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ぶつくさ映画論コミュのそれは、ラテンパワーの巻

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あぁー、ダメです皆さん、apothekeop、またやられました! 再び、再びノックダウンであります! 今年は一体、どうしたのでしょうかapothekeop選手。 この年末も近い2007年、この強烈なラテン・パワーに、一向立ち上がる気配がありません! かつてこの地球上に、奇跡的に存在した「ラテン・ラヴァー」による必殺技、『必殺・眼光崩し』であります!

あぁ、フェリーニの「La Dolce Vita / 甘い生活(この邦題は中々好きですケンケンさん)」です皆さん。 またまた、まーた、日曜の「ピクチャー・ハウス」で観て来ました。 アメイジング・リバイバルです。 激動の3時間、あまりの感激に、昨日から息が止まったままのapothekeopです。 まだかろうじて脈のある状態だ(爆)。

初めて観たのは、文化(服装)の時だったか。 当時の感想としては「美しいけど、難解」っとか何とか、若いapothekeopにありがちな、浅いものだったと記憶します(恥)。

当時は、美しいと思うドコロか、主人公を翻弄する小道具、「セクシーなだけのおバカさん」という演出にしか見えなかった、アニタ・エクバーグの、改めて美しい事! その「純真無垢」っぷりが、緻密な知性の積み重ねの頂点にあるという事を、彼女の帽子が風に飛ばされる、マストロヤンニに口説かれている最中ですらクレイジーな俳優仲間に気を奪われる、子猫の爪がその美しいブロンドに引っ掛かる、その瞬間瞬間に思い知らされる、そのすごさ。

高い塔のてっ辺だろうが、トレビの泉だろうが、彼女の

 「いらっしゃいよ」

っの一言で、どんな男も、いや、このapothekeopですら、思わず、フラ、フラ、っと付いて行ってしまう。 魔性と呼ぶには余りにもクリーンな、一種精霊にも似たその魔力。

そして、このローマの語り部! ラテン・ラヴァー! 我がマルチェロ・マストロヤンニは、これまでも「どうしていいかわかんない!」程、大好きでしたが、今回のリバイバルでは、何度眼球を落としては嵌め直した事か! こんなに美しい「生き物」を3時間も眺める、なんて至福があっていいのか?っと、問いかけ続ける贅沢さ。 その美しくセクシーな顔や声だけじゃない、その着こなしから立ち居振る舞い、加えてその「完璧じゃなさ」、イタリアンの「どこかバタ臭さ」、この役柄まで合わせて、この存在はあまりにも「奇跡」。 マストロヤンニが、ヴィスコンティやフェリーニと同じ時代に居合わせた事自体、奇跡。 奇跡だっつったら、アンビリーバブル! おぉ神よ。

年齢を重ねた後に、もう一度観た名作に「これか!」「そうだったのか!」っと思うのも映画の面白いトコ。 その「ノックダウン」っぷりが、今回はちょっと尋常ではないまでも、最初に観た時には「大人の話」だったのが、年齢設定がはっきりしないまでも、作家志望の夢破れた青年の静かなもがきを、既に自分と同様のもの、もしくは自分よりも若いものとして観ている自分に気づいた時の感慨、淋しさも個人的には特筆すべきかも。

才能のある作家に「先見の明」がある様に、ここで描かれる「パパラッチョ」は、まさに現代のパパラッチの走り。 写真撮りながら「そこで、ちょっと顔上げて」っとか、「やらせ」の満々振りこそ今はないものの、著作権の壁がさしてなかった時代に、ラップ・スター達が何でもかんでも思いのままサンプリングしていた当時みたいで憎めない。。って、変な例えだが。 でも、そのガツガツした撮りっぷり、追いかけっぷりは、まさに現代のパパラッチそのもので、

 「(フェリーニ、)どうして、知っていたんですか?」

っと、思わず問いかけたくなる様な。 メディアに対する批判だとか警告だとか、大きな事言うつもりはありませんが、その「予知っぷり」には舌を巻きます。

あとは、ほんの僅かなヒントではあるのですが、出稼ぎ先通して、イタリアに行ったり、同僚がラテンだらけだったり、っというのも、今回の鑑賞にはすごく影響ありました。 極々僅かでも、「ちょっとした」イタリア語、聞き取れたりするのも、マストロヤンニと話が出来たみたいで、何か、いいじゃないすか(笑)。

近年思い知った、カトリックの深さ(先日のローマ法王死去に伴う、ヨーロッパでの一連の中継に、その「何たるか」を思い知らされたapothekeop)が、「マドンナを目撃した子供」の設定を、ようやくぷすっと出来るものにしてくれた様な、妙な開眼感をも抱いてしまう。

冒頭の「フライング・ジーザス」で、既にこの試合、勝負アリ、なのですが、「映像美」「デカダンス」なんていう言葉ですら、この一本の前には余りにも無力なのであります。

そして、先日「ONCE」で「その地を愛する気持ち」云々、書きましたが、この映画も

 「主役は、まさにローマそのものだ」

っと評する人も居るほどで、その見事さに、apothekeopも先日ブックしたアイルランド行きのチケットを急遽ローマ行きに変更だ(浅い)!

あとは、ニコが出てたんだっけ!?っとか、無知で恥な感想もかなりあるのですが、コーフン状態なので、今日は好き勝手な事だけ書いて、完。 いつもだが。

こーんなすごい一本でも、やはり賛否両論、ある様なのですが、apothekeopにとっては、宇宙史上に残る名作、この一本。 マルチェロを眺めながら、やはり、マイ・ラテン・ラヴァーを探さなくてはいけない!っと、これまで何度も諦めたクセに、懲りずに再び誓う、apothekeop40才、2007年11月18日、寒い雨の午後だった。

。。のである。

コメント(6)

熱い、熱いいい気分(温泉)思い、びしっびしっ伝わってきましたよ!アポ隊長!
大きな画面でいいですね〜。
私も大好きですよ。マストロヤンニは世紀のハンサムさんです。
apothekeop40才、2007年11月18日、寒い雨の午後だった。。
っていう記録が胸に響きましたよ・・・。うっふっふ。キスマーク
うんうん、「甘い生活」の邦題はいい!
イトイシグサトの「おいしい生活」の掛け軸はウディが描いてたような...

マストロヤンニ大好きだけど見てない映画多くてこれも見ていないです。
文化のころ確か「ひまわり」を見るように言われて見た記憶が...
今度はコレだね。了解であります!
「甘い生活」も宿題だけど
mucciついに今日「グロリア」を店裏で見たよ!
良かった〜。リアリティ溢れてて素晴らしい!
ジーナに撃たれました射手座
ベネチア金獅子賞取ってるんだね。
大画面でもう一回見たい。

アポ隊長、トピずれでゴメンネ。
mucciさん、小金井のラテン・ラヴァーを紹介して下さい。 もっちかなー?

ケンケンさん、通販生活も好きなタイトルです。 違うか。 「ひまわり」は、一度観たら、あと10年は観られない位、オススメされた事を恨んじゃう位悲しい。

カサヴェテスも、もう一度全部通して観たいな。 以前は都内でよくカサヴェテス・シーズンとかやってたけどねぇ(そういや、マーガと観に行った事ある)。

tanepirikaさん、彫刻の様な顔で「パパー」なんつーのが、また、いいのだ! ラテンのおちゃめさもいいよね。 ひさびさにココロからうっとりした3時間ですー。 藤野でラテン・ラヴァー(しつこい)探しましょう。
ケンケン〜〜〜!やっと見たかいな〜。うまい!いいでしょ。ジーナのおばちゃんぷり。さらにはおばあちゃんにも・・・。
すごくすごくカクイ〜のだ。ダッシュ(走り出す様)

アポちゃんにお勧めのラテン・・・。探しときます!あせあせ(飛び散る汗)

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