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真・俺たち外国語好きクラブコミュの覚え方

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今回は、覚えるための方法を見てみたいと思います。

最初に結論を言えば、重要なのは、1)理解すること、2)慣らすこと、3)確認することの3つです。

実際の学習では、上の要素をどのような順番で適用するかは、その時々の学習方略によって違ってくるでしょう。しかし、いずれにしても、いつもこの3つの要素が働いていることは確かだと思われます。

ここで「覚える」というのは、1)文を覚えることと、2)単語を覚えることの二つがあります。まず、文を覚えることから見てみたいと思います。

<文の覚え方>
以前、이화여자대학교(梨花女子大学)の言語教育院というところで日本語を教えていたとき、作文のテストと称して、日本語の文を暗記させるテストをしたことがあります。そのとき、特に成績の良かった学生たちの方法を聞きながら、上の3つの要素があることに気づきました。

まず、最初の「理解」ですが、ある学生は、日本語を読みながら、文法や単語がわからないところを韓国語訳で確かめたと言っています。またある学生は、漢字に特に注意を払ったと言っていました。面白いのは、ある学生は、句読点の数をかぞえていました。徹底した観察ぶりです。

「慣らし」は、理解の度合いによって違うようです。すごく理解力の高い学生は、2〜3度確認するだけで、ほとんど満点を取っていました。しかし、普通の学生は、何度も音読したり、何度も筆写したりして、そのテキストに慣らしていました。特に、理解が簡単なほど、慣れるまで繰り返す数は少なくなり、理解が難しくなればなるほど、慣れるまで繰り返す数は多くなるようです。だから、少し難しいテキストを覚えようと思ったら、まず最初にかなり念入りに理解するのが、結果的には学習のエネルギーを短縮させてくれそうです。

最後に「確認」ですが、驚いたことに、いちばんできる学生たちは、覚えるためのテキストを渡されたその日に、帰りの地下鉄の中で、韓国語訳を見ながら日本語に訳してみて、間違った部分だけに注意して、そこだけを勉強していました。つまり、最初から理解も慣らしも通り越して、確認から始めていたわけです。しかし、普通の学生は、理解したものを十分に慣らしたあと初めて、韓国語訳を見て日本語で言ったり、書き出してみたりして確認していました。いずれにしても、点数は同じく満点です。

ちなみに、理解という点で言うと、そこに驚きや感動があったりする場合、記憶に残りやすくなるようです。それが甚だしいときには、慣らしたり確認したりしなくても、心に刻み込まれてしまう場合もあります。自分が好きな分野のものを読むことが勧められるのは、そういう点にあるんですよね。好きなものだったら、記憶に残る歩合がよくなりますから。

<単語の覚え方>
次に、単語を覚えることについてですが、これも原則は同じです。つまり、「理解」と「慣らし」と「確認」の三つの段階が必要になります。

単語の場合、理解というのはいろいろありますが、1)どんな意味か、2)どんな文脈で使われたか、3)どんな構成要素から成り立っているか、という三つを明らかにできれば、記憶の前段階としての理解はかなり容易になると思われます。

単語がどんな意味か、というのは、初級や中級では、訳語を当てるのがいいと思います。その訳語も、可能な限り、いちばんはっきりしたものを1つだけ挙げるのが好ましいと思います。複数あると混乱してしまいやすいからです。まだその語を同じ言語で説明するための語彙力がないからです(ただし、これは単語を覚えるときのことであって、読解だけに関して言えば、もっと正確に概念把握ができるようにするために、中級からその言語の国語辞典を使い始めることが理想的だと思います)。はっきりした訳語という点で言えば、本文の文脈に出てきた意味に合致する訳語を当てるのが、いちばん覚えやすい方法かもしれません。その他には、本文の文脈からはずれるけれども、より本質的で包括的な訳語を当てるのも、場合によっては記憶の助けになります。

文脈をつかむためには、自分が使っている主教材から単語を覚えるべきです。新出単語の意味を理解したあと本文を読みます。ここでその語の使われた文脈を確認するわけです。ですから、市販の単語教材がどれほどの学習効果をもたらすかは分かりませんが、主教材ほどではないのではないかと思います。中には例文があるものも最近は増えてきましたが、問題は、どれだけ記憶に残る歩合を高める例文かにかかっているだろうと思われます。従って、例文は主教材から取る、という原則をあげておきたいと思います。

次に構成要素ですが、これは初級の場合、あまり親切に提示されていないことが多いようです。ドイツ語やフランス語などは、英語との比較をよく行なっていて、単語の理解を助けていますが、他の言語の教材では、そういうことはあまりやっていないようです。ですから、初級では構成要素の知識なしに長い単語も覚える必要があるでしょう。しかし、徐々に知っている単語が増えていけば、その中に共通する構成要素があることが分かってきて、次第に覚えやすくなってきます。その点だけは期待できると思います。

単語の慣らしは、文を覚えるときと同じです。書いたり声に出して読んだりします。特に、何度も書くことは、声に出して読むことよりも記憶に定着しやすいようです。そのとき、意味もさることながら、語形(文字だけでなく、音声も)に馴染むことが重要です。単語を思い出すというのは、その単語の語形を思い出すことだからです。

「確認」は、いろいろな方法があると思いますが、いちばんいいのはテスト式にすることです。私の考えでは、訳を並べて、それに対する“その課の”単語を言って書けるようにする方法が、いちばん効率的に頭に刷り込まれるように思われます。目標言語から訳へという順番は、特に必要はなく、本文を読みながらその語の意味が理解できれば、単語は一応覚えたといえるだろうと思います。そして、この「確認」は、何度か行なって記憶を補強します。そうやって、ある意味を考えたときに、その語の語形が即座に思い浮かぶようにします。(私はノートに「テスト」と称して日本語訳を書き出して並べていますが、フラッシュカードを使用する方法もいいと思います。私がこの方法を単語の暗記に用いないのは、紙を切ってパンチで穴を開ける作業が面倒だからです。ただし、古典ギリシア語の完了形を覚えるときは、フラッシュカードを作りました。類型があまりに多様なため、四六時中確認しないと、なかなか覚えられないからです。)

というわけで、今回は「覚え方」ということで、文と単語の記憶について、私の気づいた3つの原則をお話しました。

コメント(6)

単語を覚えるときの具体的な手順などを、もう少し詳しく説明したいと思います。

まず、ノートを用意します。私の場合は、横着にも、ほとんど全てを1冊のノートで済ませているので、そこに書き込んでいるのですが、そうでない人は、単語暗記用のノートを用意する必要があります。ただし、複数の言語を勉強している人は、その単語暗記ノート1冊に勉強している言語をすべて書き込んだらいいと思います。

単語を覚えるための教材は、入門者なら、主教材です。そして、脱入門者なら、読解教材に出てきた単語を覚えます。語彙教材を用いることは、あまり勧められませんが、十分な例文があるなら、それでもまだ役に立つかもしれません。でも、単語が提示された脈絡がはっきりしないことが多いので、語彙教材を用いると、多少苦労するだろうと思われます。

1.その課の単語を訳とともにノートに書き出し、その下には<テスト>と称して、訳だけを書き出す。(写真参照)
(「単語」だけでなく、熟語や、または、熟していないけれども重要な言い回しなどを入れても、いいと思います。復習のペースを管理するため、日付を忘れずに記しておく必要があります。写真は<テスト>が韓国語になっていますが、これは使用教材が韓国で出たものなので、そのまま教材に載っている訳を用いているのです。無理さえなければ、このように外国語を用いても、効果が落ちることはありません。)

2.<テスト>を見ながら、単語を書き出す。
(書き出すのは別の紙にします。計算用紙や裏紙のような、書いたら捨てられるような紙がいいと思います。決してそのノートに書いてはいけません。私は今から4年ほど前、それをやったことがあるけれど、ノートの中に重要な部分とゴミとが一緒くたになって、あとでとても使いにくいノートになってしまいました。)

3.本文を精読する。
(これは、単語の“使い方”を覚える過程です。ただ読むよりはるかに読みやすく感じられるはずです。何しろ、新出単語が分っているのですから。また、本文をよく理解することは、その単語が頭に残る歩合を高めるのにも、必要なことです。)

4.本文を口に馴染むまで音読する。
(これは、単語の“使い方”に馴染ませる過程です。余裕があれば、本文を暗誦するのもいいと思います。私も最初は本文を暗記しましたが、それだと1日に消化できる量が制限されるので、10回音読するにとどめることにしました。ただしその時、俳優か声優になったつもりで、臨場感をこめて音読します。これは、理解力を高めるためです。読解文を音読しているうちに、その意味について新たな発見をすることもあります。そうすると、運がよければ、あとでそのフレーズが口を突いて出てくることもあります。)

5.もう一度、ノートに書いた<テスト>を見ながら、単語を書き出す。
(ここでもまだ、うろ覚えの単語が出てくることがあります。そのときは、本文の該当箇所をもう一度よく読み、その文脈で与えられた意味を吟味します。場合によっては、その該当箇所を暗誦してしまう必要もあるでしょう。)

6.時間を置いて復習する。
(復習をするとき理想的なのは、数時間後に1回、翌日に1回、約1週間後に1回、約1ヵ月後に1回復習すること。このぐらい繰り返せば、まあ大体忘れないでしょう。復習したときに、その単語の脈絡が分からなくなっていることがあるので、そのときは教材の本文を読み直します。同様に、時間を置いて本文を読み返すのも、重要な復習になります。)

ここで適用されている原則は、「理解」、「慣らし」、「確認」、「反復」の4つです。この4つがしっかりと適用されているなら、上記の手順はそれほど大事なものではありません。ただ、うっかりすると、必要な手順がポロリと抜け落ちてしまうことがあるので、気をつける必要があります。

以上の方法では、ご覧のように、復習にも力点を置いているので、ノートは復習しやすいようにいつも持ち歩けるものである必要があります。それと、テストは口頭で行うだけでなく、紙にも書くので、計算用紙や裏紙なども一緒に持ち歩いておくべきでしょう。ノートの該当ページに挟んでおくのも、一つの方法です。まあ、時間がたっぷりあって、全て家でできるという人は、持ち歩くことまで心配する必要はありませんが。

この方法では、けっこうたくさんの単語が覚えられるので、単語学習が面白くなると思います。でも、復習にかける時間も考慮に入れなければいけないので、いくらたくさん覚えられるからといって、張り切って1日に100個や200個の暗記に挑戦するのは考え物です。なぜなら、それだけ覚えると、あとで復習にかける時間も長くなり、復習を疎かにすれば、せっかく苦労して覚えた単語も、やがて忘れてしまうからです。私の考えでは、よっぽど緊迫した状況を除いて、1日に50個程度が限界なのではないかと思います。
ゆどうふさま、お久しぶりです!

単語カードのような小さいフラッシュカードは、私は類型の多様なギリシア語の変化形を覚えるのには使いましたが、単語を覚えるには、紙をせっせと小さく切ってパンチで穴を開けるのが大変なのと、あとで整理がつかないのが面倒なのとで、使っていません。どうしても覚えられない単語があるときは、それでも役に立つかもしれませんが、上の方法では、そういう単語は、まあ滅多にお目にかからないでしょう。覚えられないのは、たいていは使い方が特定できない場合ですが、メイン教材を用いての単語学習なので、そういうことは、そう滅多にあるものではないと思います。

単語を覚えるのに使っている道具は、1)ノートと、2)紙です。

ノートは、私は横着なので、全部を1冊のノートで済ませています。これがいいのは、時間軸でノートを埋めていくため、最近携わっていることを参照しやすい、という点と、使い切らないうちに用事が済んで後ろが空白になるノートが生じない、という点です。ただ、前のノートに書いたものを探すのが面倒、という弱点はあるけれど、私にとっては、上の利点の方が勝っているので、この方法でやっています。それで、大体100ページくらいの大学ノートを使っています。日本には罫線が細かくて200ページくらいの使いやすいノートがありますが、韓国では手に入らないので、あるもので間に合わせています。このノートは、その日の最初に、年月日と曜日を書いてから、記入を始めます。そうしないと、いつ勉強したものか分からなくなり、勉強した脈絡が理解できなくなってしまうからです。

ところで、私の考えでは、1冊のノートを使わない人たちも、複数の言語を覚えるとき、1冊の単語用ノートで済ませた方がいいのではないかと思います。その理由は、携帯の便と、使用の簡便さがあるからです。鞄からノート1冊を取り出せば、当座勉強中の外国語は全部復習できます。それに、ノートを何冊も出したり入れたりすることなく、スマートに見えます。(笑)

テストをやる紙は、ゆどうふさんがおっしゃるように、チラシの裏とか、裏紙などを使うのがいいと思います。こちらは、書いたらすぐ捨ててしまうようなものですから。参照するようなこともありませんから、綴じてあるノートなどを使うのは、あまり意味がないと思います。もし書きながら、これはあとで参照する必要がある、と思った内容があれば、それは、ノートの方に記入しなおすべきでしょう。

ところで、話は長くなりますが、上の方法で“ミソ”だと思うのは、<テスト>を設けた点です。和田秀樹氏が、たいていの人たちは、学生のころはしょっちゅうテストがあるので、そのおかげで復習ができ、結果的にたくさんのことを記憶できたが、社会人になって歳を取ると、復習をしなくなるので覚えられなくなる、というようなことを、言っていました。それを受けて、覚えたらすぐ<テスト>をし、時間を置いてまた<テスト>をすることにしたのです。確かに<テスト>の記憶効果は絶大です。私も高校生に戻ったように、スイスイ覚えられます。♪

私はまだやっていませんが、中国語やヘブライ語などのように、文字が発音(の全部)を表していない言語を学ぶときには、日本語訳を見て目標言語で書くテスト以外に、綴りを見て読みと和訳を書いたり、または、読みを見て綴りと和訳を書いたりするテストも必要ではないかと思います。そんな時、表と裏の2面しかない単語カードでは不便だろうから、ノートを使った方がいいのではないかと考えています。

もっとも、どれをテストして、どれをテストしないかは、経験則によるものだから、まだ経験していないこれらのことに関しては、今のところ推測でしか言えません。
  文字が発音(の全部)を表していない言語を学ぶときに
  は、日本語訳を見て目標言語で書くテスト以外に、綴りを
  見て読みと和訳を書いたり、または、読みを見て綴りと和
  訳を書いたりするテストも必要ではないかと思います。

以上の内容を上の文で書きましたが、中国語の勉強を始めた知り合いに試してみたところ、中国語でも<テスト>は日本語だけで(彼の場合は韓国語でしたが)いいようでした。

<テスト>には日本語だけを書き、それを見ながら、漢字とピンインの両方を書きます。

彼は、最近40歳を過ぎて記憶力が衰えてきたと言いましたが、その課の単語(新出単語は7つだけでした)をすぐに覚えてしまい、復習をやることによってより確かなものになり、本文の暗記までできてしまったので、自分の記憶力に自信を取り戻したようでした。

社会人になると、学生のころの学習方法をけっこう無視して“見るだけ”の勉強をする人が増えてくるらしいですが、そういう学習法の退化が、実は記憶に徐々に失敗するようになっていく大きな原因のようです。

渡部昇一氏は、たぶんもう還暦を過ぎていると思いますが、最近出た本を読んでいたら、以前よりも記憶力がよくなったような気がすると書いてあって、驚きました。老いてますます効率的な勉強法を身に付けてきたんでしょうね。私もその記憶力の恩恵に与りたいものです。
>ゆどうふさま、こにちは!

  しかし、大学ノートにもお国柄って出るんですね…ぶっと
  いの、ないんですか
  意外だ…めっさ勉強するお国だから、めっさぶっといのが
  あってもいいのに(´・ω・`)

あるはずなのですが、なぜか私の周辺では見つかりません。その代わり、スパイラルの(スプリングって言うんでしたっけ?)なら、分厚いのがあります。ただ、これが困るのは、わたしは背表紙にノートの番号と使用開始日及び最終使用日を書き込んでいるので、スパイラルのノートが使えないのです。

妻が日本へ行ったので、分厚い大学ノートを買ってきてと頼んだら、コクヨの「30枚ノ−3B」というノートの3冊組を買ってきてくれました。たしかに3冊合わせると分厚くなるんですが、ちょっと違いますよね。(笑)

  立ってノートを広げるのは苦痛とのことなので、単語カー
  ドすすめときました。

私が単語カードをほとんど使わないのは、たぶん暇な時間が多いからかもしれません。通勤は車でするので、カードを捲るのは億劫だし危険です。そんなこともあるのかもしれません。

そういえば、韓国ではB6かA5ぐらいのサイズでとても薄いノートが人気があります。私は「1冊のノート」を使っているので、購入して持っているだけで手をつけていませんが、これで単語の記憶学習をしてもいいかもしれないと思いました。

ところで、現在某言語を学んでいるのですが、ためしに上の写真のような形で勉強しています。

まだ読解力がいたって弱いので、本のわずかのテキストをコピーして、ノートに貼り付けます。そして、対訳の日本語訳を丹念に読んだあと、ノートに貼り付けた原文と1文ずつ照らし合わせて意味を理解し、どんな文法形式を取っているのか、確認したり推理したりします。

それから、そこに出てくる語句や表現を下に書き出しながら、内容を研究します。辞書を引いたり、対訳の日本語で済ませたりします。そして、全部の語句を調べ終わったあと、その下に<テスト>を作ります。これは、例の単語試験です。

このやり方でどこまで続くか分かりませんが、この考えは、「意味は演繹的に、形は帰納的に」というものです。まず和訳でメッセージを捉え、そこからその意味をどんな形で表しているのかを割り出していくわけです。

もし逆に、「形は演繹的に、意味は帰納的に」という考えの枠組みで勉強しようとしたら、本当に大変だと思います。私の体力では、上のようなテキストの断片ですら読みきれないかもしれません。^^;

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