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Tonal Harmony(和声学)コミュの三度の先行和音について

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ずばり、三度についての質問です。

三度の先行和音は、何がありますでしょうか?
(あくまでも、古典的和声においての話です。)

芸大和声では、三度は、三巻の最後の方に現れ、
特にこれはいけないとか、これはいいといった記述が見当たりません。

そこで、その辺をまとめてみたいと思い、
調べていたのですが、

三度への進行として

一度→三度
五度→三度
六度→三度
七度→三度
が、可能な事はわかりました。

また、
四度→三度も、
一度→四度→三度→六度という反復進行において、
可能だという事はわかりました。

以上を総合すると、
二度→三度はありえない。
(赤本やウィキペディアによれば、二度は五度類のみに進行するとあるので)

と、思っていたのですが、
某大学の和声の授業で、
二度→三度の進行は可能だと習ったと友人がいうのです。
(授業プリントも見せていただきました)

ただ、私の持っている文献に、
二度→三度の例や、許可している、また、禁止もしている文献が
ありません。

古典的和声において、
二度→三度について、可能かどうか、ご存じの方がいたら、
教えていただけますか?

コメント(44)

ロンさま

私の知識では、偶成での【II⇒III】が可能性としては高いですが、
【II(VIIの根省)⇒III】という考えも出来ます。

どちらにしても、
そのテキスト(授業プリント)を、もう一度見させてもらうのが一番確実かと思います。
松本記念館28周年さま

回答、ありがとうございます。
Walter Pistonの管弦楽法は、みっちり習ったのですが、
和声法の方は存在すら知りませんでした。ありがとうございます。
和声法の和書は存在するのでしょうか?
(英語に自信がなく・・・お恥ずかしい話ですが)

しつこいようですが、再度確認させてください。
二度は五度類のみ進行する(赤本及びウィキペディア)
という論がくつがえされるのですが、
これは、どのように解釈すべきでしょうか?
(三度のみ、特殊な場合でのぞくとでもするのでしょうか?)
かずさま

なるほど〜、偶成和音としてなら、
なんでもありというと、語弊がありますが、
すごく納得できる結論で、
「二度は五度類のみ進行する」という理論も
そのままにしておけますね?

テキストをみせてもらったのですが、
進行表がかかれているだけで、
理由もなにも、ないのです。

本当は、直接その先生に質問できたら
一番いいのでしょうが・・・
IIIには「ミ」が含まれる、したがたトニック?
IIIには「シ」が含まれる、したがってドミナント?
もちろん、こういった特性は全ての和音に当てはまります。
ドミナント「可」ならII→III、当然可ですね。

ところで、
芸大和声で語られているのはもっぱら様式でして、
バス課題はバロックまでの、
ソプラノ課題は近代(あたり)までの、です。

ここをふまえてIIIの取り扱いについて熟読してみてください。
(IIIの章の課題は、すべてバスです)
伊那 凛さま

ルートをBにすれば、Emと同じ音ができるという点で、
進行にもすっきりしますね。

今回、とまどっているのは、
自分自身では、
二度→三度は
ありえないことは、ないんじゃないか?
と感じるのに、
どうも、
その進行の例を目にする事ができないという事なんです。

松本記念館28周年様が
教えてくださった本の中に、
譜例が一つでも、のっていれば、
すごくすっきりするのですが。
松本記念館28 周年さま

度々すみません。
↓のものは、上記で教えていただいた本の和訳と考えてよろしいでしょうか?


http://www.amazon.co.jp/ピストン-デヴォート和声法―分析と実習-ウォルター/dp/4276103215
ロンさま

>テキストをみせてもらったのですが、進行表がかかれているだけで、
と、言うことは偶成ではなく、後者…
【II(VIIの根省)⇒III】
の可能性が高いかも知れませんね。

詳しい事は、石原さまが仰っている通りです。

もし、総合和声をお持ちならばp.453をご覧ください。
詳しく記載されています。
石原 真さま

ところで、
芸大和声で語られているのはもっぱら様式でして、
バス課題はバロックまでの、
ソプラノ課題は近代(あたり)までの、です。

そうだったんですね!
というか、そういわれてみれば、そうですよね〜。

小さいところにとらわれすぎて、いたかもしれません。
すっきりしてきました。
かず さま

もう一度テキストを見せてもらいました。
二度→三度のところだけ、うすく線がひかれていたところをみると、
頻度の少ない進行
【II(VIIの根省)⇒III】 といった解釈
であり、他の進行とは一線をひいているのかもしれません。

総合和声をみてみます!!
 初めまして。 
 初心者ですが、和声学にとても関心があります!
 よろしく御願いいたします。

 �鶚という和音は、反復進行において、使うのが素敵だと思います。
 そうしますと、当然、反復進行中に、�鵺→�鶚という進行は十分あり得ると思います。
 
 ただ、反復進行以外では、�鶚は使いにくいですね。 まず。長調では、�鶚の和音に含まれる�鵲の音が、導音の役目をしないようですから。 やはり�鵲は�鵝へ行って欲しいと、自然に思います。 また、Bassが同じ音ですが、�鶚を使うくらいなら、�鵯の一転を使いたいところです。
 初めまして。 
 初心者ですが、和声学にとても関心があります!
 よろしく御願いいたします。

 �鶚という和音は、反復進行において、使うのが素敵だと思います。
 そうしますと、当然、反復進行中に、�鵺→�鶚という進行は十分あり得ると思います。
 
 ただ、反復進行以外では、�鶚は使いにくいですね。 まず。長調では、�鶚の和音に含まれる�鵲の音が、導音の役目をしないようですから。 やはり�鵲は�鵝へ行って欲しいと、自然に思います。 また、Bassが同じ音ですが、�鶚を使うくらいなら、�鵯の一転を使いたいところです。
チャックチーズさま

何度というところが文字化けしてしまって、読めないのですが・・・
もしお手数でなければ、漢数字で(実は私も、文字化けしやすいと思って、
わかりにくいと思いつつ、漢数字でうっていました)教えていただけると
うれしいです。

ポピュラー和声では、一度→三度→六度という進行はとても多いように思います。
(高音部分のラインがきれいですものね)
反復進行もしかり。私も同じように思います。
うわ、文字化け酷いですね! ごめんなさい、書き直しますね!
 三という和音は、反復進行において使うのが素敵だと思います。
 そうしますと、当然、反復進行中に、二→三という進行は十分あり得ると思います。
 例 「一(主和音)→六の一転→七の7→五の一転→六の7→四の一転→五の7→三の一転→四の7→二の一転→三の7→一の一転→二の7→五の7→一(終止)」
 長くなりましたが、二→三の進行がありますでしょ? この場合は二の一転→三の7(三のセブンスです)の形で出てきましたね。
 
 ただ、反復進行以外では、三は使いにくいですね。 まず。長調では、三の和音の第5音が(ハ長調つまりC durなら、シですね)、五の和音の第3音(ハ長調で、シですね)、つまり導音と同じ音なのに、同音の扱いを受けないようですから、人の期待を裏切ることになり、不自然ですね。 やはりシはドへ行って欲しいと、自然に思います。 また、Bassが同じ音(ハ長調つまり、C durならミ)ですが、三を使うくらいなら、一の一転を使いたいところです。

 なるほど!、ポピュラー音楽では一→三→六はたくさんあるのですね!今度気をつけて聞いてみます。
 ただ、もしも、僕としてはここは三ではなく、六の調の五度の7の和音を使ってあげたいところです。 ハ長調なら三はミ、ソ、シですが、六の調の五度の7を使ってあげるとミ、ソ♯、シ、レで、まあ、ただソが♯しただけですが、このソ♯が次の六の和音のラに行く導音になってくれますので、つながりが良いとおもいます。
 そうすると、一→六の調の五の和音のセブンス→六となりまして、譜面に書くと、四声体で、下から(Bass,テナー、アルト、Sop)、ドドソミ、ミシソ♯レ、ラララド、と、メロディーがミレドと下がってくるのも良いですが、この場合、六の和音が良い形ではないので、ちょっと変えて、一の一転→六の調の五のセブンスの3転、そして、もうそのまま転調して、六の調の一の一転にしたいです。(六の和音の一転は、響きが弱いから使いたくないので、転調してしまいましょう。)そうすると、また四声体で下から、ミドソド、レミソ♯シ、ドミラミ、とすると綺麗だとおもいます。多分。
おお、これは写真も載せられるのでしょうか? 写メ−ル撮ったので載せて見ます。

チャッカチーズさま

写真をのせていただき、ありがとうございます。
そうですね、例をあげた方がわかりやすいですね。

参考までに。
ポピュラー音楽で、一→三→六の進行で、すぐにおもいついたのが、
「グリーングリーン」

「ある日(一度)パパと(三度)ふたり(六度)で(三度)」

高音(メロディー)がド→シ→ラ→ソとおりてきて、きれいですね。

私は、ここの三度がとても気に入っています。
六度の五度七ではなく、三度をつかうことによって、
悲しい歌なのか楽しい歌なのか、よくわからない(7番までの歌詞を
みると複雑ですよねー。)この曲の感じに三度がぴったりの気がして。

すみません、好みをおしつけるつもりはなかったのですが、
ちょっとそんな風に思ったので、一意見として聴いていただけるとうれしいです。
 あっ! ほんとだ!! 今ピアノでやってみたのですが、うん、すごくいい感じに合いますね、この三の和音。 
 なんだこれは! 
おもしろいですね!!
 
 いや、しかし思い切り有名な曲なのに、全然気がつかなかったです、よく気がつきましたね!

 いえいえ、押し付けるだなんてそんな、とんでもない! 
 僕も大変いい勉強になります。 
 
 三の和音も立派に機能するんだ、ということになるのかもしれないと思ったので、勉強と実験を是非やってみます。 もしかしたらなにか秘密がありそうですし、とてもおもしろいですね。
 いい勉強になります。 
 どうもありがとうございます!
            チャックチーズ
>>チャックチーズさま

ローマ数字は機種依存文字といって文字化けしやすいのです。
なので、掲示板などでは、アルファベットで代用する事が多いです。

【?】←ローマ数字の1 
【?】←ローマ数字の7



【I】←アイ
【VII】←ブイとアイとアイの組み合わせ

…の、ように書くのが良いかと思います。
I→II→III→IV→V→VI→VII→おおおおお!
 ちょっと三が太ってるけれど、いけますねー!
へえええ、vii→i iii→iv
どうでしょう? いけてますか? いやー、これはこれは。たすかります!
 かずさん!! 本当にありがとうございます!!


 
かずさま

IやVを使って書けばよかったのですね。
私も勉強になりました、ありがとうございます!


RockinChopinさま

ポプユラー和声を習った事がないのに、ポピュラー和声では〜などと
書いてしまい、お恥ずかしい限りです。
IIImの表記、個人的には、すごくいい感じです。
まさにマイナー。。。

19世紀に市民権を得たのですか。納得。
フォスター?ドヴォルザーク?家路よりのあの有名なテーマですか?
確かにありますね。素敵。

実は、このトピをたてたのも、IIImにとても愛着があるからなんです!
これにこだわって書いた曲があるくらい(笑)

本当に哀愁ただよういい響きですね。
 いやー、コンタクトレンズをきっちり度の合う奴に変えて、だいぶスッキリしました。 しかし、本当にみなさん詳しいですねー。 良いコミュニティーを知れてよかったです。 たくさん吸収させてください。

 あのIII、もとい、ポピュラーではIIImでしたね、確かにハッとします。
 あの閉店の音楽、「ラードドー シーソーラー ラードーシーソーラー」 なんと、ここにもしっかり彼?彼女?はいらっしゃったのですね! かわいいですね。

  なるほど、そうするとあの反復進行の独特(IIIを含むものが特にでしょうね)な感じも納得できます。
 そうなるともう作曲者の意図によるしかないですね。
 バッハが好きなのでバッハ風にしたいのなら、IIIは使うところは限られてきますしね。
 いやー、本当に勉強になりますね。

 いつかIIIも使った曲を作れるようになりたいものです。

伊那 凜 さんへ
 ポピュラーも勉強されて、偉いですね! 僕には余裕がないです。 やっと一種類、芸大和声と呼ばれている本だけです、今やっているのは。
 G6オンB=Em7オンBってーーー? 難しい。
 ソシレミのシがBassで、で、えー、ミソシレでシがBass。でー、ああ、確かに一緒ですね。 ということでいいのでしょうか?
 ああ、今日も疲れたー!
一応確認ですが、

昔からIIIの和音はガンガン使われています。
(ここでいう昔はルネサンス期の世俗音楽です、
微視的ではありますが、古典和声で語れる曲が非常に多いので)

例えば
Alonso Mudarra(c.1510?-80)
Romanesca(Passamezzo)←古い様式のパッサカリア
B-Dur ‖ I  ‖ V  ‖ VI ‖ III ‖ I ‖ V ‖ VI III ‖ VI ‖

John Dowland(c.1563-1626)
28. A Galliard
c-moll ‖ I ‖ III ‖ IV ‖ +I ‖ I ‖


もう、調べれいくらでも…って、勢いです(笑

芸大和声ではIII巻になるまでIIIの和音が出てこなかっただけで、
全くもって珍しい和音ではありません。

後の時代で、IIIの和音の浮遊感があまり好まれなかったのでしょう←憶測です。
>>RockinChopinさま

>ベートーベンやバッハの曲に出てきた記憶はありませんね(未確認)。
反復進行があるのでIIIは出てきます。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
機能和声では、一つの3和音に対し、二通りの機能設定があります。

例えば、C-Dur(C Major)
VIIの和音(Bm-5) は V7根省(G7 omit G)
とも捉えることが可能です。

この二つの和音『VIIとV7』は一見同じドミナントですが、機能としての権利の度合いが違います。
これは他の3和音(I-VII)も同じです。

当然III(Em)も、I7根省(CM7 omit C)として捉える事が可能なので、
その場合トニックとしての機能が働きます。


例としては、
I(C)⇒IV(F)⇒VII(Bm-5)⇒III(Em)⇒VI(Am)というオーソドックスな反復進行があります。
この機能を見ると…

TのI⇒SDのIV⇒DのVII(V7根省ではない)
⇒TのIII(I7根省)⇒後続和音がVIなのでDのIIIに⇒TのVI
といった感じです。

それ(二通りの機能)を踏まえた上で今回の問題である
【II⇒IIIは可能か?】
を考えると、

可能である。という結論になります。
>11の石原さまが仰る通り、IIIをDと見れば、SDのIIから当然進める為に可能です。

先行和音⇒IIIの機能一覧

I⇒III     T⇒T
II⇒III    SD⇒D
IV⇒III   SD⇒D
V⇒III    D⇒T
VI⇒III   T⇒D
VII⇒III   D⇒T

当然、違う解釈も可能でしょうが…

私は和声をしっかり勉強していませんので、間違った内容があるかも知れません。
お気付きの点がありましたら指摘・訂正をお願い致します。
かずさま

>11の石原さまが仰る通り、IIIをDと見れば、SDのIIから当然進める為に可能です。

II→IIIという進行は可能だということは、これですっきり証明できたように思います。

ただ一つ、気になる事が。
芸大和声の本やwikipediaには
>IIはV(7,9)のみ進行する事ができる
とかかれていることについて。

これは16世紀ヨーロッパにおける機能和声において
という解釈になるのでしょうか?

近代の和声も含めれば、例えば
IIはドミナント(V,V7,V9,III,VII)へ進行する事ができる
という表記になるのでしょうか?

すみません、またこんがらがってきました。。。
ロンさま

>>IIはV(7,9)のみ進行する事ができる
IIの形をしたVII7根省だと考えてください。

そうすれば、実質VII7根(D)⇒III(T)が
見かけ上II(SD)⇒III(D)という進行が出来上がります。

…と、いうことは先ほどの私の説明(>33)と少し違いますね、、、、
混乱させてしまいすいません。

俯瞰的に、しかし微視に亘って機能を吟味する必要があります。

う〜ん。
私のような付け焼刃では音大生の方々ようには説明できないものですね^^;


芸大和声で例外的な事に関しては、補遺、若しくは実施例に書いてある可能性が高いです。
http://www.youtube.com/watch?v=VuFMTcIOXFg&feature=related

この曲ではイントロ後の歌の入りから、?-?-?-?-?(完全に平行)なんて強引な進行も出てきます。
授業でやったら確実に単位を落としますが、実際の曲中ではこんな使い方もあるという参考にはなるかと思います。
>>36
>>?-?-?-?-?(完全に平行)なんて強引な進行も出てきます。


これって、たんに上行の順次進行に三和音を乗せた、ということでは?
(和声進行という発想から構築していない、という意味です)
ポピュラーではいっくらでも用いる手法ですね。
強引というより常套的というべきだと思います。
ちなみにポピュラーにIIIが頻出するのは、↑のようなケースと、
旋法的な効果を求めているというケース、が多いように感じますが
どうでしょうか?


いわゆるクラシックの作曲家でも、聖歌隊などの経験があるなどして
ルネサンス音楽などに親しんだ人の作品にはIIIがよく使われている
ようにも思います。←しっかり調査したことはありませんが...
PUNKさま

確かにポピュラーでは、こういった進行が多いですね。
その辺の解釈については、石原さまと同意見です。

石原 真さま
大学一年の時、教会旋法による対位法(二声のみで)を作る課題がしばらく続いた時期がありました(半年くらい続いたような?ひたすら全音符を書いていたような気がします。)私のIII度好きはそこにあるのでしょうか??

伊那 凛さま
対位法はしばらく本すらみていませんでした。
これを機にちょっと本を出してみようと思います。
何かヒントがあるかもしれませんね。
ロンさま、

>>教会旋法による対位法(二声のみで)を作る課題がしばらく
>>続いた時期がありました

1対1対位法ですね。
たとえば定旋律が下声部にド-ミ-..とあるとき、
「ミ」に対して「シ」を当てるとIIIを感じさせます。
対位法ではIIIを感じさせる場面が頻出しますね。
>>36
PUNKさまが紹介した曲を、ちょっと丁寧に検討してみました。

まず、
ベースのラインは i→(7度下がって)ii とはじまってます(よね?)。
これで、すでにあまり平行感はないようにも....

つぎに、
II度の和音の部分は旋律を外声とするとII9ですから、
これはクラシック系の人間には経過的な偶成和音として認識される
のではないでしょうか?

で、
III度へと無事に到達する、と。

音楽的可能性と和声学の禁則の両方に照らし合わせた場合、またカデンツ構成上からも、二度〜三度への進行がダメとする根拠はありませんね。

ただ、古典的和声の枠組みの中に限定したならば、二度〜三度への進行例自体、実際の音楽自体にもほぼ皆無だと言うことなのではないでしょうか?
恐らく、雛型としてのたとえばモーツァルトやベートーベンの音楽には、見当たらない(偶成的な和音を除く)ということになるでしょう。

古典的和声は、古典音楽をベースにしたもので、そこからはずさないため、赤本(和声〜理論と実習第一巻)等では既存の古典的音楽で多用された特定の和音進行に限定していると捉えるべきです。

新たなスタイルに歩を進めるなら、二度〜三度も可能だが、古典的和声の原則からは外れるということになると思います。

余談ですが、「和声〜理論と実習」赤本〜黄本〜緑(青)本&黒本(課題の実施)は、実質的には執筆責任者島岡譲氏(国立音楽大学名誉教授)がその大部分をお書きになったもののようです。
自分は島岡氏に師事したことはありませんが、師事された国立音楽大学作曲学科出身の友人によれば、和声や対位法やフーガ等の課題の実施においては、かなり「定型(無難な雛型)」を重視される方だと聞いたことがあります。
なお島岡氏には、作曲家の栗山和樹氏や松下耕氏(合唱)らも、在学中などに和声等を直接師事されています。

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