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PWL音楽論コミュのThe Sound Of S.A.W 87’-88’

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自分にとって最もディープなSTOCK-AITKEN-WATERMANが味わえるミックステープを作ろう、
今回はそんな気持ちから描いた楽曲集について語りたいと思う。

The Sound Of Stock Aitken Waterman 87’-88’
【SIDE.1】
1.Maybe ( 12” Version ) / HAZELL DEAN
2.Do You Wanna Find Out (12" Mix) / SINITTA
3.System (Extended Garage-Dub Remix ) / MEL & KIM
4.You Started Something (12" Mix) / SAMANTHA FOX
5.Some Girls (12" Remix) / BANANARAMA
6.How Can This Be Real Love (12" Mix) / SINITTA
7.Positive Reaction (Extended Re-Edit) / MANDY SMITH

【SIDE.2】
1.I Don't Believe In Miracles (Extended Club Mix) / SINITTA
2.Too Late To Say Goodbye (12" Mix) / SAMANTHA FOX
3.Love, Truth & Honesty (Dance Hall Version) / BANANARAMA
4.Tell Him I Called (The Master Jam) / SEQUAL
5.Strike It Rich (Full Length Club-Remix) / BANANARAMA
6.Who's Gonna Catch You (When You Fall)? (Extended Version) / PEPSI & SHIRLIE
7.Heartache (Extended Remix & House) / PEPSI & SHIRLIE

テーマは87〜88年の中でも、強烈なサウンドインパクトを与えた87年初期のようないわゆるスーパー
ヒット曲ではなく、どちらかと言うとこの流れから少しだけ落ち着いた時期(とは言ってもほんの少しの間)で、以前にも書かせて頂いた「メガヒットを意識しないSAWサウンド」といった、一時だけ肩の力を抜いて作り出した楽曲タイプをメインに集めてみた。

ラインナップをみて分かる通り、ミディアムヒット曲・アルバム収録12インチバージョンを軸に、US-CLUB系を含めたレアなサウンドも味わえるという、好きな人にとってコレとない贅沢な空間とも言える。(結局は自分が好きなだけですが..。)

スタートを飾るのは、Maybe。
ソングとアレンジがぴったりフィットした、これぞパーフェクト感が味わえる名作。
オープニングのクラップ音は軽快で、出過ぎず、地味過ぎない絶妙なチューニングには拘りを感じさせる。
EUROテイストなべースラインに対し、アコースティックなエレキを取り入れたサウンドスタイルは恐らく、
この曲以外には見当たらない。

もう一点が、間奏部分のギターソロ。
ギターソロは普通、中間部分で1回のみ登場するのが主流ですが、Maybeでは2回登場する。
1回目は2コーラス後の「Woo〜Hoo〜Maybe〜Yeah〜」部分で、低く目でヘヴィーな音色で入り込む
ギターソロと、後半サビメロの後に流れる部分がメインとなる2回目。
シングルバージョンではこの箇所が繋がった状態となっていますが、12インチバージョンでは二部構成となっているのが珍しいパターン。

更に後半インストでは、アコースティック・エレキ音が少しずつ前面に出てくるという、このシーンもまた
Maybeならでは。
このアコースティック・エレキのように、「技術云々ではなく、最終的にアレンジの一部としてどう絡ませるかが重要」という、SAWの拘りが伝わるかのようだ。

そして後半サビ部分ではキーが一つ上がる。
これは、ハスキーが魅力なHAZELLのボーカルを引き立てた、彼女ならではの演出ですが、これらのアレンジ技術を含め、改めてよく聴いてみると、実に細かく作られた楽曲であることがよく分かる。
これがMIKE STOCKの言うグッドミュージックの世界なのでしょう。

2曲目は、Do You Wanna Find Out。
こちらは以前に紹介した2009年リリース「The Hits+ Collection 86–09 」からの未発表曲で、
テーマは正にFeat.MATT AITKEN。
R&B-FUSIONサウンドという意味では、カップリング12インチ候補というタイプではありますが、
SAW流アレンジの世界を堪能するならやはりコレ。

聴き所は何と言ってもMATTによるギターで、この曲ではメインとなるカッティングと、そしてもうひとつサイドギターが2音階となっており、この3役を見事に担っている。
このR&B-FUSIONの流れにサブとしてSINITTAボーカルが重ねられたという極めて珍しいサウンドであり、
I Just Can't Wait (The Cool And Breezy Jazz Version)を聴くなら、個人的にはこちらの方がMATTの魅力が味わえる1曲だと言える。

続くSystemはMEL & KIMのアルバム収録曲ですが、ミディアムテンポなR&B-SOULが味わえる極めて
貴重なSAW作品だと言える。

正にMEL & KIMの為に用意した楽曲であり、当時から個人的にもお気に入りであった為、USアルバムバージョンとShowing Outカップリング収録のHOUSE-MIX(内容はGARAGE-DUB)を使って、12インチバージョンを作っていたこともある。
そして待ちに待った2010年、遂にCHERRY-POPから12インチバージョンが収録されたのは何より嬉しかった。
今回は、数ある未発表バージョンの中から、USアルバムに最も近いGARAGE-VOCALをセレクト。

バージョンとしては申し分の無い、エンジニアMIKE DUFFYによる完璧な仕上がりではありますが、このままではちょっと面白みが足りないということで、再びHOUSE-MIXを使用してDUBテイストを織り交ぜた。
ここで注意したいのは、HOUSE-MIXはビートリズムを主体とした音源であり、GARAGE-VOCALの中間ブレイクで切り替えるとノリが一旦落ちてしまう為、あくまでオープニングと終盤ブレイクとして取り入れた。
バージョンタイムは約10分に近いロングとなったが、個人的には非常に贅沢な気分が味わえる内容となった。

4曲目は、You Started Something。
こちらはアルバムI Wanna Have Some Fun収録曲の12インチで、当時アルバムで聴いた時には然程の魅力を感じなかったが、12インチとして改めて聴いてみると、インパクトあるメインシングルとはならないまでも、個性ある楽曲としてのアピール感がある。

ベースラインはG.T.Oに近いノリを感じさせますが、リズムが軽めなFUNK-BEATとなっており、
少しハスキーなSAMANTHA FOXにはピッタリな楽曲タイプだと言える。
G.T.O同様に、注目したいのが間奏でのギターソロ。
一見、よくあるポップミュージックと思われがちですが、音には非常に厳しいMATT。
たった8小節という短い空間の中であっても、決して手を抜くことはなく、一気に盛り上げまくってキッチリと引き下がる。
聴く側からすると「あともう少し聴きたい」と思わせるほどに、瞬時にパワーを一気に注ぎ込む。
実はこれがなかなかできない技の魅せどころ。

続くSome Girlsについては、個人的に思い入れが深く、非常に長い話になってしまう。
(いや、何時もだろ!)
私はSome Girlsが死ぬほど好きである。(あくまで例えです)
87年当時に流行したUS-CLUBビートを意識した、FREE-STYLEなサウンドタイプは非常に珍しく、
他REMIXES作品ではLove, Truth & Honesty (Hot Power 12")以外に見当たらない。

当時、CDのみ収録されたのが12” Version。
アナログ派な私は、このアナログ12インチを探しに探しまくっていた。
しかし、残念ながらプロモ盤を含め、12インチは存在しなかったのですが、諦めてなるものかと、アルバムWOW!のアナログについて更に探し続けた。

そして遂に、アナログ盤Some Girls ( 12” Version )を探し当てたのです!
ここにたどり着くのにどれだけの時間を費やしたでしょう..。
あった、あった、遠い国に...。 なんと、アルゼンチンに..!(母を訪ねて三千里か?)

そう、アルゼンチン盤LPにSome Girls ( 12” Version )が収録されておりました。
南米にターゲットを傾けた理由として、サウンドタイプがUS-CLUBビートという点で、米国地域の中でも、
当時CD化に遅れをとっていた国を徹底的に探しまくった。
ネット購入の場合でも、収録内容が詳細不明なケースは多々あることですが、アルゼンチン盤では
「Some Girls ( VERSION-MAXI )」と表記されていました。

これはもしや、12インチでは?
この僅かな期待を胸に、遂に購入したところ、大当たりでありました!
とまあ、非常に長い話になってしまいましたが、こんなにも嬉しい瞬間はなかった。

他にアナログ盤と言えば、リミックスサービス専門会社ULTI-MIXより、VOL.18に収録されましたが、コレには本当にガックリさせられる内容でありました。
あえて多くは説明したくありませんが、楽曲本来の魅力を知る者であれば、どの部分を活かして、どの部分を編集(切り貼り)していいのか、それぐらいの基本的センスは求めたいところ。
聴いていて、明らかに流れがオカシイ、若しくは不自然だと思われたら、それはきっとNGなのでしょう。
まあ最終的には担当スタッフのセンスに尽きるのかも知れませんが..。

Some Girlsが死ぬほど好きな私から言わせて頂くなら、この曲の基本的ソングの流れは一切イジってはならないと思う。
サビメロからスタート、またはオープニングメロの入り方を変える等してしまうと、楽曲の流れが死んでしまうので、今回私が編集したのは、贅沢にもアルゼンチン盤を2枚使って、(コレまたお得意パターン)12” Versionを後半のシンセベース終わり部分までノーマルに流し、この後に再度オープニングブレイクに繋いでから後半サビメロという、実にノーマルなロングバージョンに仕上げた。(バージョンタイム約7分)
改めて12” Versionを聴いてみると、アルバムショートバージョンに比べて、魅力ある12インチ仕様に
マスタリングし直されているのが分かる。
12インチレコードに比べ、LP盤の浅いミゾではあるものの、なかなか音圧はいいです!

続いては、How Can This Be Real Love。
細かい部分ですが、PWLラッパによるオープニングリフ手前と、Bメロからサビへ移る手前のタイミングで、
MATTによるヘヴィーなギター音が響くのですが、サウンド全体からすると出力レベルが小さく、非常に地味な演出ではありますが、こうした細かいアレンジの中にも、彼らのサウンドへの拘りが見られる。

そしてA面ラストを飾るのは、本国UKでは目立ったヒットに至らなかったPositive Reaction。
これにはちょっと、要因らしきものが思い当たる。
楽曲タイプからすると、87年当時流行したマイアミサウンドを取り入れたSAW-POPですが、マイアミサウンド本来のノリである、バスドラからスタートし、1音色ずつ重ねながら盛り上げるというジャンルに対し、ポップテイストが強い楽曲タイプからすると、ちょっとギャップがあり過ぎる気がする。

そんな思いから今回は、ポップテイスト本来のノリを軸としたバージョンの流れを意識した。
オープニングは、A Man Das Mix – Instrumentalを使ってノーマルインストとし、この後のソング部分は
Extended Mixに戻し、後半サビメロ後は再度A Man Das Mix – Instrumentalに切り替えて、終始ノーマルポップなイメージをキープしてみた。

と、非常に熱くなる内容となりましたので次回に続く..。

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