ＰＷＬ音楽論コミュの幻のPWL PROMO SAMPLER PWLT6

昨年ついに幻のPWLプロモ・サンプラーを手に入れることができた！
これはファンにとってはレア中のレア盤ではありますが、何故このタイミングでゲットできたのか？
その理由は昨年にデジタルリマスター盤BANANARAMA / WOW!がリリースされ、ボーナストラックとして初収録となったのがLove In The First Degree (Jailers Mix With Intro)。

前回にも紹介しましたが、これはオープニングにPETE WATERMANボイスが入ったという正にプロモーション用のバージョンで、元々はこのサンプラーに収録されたモノ。
この貴重音源がお披露目されたことから、当時の原盤がようやく出回ったものなのでしょう。

それにしてもラッキーである。
約２７年が経過したとはいえ、ネットで容易くゴロゴロと転がっている代物ではない。

ということでまずはその内容について。

PWL PROMO SAMPLER 　PWLT6
A1　 Never Gonna Give You Up (Escape To New York Mix) / RICK ASTLEY
A2　 Positive Reaction (Miami Promo Mix) / MANDY SMITH
B1　 Whatever Makes Our Love Grow (Extended Version) / EDWIN STARR
B2　Love In The First Degree (Jailers Mix With Intro) / BANANARAMA

正直、それほど貴重音源と言える内容のものではなかった。
しかし、このプロモ・サンプラーの存在が意味するものは一体何か？
ファンとして気になるのはこの部分だろう。

前回も語りましたが、最大なる理由は８７年PWL RECORDSの設立により、オリジナルソングライティングとしてトータル・プロデュース始動を記念したプロモーション。
ではこの収録内容が意味するものとは？
Ａ面のキーワードとなるのが、SAW作品のリミックスバージョンであり、ここではEXTRA BEAT BOYS
（主要メンバーはJamie Bromfield & Yo Yoですが、時にはWATERMANも加わる）となっている。
一方Ｂ面の方は、オリジナル１２インチバージョンをアピールしているのが分かる。

そしてもうひとつがレコードナンバー「ＰＷＬＴ６」。
このタイミングはI Just Can't Wait / MANDY SMITH（ＰＷＬＴ１）に始まり、続くセカンドシングル
Positive Reaction（ＰＷＬＴ４）のリリースとほぼ同時期の８７年７月頃であり、８７年後半から８８年にかけてI Should Be So Lucky（ＰＷＬＴ８）をはじめとする、あのPWL THE HIT FACTORYスタートに繋がる。

そんな事を考えるだけでファンにとってはワクワクするような一枚。
他レーベルとなるRCA・LONDON・10という３社の好意的（Courtesy）な協力を得たプロモ・サンプラーというあたりにレア感がある。

気になる別バージョン・イメージのあるPositive Reaction (Miami Promo Mix)の内容についてですが、これはダウンロード・オンリーとなるMiami Alternative 12”MIXでありました。
（詳細についてはUNRELEASED TRACK VOL.5を参照）
ただこれはフルバージョンではなく、いきなり１コーラス部分からカットインしたものであり、この部分に
プロモ・サンプラーらしさがある。

それにしても、このＰＷＬＴ６というレコードナンバー。
よく調べてみると、これと同ナンバーとなるアイテムが存在していたのです！
それはスウェーデン盤オンリーとなった幻のレア盤１２インチ、KYLIE MINOGUE /
LOCOMOTIONなのですが、カップリングはあのGetting Closer (Extended Oz Mix)！

本国ＵＫではプロモ・サンプラー、スウェーデンではスーパーアイドルKYLIEの幻のファーストテイク
という、これまた何とも不思議なキーワードを感じさせる。

そしてWATERMAN氏自ら、「さあ、行くぞ！」と言わんばかりのJailers Mix With Introに
その勢い込められている。

Pete Waterman voice narration

This Court finds you guilty！
and sentences you to twenty years, hot love！