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PWL音楽論コミュのデジタルリマスター盤Hold Me In Your Arms

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昨年のRICK ASTLEYライブ公演でのバラード作、Hold Me In Your Arms、CRY FOR HELPは非常に印象深いものがあった。
あの感動をきっかけに、遅ればせながらHold Me In Your Armsデジタルリマスター盤(2010年リリース)を購入しました。
という事で、今回はこちらについて紹介したいと思います。

◆Hold Me In Your Arms(Hold Me In Your Prayers Mix)
当時ではTONY KINGリミックスなど聴く人は少なかったとは思いますが、今になって聴き直してみると、サウンドにギャップを感じること無く、むしろ丁度良さがある。
今回の未発表音源の中では最もレアなバージョン。
残念ながらRICK ASTLEYとのシングルミックスにおいて、TONY KINGとのワークはリリースされなかった。

これは、TONY KINGとの活動時期がズレてしまった背景がありますが、ファーストアルバムWhenever
You Need SomebodyではSAW+HAMMONDというワークスタイルに始まり、続くセカンドではSAWとのトラブルにより、HARDINGをはじめ、DAIZE WASHBOURNといったPWLスタッフを軸とした体制に切り替わった経緯もある。
そんな中で、89年初頭というタイミングで唯一、TONY KINGによるバージョンが存在したのでしょう。

TONY KINGリミックスには他にない新鮮さがある。
約7分という、バラードとしてもロングなバージョンですが、一言で言うなら、RICKボーカル+TONY’S-
BEATがジャストフィットしている。

当時のPWLリミキサーの中でもTONY KINGは唯一、オリジナルスタイルを持つ次世代型R&Bリミキサーであり、後のSAW作品についてもTONY’Sサウンドの主張は強い。
正にDJ出身であるPETE WATERMAN氏のお墨付きという事なのでしょう。

TONY KINGならではのファンキードラムをはじめ、複雑な打ち込みの中にある見事なグルーブ感と
RICKの歌声。
この2つで充分とも言える、シンプルイズベストなミックス。

オープニングはほぼアカペラに近いスタートで、徐々にTONY’Sサウンドが重ねられ、3分を過ぎたあたりから、フルアレンジとなる。

クレジット上ではHARDING & CURNOWプロデュースとなっていますが、TONY KINGが主軸である事は分かり易い。

◆She Wants To Dance With Me –PWL REMIX BATLE
そして、もうひとつレア音源となったのがShe Wants To Dance With Me (Dave Ford Remix)
ですが、この音源によってリミックスバージョンが3種存在していた事が分かる。

しかも、PHIL HARDING、PETE HAMMOND、DAVE FORDという3大リミキサーによるラインナップという、こちらもまた非常にレアなケース。
では、リミックス3部作を検証してみたいと思いますが、その前にオリジナルバージョン
Extended Mixのサウンドイメージを確認しておきたい。

最も特徴的とも言えるのが、メインリフ(サビインスト)。
デーン・デ・デ・デ・デーン(ベースライン)の後にチャラララーン(シンセ)という刻み部分で、ベースラインと後に入るシンセとの間に空間がある。
テンポの流れに特徴のある楽曲タイプですが、セカンドアルバム全体的にもRICK自身が全米ヒットを意識していた事が分かる。

このオリジナルアレンジを基本とし、セカンドミックスをどう描くか?
やはり特徴となるオリジナルのテンポ感は打ち消さなければならない。
よりダンスビートを強調し、当時流行したスタイルで言えばHOUSEビート。
HOUSEは、4つ打ちバスドラに対してベースラインフレーズを繰り返し、一定のノリを保つのが特徴的なビート。

リミックス3部作が全てHOUSEバージョンに切り替えられた。
本国UKで最終的に採用されたのが、オリジナルプロデューサーを兼務するPHIL HARDING
(Bordering On A Collie Mix)によるミックス。

オリジナルから切り替えられたのは、HOUSE特有であるベースラインのみで、アレンジそのものに大きく変わりはない。
オリジナル特有なあの空間を残したまま、ベースラインのみ一定のノリを加えた内容となっているが、
これが結果としてアンバランスになってしまった。
ベースラインをHOUSEに切り替えたのなら、メインリフの刻みも変えるべきだろう。

ここがある意味、リミキサーならではの単純な音の抜き差しになってしまった。
このミックスについては正直、上手い切り替えとは言い難い。

続くUSオンリーとしてリリースされたのが、本アルバムで正式なタイトル表記にもなった、
PETE HAMMONDによるUS Remix。
しかし恐らくこのタイトルはUSサウンドというより、単にUSオンリーという理由からつけられたのでしょう。

サウンドの方は、同じHOUSEテイストでもPETE HAMMONDならではのソフト音色をベースとした、
聴きやすいミックスとなっている。
リゾート気分な音階をつけたシンセベースが特徴的であり、例えるなら同年リリースとなった
TRACIE SPENCER / Symptoms Of True Love (PWL Remix)に近い。
正に88年らしい、ポップ路線をキープしたサンプル音色だと言える。

ここではオリジナルのテンポ感が全て打ち消された。
HOUSEベースに対し、シンセリフのミックスバランスを抑えて、ビートに一定のノリを引き出した。
ブレイク部分でも、PETE HAMMOND特有なオカズドラムや、新たに加えられたシンセ音をはじめ、
聴きやすいHOUSE-POPに切り替えられた。

何よりボーカルとベースラインのフィット感を感じさせるのがAメロ部分。
これはTRACIE SPENCERと同様、見事なサウンドアピールが効いている。

そして3バージョン目となったのが本アルバムで初収録となったDave Ford Remix。
バージョンタイムは5分ジャストという、非常に短い内容ではありますが、バージョンクオリティは素晴らしい。

バージョンイメージは、当時流行したBalearic Beatsをテイストとした、エレクトリックなHOUSEミックスとなっている。
オープニングが短いのが残念ですが、後半ブレイクにはテクニックがある。

個人的にベストリミックスとして評価すべきは、3番目のDave Ford Remix。

無難なところではPETE HAMMONDなのかも知れませんが、サウンド的に非常に有利なアレンジスタイルである為、リメイクテクニックという総合的なクオリティ面でDave Ford。


PHIL HARDING(Bordering On A Collie Mix)の場合、たとえベースラインひとつの切り替えであったとしても、結果としてサウンド進化を描く事ができるかが最も重要。
シックに落ち着いたバージョンとするなら、もっとJAZZYなアレンジを取り入れる等、工夫が欲しい。

Dave Ford Remixの方は、HOUSE特有な一定のノリを加える為、エッジの効いた破線シンセ音を加えながら、激しいパーカッションリズムを取り入れた。
一方、PHIL HARDINGではオリジナルのパーカッション(2拍後の裏打ち1回)がそのまま流用されており、ベースラインとのフィット感に乏しい。

何より、ミックスタイトル(Bordering On A Collie Mix)にサウンドが負けている。

ちなみにSAW作品の場合はどうだろう?
Murder Mix・P.W. Floater Mix・The Extraterrestrial Bass Mix・
The Boys Are Back In Town Mix・Touch Of Leather Mix etc...。

全く負けていない。 やはりココも大きな違いなのでしょう。

本アルバムにもクレジットされている通り、Dave Ford Remixは当時DMCプロモオンリーでアナログ盤が存在しており、偶然にも数か月前に手に入れることができました。
(アナログ好きな方は是非こちらをお奨め。当然ながら私は2枚購入しました)

Dave Ford Remixが5分という短いバージョン(特にオープニング)となったのは、後に新リミキサーとしてデビューを控えたDAVE FORDへの「検定試験」だったのでは...?
これを聴いたWATERMAN氏の「よし、合格!」という一声があったのかも知れません。

話は変わって、先日放送のDISCO TRAINのゲストは再度登場の藤井ちゃん。
ここでのMC。

(SNAP / THE POWERを聴きながら)
優さん「この曲は非常に力強い感じですよね。」
オッシー「パワーだからねえ。」
藤井ちゃん「パワーだからねえ(マネ)って、冷たッ!」

こりゃウケた。
それから、藤井ちゃんがセレクトしたMEL & KIM / Showing Out。
その際に、「アルバムも全てパーフェクトでしたよね」とコメントされていました。

私自身も当時、SAWが手掛けた87年作アルバムMEL & KIMとBANANARAMA / WOW、
この2作品のパーフェクト感の凄さに圧倒されました。

是非とも今後はレギュラーゲストに出演される事に期待したい。

と、また非常に長くなりました...。

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