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自作小説交流館コミュの新・スライム伝説第十六章

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第十六章

「勇者としてのレベルは51じゃ」
「戦士としてのレベルは47」
「魔法使いとしてのレベルは41」
「賢者としてのレベルは34」
「僧侶としてのレベルは39」

ハンロスは喜んでいた。
ついにレベル50を突破したと。

しばらくした後、街中が騒がしくなった。

教会を出、街の人ごみの中をかき分けモンスターの一群が見える位置まで移動した。

魔王軍5000。
ラームスの城と街に強力で、かつ大隊のモンスター軍が迫ってきていた。

ラームスに住む人々は城壁のある城の中へ逃げ込んだ。

ハンロスは自分の力なら倒すことは容易いと思い込んでいた。

鬼神のごとき速さでモンスター軍の前に現れ、ラームスの王の部隊と一緒に戦闘を開始した。
ラームスの兵は2000程度。数では魔王軍から劣ったいた。

ハンロスは昇華系の魔法を展開し、低い程度のモンスターを消滅させていった。

魔王軍は5000から4000へと駒を失った。

だが数が多い。それに兵士程度の力量では荷が重い敵ばかりである。

だんだんと戦闘線は押され、城の中に篭城する形になった。

ハンロスは焦った。自分の実力ならば魔王軍に劣らないと考えていた。
だが結果はこれだ。
王から兵士の育成をする役を賜っており、兵士たちは中級モンスター程度なら相手にあるレベルまで成長していた。

上級モンスターが多数いる。

魔王軍もただ兵力を落とすために軍を差し向けてきているわけではない。

ハンロスの焦りはピークとなり、自分の師匠であるロンギスに魔法のパソコンで会話し
戦闘に参加して欲しいと言った。

だが、ロンギスからはハンロスの力でなんとかできるという。
ロンギスはこの城の状態を分かっていないのだと思っていた。

しかし、頭を整理すると、活路が見出せるようになっていた。

強力な爆発系魔法の連発。それから魔法を使ったときに消耗する精神力を回復させる大量の魔法の石。

これがあれば魔王軍に壊滅的な打撃を与えることができるであろう。

ハンロスは確信した。

いける。

と。

10分以上かかる詠唱により魔法を練り上げる。

「トレース!」

敵モンスターの急所を把握していく。

すべてのモンスターの急所を把握するのに、10分以上かかる。
敵の元締めとなっているモンスターまでターゲットにいれる。

「変化!」

すべての敵モンスターの急所をたんぱく質から爆発物へと科学変化させる。

「発火!」

魔王軍から一斉に爆発が起こる。

城の周りにはおびただしい数のモンスターの骸が転がった。

明日以降、モンスターの死体を埋める作業を街の人々が行ってくれるだろう。

ハンロスは気力を失い、床に臥した。

ハンロスは思った。

「自分より気力のあるモンスターがいなくて良かった」

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