(CBS-TA4684) A Passion Fruit (Equatorial Mix) B1 These Boots Are Made For Walkin' B2 Shout!
更にジャケットに書かれたリミキサー表記が非常に紛らわしく、レコード盤上では、リミックス表記は Passion Fruitのみで、カップリング2曲には表記されていない。 しかし、ジャケット裏をみてみると上記3曲の下欄に、 PRODUECED BY STUART COLMAN REMIXED BY PETE WATERMAN とある。
この疑問を解き明かしたのが、後に手に入れた「7インチシングル」。(実はこちらも超レア盤、というよりこの曲自体がレア盤) ジャケット表記は12インチと同様でしたが、レコード盤では両面ともにリミキサー表記がなかったのです。(カップリングはThese Boots Are Made For Walkin') すなわち、全てPETE WATERMAN-REMIXだということが判明したのです。
3曲入り12インチの中でも、最も魅力ある楽曲こそが、カップリング 「These Boots Are Made For Walkin'」。 BANANARAMAではあまり目立たないJacquie O'Sullivanでしたが、こんなにも歌の上手いアーティストだったと誰が知っていたことでしょう。 ロカビリーは、ジャンル的にもインストそのもののノリが良い為、ボーカリストの歌の上手さが正直分かりづらい。
これはパワフルなシャウトを売りとする「ロカビリージャンル」にとってはフィットしないイメージですが、 Jacquie O'Sullivanが加わることで、コーラスがよりハッキリとした見事なハーモニーの進化を作り出しており、「I Want You Back」で言うと、2コーラスAメロの部分は非常に分かり易い。
続く、「Nathan Jones」、「Help!」、更にはSAWオリジナル作品の中でもメッセージ性の強い名作ポップ「Love, Truth & Honesty」にも通じるものを感じさせる。 流石はPETE WATERMAN。
SHILLELAGH SISTERSは84年4月に、Give Me My Freedomでデビュー。 Passion Fruitはこの後にセカンドシングルとしてリリースされたが、2曲ともにヒットには至らなかった。 Passion Fruitのリリース時期は不明ですが、ファーストシングルのリリース時期と、ラテンテイストな楽曲タイプから、恐らく8月頃であったと考えられる。