B面は85年初期に当たる、HI-NRGサウンドの絶頂期をメインとした。 ここでDEAD OR ALIVEが初登場。 ビッグヒットYou Spin Me Roundは84年リリースですが、実際にダンスフロアに流れ始めたのは翌年の1月以降で、12インチプロモは84年12月頃、チャートはこのあたりから徐々に上昇し始める。 今回は個人的な夢の空間を含め、絶頂感溢れるLONDONディスコをイメージ。
LONDON HI-NRG NIGHT 1984-85 VOL.2-B
01. Working Girl / GIRLY 02. Do You Need(HI-NRG Mix) / TOUCH DOWN 03. Take Me Home / HAZELL DEAN 04. Man In A Million(ORIGINAL-MIX) / LIFE FORCE 05. Show Me Around / DIVINE 06. Reach For The Stars(Remix) / LIFE FORCE 07. Take Me To Forever / LYDIA STEINMAN 08. No More No War / MIRAGE 09. The Perfect Kiss / NEW ORDER 10. Crashin' Down (Mega Dance Version) / LEGEAR 11. Walk Like A Man / DIVINE 12. Young Hearts Of Europe (Essential Alternative Version) / U-BAHN X 13. You Spin Me Round (Murder Mix Edit) / DEAD OR ALIVE
オープニングはEVELYN THOMAS / High EnergyをサウンドフィーチャーとしたBOBBY ORLANDO流ポップディスコGIRLY。 以前にもHI-NERGY STORYの中で取り上げましたが、ピーク時期を象徴するカウベル&クラップの打ち込みをはじめ、エッジの効いたループ感はオープニングに相応しい。
Take Me HomeはBack In My Armsのカップリング曲ですが、PWLスタッフWILLI MORRISON、PETE WAREをはじめ、PETE WATERMANプロデュースによる貴重な楽曲で、70年代R&BソウルとHI-NRGをミックスしたアイデアと、HAZELLの見事なボーカルテクニックが魅力。
続くMan In A Millionは、プロデューサーROB DAVISによるオリジナルバージョン。 リミックスはPWLバージョンですが、サウンドリメイクされる前の原曲がこちらの方。 オリジナルはLIFE FORCEならではの哀愁感とクールなボーカルというシンプルな雰囲気がLONDONディスコを感じさせる。
またもカップリング曲か?と思われるかもしれませんが、決して皿が無い訳ではありません。 (バカ言ってる By千重子) Show Me AroundはI'm So Beautifulのカップリングですが、SAW作品中では最もHI-NRGらしい数少ないカップリング曲。 間奏部分では、70年代グループサウンズなエレキギターを取り入れるなど、やはり個性溢れるDIVINEならではのフィット感。
続くLIFE FORCEは、セカンドシングルReach For The Starsのリミックス。 ファーストミックスの方がテンポアップで、84年初期に近いHI-NRGテイストがある。 セカンドミックスは、輝くシンセ音色をアピールした、正にタイトルに相応しい星空が似合う アレンジバランスが魅力的。 Invitation同様、ROB DAVISの繊細なサウンドテクニックがみられる。
LYDIA STEINMANは、前作Touch Me In The Morningに続くセカンドシングル。 Take Me To ForeverもまたJACKIE RAWEのような爽快感あるド派手HI-NRGはUKならでは。 それもそのはず、ミックスはMARVIN HOWELL-KASHFI。
STEVE RODWAYプロデュースによるLEGEARは、黒人ファルセットボーカルという珍しい作品ですが、スピーディなシンセサンプルとクラップ&カウベルはかなり盛り上がる。
LEGEAR後半のサビ繰り返しで、FOUR SEASONSカバーWalk Like A Manに繋がるのですが、 長い中間ブレイク「Walk!」の連発部分からビートを被せて切り替えた。 DIVINEにとっての最大ヒットYou Think You're A ManサウンドイメージによるHI-NRGカバーは見事に大成功した。
BARRY EVANGELIを筆頭にPETE WARE、PHIL HARDINGという、一見PWLワークのようにも思えますが、基本はプロデューサーBARRY EVANGELI単独によるもので、PROTO RECORDSでのオプションワークといった、初期ならではのレアケース。
Walk Like A Manは中間ブレイクからスタートとなるので、後半サビ繰り返しの後半部分でU-BAHN Xに繋がる。
そんな残念な気持ちを込めて、夢の空間を描いてみたかった。 そこで今回はレア音源とも言えるWATERMAN’S7インチREMIXを使用し、Essential Mega-Mixの 2コーラスとCメロ部分までを入れ替えたEssential Alternative Versionなるバージョンを作ってみた。 これぞ、究極のお気に入りレアバージョン。
U-BAHN Xのサビメロ繰り返しから、ラストを飾るスーパーヒットへと繋がる。 You Spin Me RoundはU-BAHN Xに比べてテンポが速い為、ビートミックス時はYou Spin Me Roundをマイナス0.5%までテンポを落とし、繋ぎ終わってから少しずつテンポを元に戻していった。 (これは違和感無くミックスできた)