BeatlesのCover曲(FROM ME TO YOU)/山下達郎のGuitar CuttingがFeatureされている(SAY GOODBYE)収録！
AWAKENING(Music: Hiroshi Satoh)
YOU'RE MY BABY (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
BLUE AND MOODY MUSIC (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
ONLY A LOVE AFFAIR (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
LOVE AND PEACE(Music: Arthur Adams)
FROM ME TO YOU (Lyrics & Music:John Lennon/Paul McCartney)
I CAN'T WAIT (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
IT ISN'T EASY (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
AWAKENING (Music: Hiroshi Satoh)
SAY GOODBYE (Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
BLUE AND MOODY MUSIC※Wendy's Ver.
(Lyrics:Lorrain Feather/Music:Hiroshi Satoh)
※ All Arrengement Hiroshi Satoh
Produced By:Hiroshi Satoh and Toshikazu Awano
[Musician Credit]
Lead Vocal/ Linn LM-1 Drum Computer/Roland Jupiter-8/Roland Micro Composer MC-4/
Roland System-100M/Moog The Source/Emulator/Solina/Synclavier II Digital Synthesizer/
Prophet5/Pro-One/Korg Ps-3200 Programable PolyPhonic Synthesizer/
Fender Rhodes Electric Piano/Roland Digital Sequencer Csq-600
Fender Telecaster/Acoustic Guitar/YAMAHA CS-30: Hiroshi Satoh
Lead Vocal (M-4,M-8,M-11) & Chorus: Wendy Matthews
Fender Telecaster Electric Guitar: Tatsuro Yamashita(M-10,M-11)
Fender Telecaster Custom Electric Guitar: Yuji Toriyama(M-6)
Fender Telecaster Special Guitar: Yuji Toriyama(M-11)
Ibanez Lr-10 Elecric Guitar: Tsunehide Matsuki (M-3,M-7)
SUPER MARKET （1976年5月1日） ＊所有
Time （1977年1月1日） ＊所有
ORIENT （1979年6月1日） ＊所有
awakening （1982年6月1日）
SAILING BLASTER （1984年6月1日）
SOUND OF SCIENCE （1986年7月25日）
FUTURE FILE （1987年5月1日） ＊所有
AQUA （1988年6月1日）
TOUCH THE HEART （1989年6月1日）
Good Morning （1990年7月1日）
Self Jam （1991年7月1日）
HAPPY & LUCKY （1993年6月1日）
ALL OF ME （1995年5月10日）
Oracle （1996年11月7日）
＊Roger Linn:世界中を席巻したLinn Drum/MPC60/MPC3000などDrum Machineの名機を開発した。70年代からDrum Machineは存在していましたが、主にAnalog音源を使ったものが多く、ポピュラー音楽のバックとして使う音源には至りませんでした。そこに登場したのがLinn Electronics社の79年発表のLinn LM-1でした。このマシンは単体のDrum Machineとして世界で初めて8bitSAMPLING SOUNDを搭載した画期的なマシンでした。Wham!の(Last Christmas)で使用されているので有名です。82年にはLinn LM-2（通称Linn DRUM)が発売され、こちらは12bit化、Memoryの増量などPower Upし、Culture ClubやPrinceなどの80'を代表するMusicianに使用されることとなりました。Linn DRUMの世界的なヒットに続いて登場したのが1984年に発売されたLinn9000です。そのSoundはMichael Jacksonの(Bad)やGeorge Michaelの(Faith)などでも使用されたようです。そしてこのMachineはSampling Cardの増設によって自分でSamplingも可能という画期的な機能もありました。
You're My Baby
Blue And Moody Music
Awakening
TIME[77]-佐藤博
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BAND WAGON[75]-SHIGERU SUZUKI(鈴木茂)
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