先月に行われる予定であったHIT FACTORY-LIVEが悪天候により中止となってしまいましたが、 ライブ主催を記念しSONYミュージックよりレア中のレア盤となるスペシャルCDがリリースされました。 アルバムタイトルは『PeteWaterman Presents The Hit Factory』(2012年7月9日付)。
1. Princess Say I’m Your Number One [Princess To A King Mix] 2. Mondo Kané New York Afternoon [Extended Version] 3. The Three Degrees The Heaven I Need [Extended Version] 4. Morgan McVey Looking Good Diving (With The Wild Bunch) Ft. Neneh Cherry 5. Mandy Smith I Just Can’t Wait [Alternative 12” Mix] 6. Precious Wilson Only The Strong Survive [Extended Version] 7. Sybil When I’m Good And Ready [Original 12” Mix] 8. Jason Donovan Too Many Broken Hearts [Party Hearty Mix] 9. Kylie Minogue What Do I Have To Do? [Billy The Fish Mix] 10. Dead Or Alive You Spin Me Round (Like A Record) [Buzzing Bees Mix]
未発表となっていたのは、PRINCESS、SYBIL、DEAD OR ALIVEの3曲。 注目すべきは何と言ってもDEAD OR ALIVE!
最近の世代の方には分からないかも知れませんが、これまでI-TUNEなどでリリースされたレア音源の著作権は全てPWLが持っていた為、割とスムーズに発表することができましたが、DEAD OR ALIVEのような他社レーベル(CBS)または、原曲所有者(ソングライター)がアーティスト名義となると、そう簡単には実現できない。
特にSAWによるDEAD OR ALIVE作品に関して言えば、これまでの20年以上、未発表バージョンは 何ひとつとしてリリースされていない。
それは、GIRL TALK / Can The Rhythm (Extended Mix)でありました。 この特徴あるDUB-BREAKを軸とし、Aメロはボーカルとバスドラをメインに緩やかにスタートするのですが、サビメロに入るとMURDERのフルアレンジで一気に盛り上げ、1コーラスが終わると再びDUB-BREAKに切り替わる。 (2コーラスAメロ部分のボーカルはカットされ、サビ部分からDUB-BREAK)
正規バージョンの方はオルガンではなく、ご存じのとおりSTEVE MACによるUNDERCOVER / Never Let Her Slip Awayでお馴染み、特徴あるピコピコとしたシンセ音(ポン・ポッ・ポッ・ピポ〜)を 取り入れ、コーラスアレンジの方は殆どが削除され、どちらかと言うとSYBILのコーラスをメインとした イメージに切り替えられた。 (これは、同時期にリリースされたERIK / Looks Like I'm In Love Againにも同じシーンがみられる)
更に注目すべきが、CD2枚目ラストを飾るTHE WIP 2 TRIBUTE MIX。
KARL TWIGG & PETE WATERMANによる最新のMEGA-MIXとなっていますが、内容の方は近年に流行したTRANCE-POPサウンドを軸に、ターニングポイントとなった楽曲セレクトをはじめ、LOVELAND、WIP等、様々なシーンを凝縮したWATERMAN氏ならではのフラッシュバックをイメージさせる描き方は また見事であり、衰えを全く感じさせないセンスは勿論、また今は亡き息子PAUL WATERMANへの想いが込められたストーリー性をも感じさせ、ラストはナント!Happenin' All Over Againのピアノソロでエンドとなる細かい演出も面白い。
NEW ORDER / BLUE MONDAY、FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD / RELAX、 更にはPET SHOP BOYSがステージに現れ、ナントWEST END GIRLSを披露! 改めて、英国イギリスが国を挙げて往年の「打ち込み音楽」をアピールする様は、 我々日本人には到底敵わないセンスの大きさを魅せつけられた。