前回に引き続き、The Sound Of Stock Aitken Waterman 87’-88’B面について。
【SIDE.2】 1.I Don't Believe In Miracles (Extended Club Mix) / SINITTA 2.Too Late To Say Goodbye (12" Mix) / SAMANTHA FOX 3.Love, Truth & Honesty (Dance Hall Version) / BANANARAMA 4.Tell Him I Called (The Master Jam) / SEQUAL 5.Strike It Rich (Full Length Club-Remix) / BANANARAMA 6.Who's Gonna Catch You (When You Fall)? (Extended Version) / PEPSI & SHIRLIE 7.Heartache (Extended Remix & House) / PEPSI & SHIRLIE
B面オープニングは、Maybeと同様「メガヒットを意識しないSAWサウンド」で紹介した三部作中の1曲、 I Don't Believe In Miracles。
これが実に丁度よく、前作Heartacheのサウンド路線をキープしたナイスな仕上がりとなっており、同じ路線の流れからすると、オリジナルプロデューサーTAMBI FERNANDO & PHIL FEARONによるアレンジ要素の流用を感じさせるものも若干あり、以前にも取り上げた「CLUB-MUSICにおけるプロデュース定義?」について改めて考えらされる気もする。 結果的にはお蔵入りとなったバージョンではありますが、個人的にはPEPSI & SHIRLIEがベストバージョンとして評価したい。
2曲目が大ヒットCLUB-POPの定番となった、Heartache。 この曲の元ネタは、MICHAEL JACKSON / BILLY JEAN。 4つ打ちの1と3回目にバスドラム、2と4回目にスネアを打ち込む部分(ドン・タン・ドン・タン)と、特徴的なのがシンセベースライン。 このアレンジイメージを基にPOPなボーカルメロを乗せた、見事なサウンドフィーチャー作。
あくまでオリジナルExtended Remixをじっくりと聴かせるイメージをキープしながら、後半終わり約1分のところで、HOUSEリミックス(Dot & Daisy's Club Remix)のカッコイイBEATSを重ねて、ちょっとした遊びを取り入れてみた。(これ結構カッコイイっすよ!)
個人的には、STRIKE IT RICHは、 LP Version 3:27(LPやカセット等に収録)や12" Version 5.58 (1988年リリースのUK盤CD等に収録)よりも、Love, Truth & honestyのシングル・リリースの際にNew Recordingされて、 よりPopに仕上がってるイントロが45秒くらいの7" Version 5.03 (UK盤7"シングルや国内盤2曲入りCDシングル等に収録)の方が、LP Version 3:27(LPに収録)とも12" Versionとも微妙に異なるアレンジで好きですね。
12"シングル等のB面に収録されたFull Length Club Mix 5:17は12" Version 5:58のfade outで、 REMiX盤UK12"のB面に収録されたEdit 2:15はFull Length Club Mix 5:17のfade out(要するに、これも12"のfade out)で、 これはCDシングルの収録時間20分に合わせて無理矢理fade outさせたバージョンですが、こういう中途半端な収録は困りますね。