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PWL音楽論コミュの謎を解くデジタルリマスター盤LATOYA

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昨年11月、コアなPWLファンにとっては待望となるデジタルリマスター盤アルバム、
LATOYA JACKSON / LATOYA(88年)が再リリースされました。

PWLからLATOYA JACKSONをイメージする人は数少ない。
それもそのはず、当時本国UKでは殆どリリースされておらず、SAWによる唯一のシングル
(Ain't Nobody Loves You) Like I Doに至ってはドイツオンリーでした。

私が初めてLike I Do の存在を知ったのは、SAWがアーティスト名義でリリースしたPackjammed
(With The Party Posse)12インチの中で聴いたワンフレーズのサンプリング。
恐らく当時の日本国内での知識はこの程度だったと思う。
そんな印象レベルのアルバムが今回再リリースされたのも、SAWによる功績が導いたものなのでしょう。

本アルバムは、FULL FORCE・HAROLD FALTERMEYER・STEVE HARVEY等、
SAWの他、多くのプロデューサーを起用したものの、残念ながら全くヒットには及ばなかった。
SAWがLATOYA ワークを引き受けたのは、やはりWATERMAN氏にとって憧れであるスーパースター
MICHAEL JACKSONに少しでも近づきたかったという思いはあったのでしょう。
元々、SAWはポップアイドルをメインとしたトータルプロデュース・スタイルである為、MICHAELご本人とのワークを望んでいたとは考えられませんが、SAWにとってもLATOYAワークは更なるビッグチャンスであったことには違いない。

ある意味、幻とも言える本アルバムの再リリースに至ったのは正にレアケース。

それでは、本アルバム・デジタルリマスター盤に収録された未発表音源について。

◆(Tell Me) She Means Nothing To You At All (Remix)
この楽曲は元々、RICK ASTLEY向けに用意していたらしい。
アルバムバージョンを聴いてみるとその形跡が感じられるが、88年に再録音されたこのREMIXバージョンの存在が意味するものとは何か?
アルバムバージョンはFREE STYLEな横ノリ・ビートであり、これに対しREMIXの方は、当時のトレードマーク的なサウンドを特徴とした縦ノリ・ビートに切り替えられている。
これは恐らく、ファースト・シングルLike I Doに続くセカンド候補として用意されたシングル・リミックスだと考えられる。
また、この後に紹介するLike I Doオリジナルバージョンにも通じる理由がここにある。
当時、MARK McGUIRE+PETE HAMMONDによるPWL-EUROサウンドを最大戦略としていましたが、結果的にドイツオンリー(TELDEC社)となってしまった為、セカンドリリースはお蔵入りとなってしまったらしい。

She Means Nothing To You At All (Remix)のバージョンタイムは5分という中途半端な長さですが、これはシングル用に作られたもので、もしもLike I DoがUKリリースされていたとしたら、当然ながらセカンド候補She Means Nothing To You At All (Remix)の方も12インチバージョンが作られていたに違いない。

それにしても、横ノリであるアルバムバージョンと縦ノリのREMIXバージョン。
双方にアピールするサウンドスタイルを変えたバリエーション技術は見事であり、
流石はPETE WATERMAN。

◆(Ain't Nobody Loves You) Like I Do (Original 12" Mix)
今回のオリジナルを聴いて、初めて元ネタがあることに気が付いた。
それは同年87年のビルボード大ヒット曲、CLUB NOUVEAU / LEAN ON ME。
こちらもまた、WATERMAN氏がCLUB NOUVEAUの南国テイストな特徴あるビートをサウンドフィーチャーし、LATOYAワークで取り入れようとしていたようだ。
結果的には上記同様、後にMARK McGUIRE+PETE HAMMONDによるトレードマーク音色に切り替えられた事が分かる。
個人的にはアーティスト・イメージとサウンド・バリエーションから考えれば、オリジナルの方がフィットしているような気がする。

◆Just Say No (Original Mix)
USリミキサーTERRY WARRENによるリミックスとしてアルバム収録されましたが、こちらはその元音源となったSAWオリジナルバージョン。
正にまっさらなSAWサウンドが確認できるという意味ではファンにとってはたまらない。
双方のバージョンに関わらず、それ以前に言える事はSAWの素晴らしいソングライティング・センスだろう。
「何ていい曲を作るんだろう」、そんな一言しか出てこない。
SAWがヒットメーカーと呼ばれる実力が、こうしたアルバム収録曲の中に沢山ある。

そして今回のデジタルリマスター盤の再リリースによって、She Means Nothing To You At All
フランス盤12インチに関する謎がついに解けた。
私が所有しているフランス盤は7インチのみですが、ここに収録されたのはアルバムバージョンでありました。
そして今回初収録となったのがREMIXバージョンですが、アルバムバージョンを元音源としたロングバージョンが見当たらない。
これはどういうことか?

今回のアルバム解説の中にも記載されているように、フランス盤12インチは少なからずリリースされたようですが、恐らく内容は同様にアルバムバージョン(ショート)だと考えられる。

収録内容がショートバージョン(7インチ)となった12インチレコードは他にも、
Set On You / BANANARAMA(カナダオンリー)86年
Ferry 'Cross The Mersey / VARIOUS(ドイツオンリー)89年
Happy Together / JASON DONOVAN(同じくドイツオンリー)91年
などがあり、これは12インチ主流である欧米では珍しいケースではない。

当時、フランスでロングバージョンがリリースされていたのなら、確実に今回のアルバムに収録されるはずである。

これにはちょっと残念な気持ちもありますが、その代わりと言ってはなんですが、私にとって
She Means Nothing To You At All (Instrumental) が収録されたのは嬉しい。
コレさえあれば、所有のアルバムバージョン(Like I Do12インチのB面)と繋いで新たにロングバージョンが作れる!

などと、まだまだ夢のミックステープ作りの構想が膨らんでくる今日この頃であります...。

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