きっかけは、あの84年初期活動におけるレア盤コンピアルバム「CHUNKS OF FUNK」 (84年発、SOUL&HI-ENERGYによる幻のWATERMAN’Sアルバム)からはじまった。 このレアとも言えるアルバムの発売元は、MCAレコード系列の子会社にあたるLooseEnd-Recordsで、その名のとおりPWLの前身であるLOOSE END PRODUCTIONによる独自レーベル。
LOOSE END PRODUCTIONは、プロデューサーPETER COLLINSをメインとし、WATERMANによるレコードマネジメントによるもので、NIK KERSHAW、MUSICAL YOUTH、ALVIN STARDUST、TRACEY ULLMANといったアーティストを手掛け、数々のヒットを放ったBOROUGH-STUDIOこそが、 後のPWLプロダクションとなる。
PETE HAMMONDは元々LOOSE END(WATERMAN)所属でしたが、IAN CURNOWの場合は以前からPHIL HARDING(同LOOSE END)とのコンビ活動もあるが、PWL移籍に至る経歴というものがここにみられる。
シングル曲「YOU BROKE MY HEART IN 17 PLACES」については、80年代前半のCANDY-POP イメージな爽やかポップで、ここではまだPWLサウンドらしさは感じられませんが、ナント!実はこの曲、LOOSE END PRODUCTION発、TRACEY ULLMANによる83年オリジナルソングであったのです。
しかし、注目すべきはカップリング「WHY DON’T YOU CALL ME」。
これぞファーストとも言えるPWL-MIXがここに存在する。 それもそのはず、ソングライト&プロデュースはMYHILL・WATERMANによるものであり、PWL初期音色とも言えるシンセサンプルで味付けされている。 この音色イメージは、例えるならEDWINA LAURIE / DARK GLASSES(同じく84年リリース)のカップリング「TANGLE OF EMOTIONS」(STOCK,AITKENソングライト)に近いものを感じさせる。 ソングタイプはそれぞれ異なるが、カップリングらしいミディアム・ポップな世界観がここにある。
CRUSADERS / DEAD ENDの方は、USプロモ盤でオリジナルバージョン(内容はLPバージョン)が存在しており、FUNKY SISTERS-MIXではチョッパーベースを強調したSOUL-INSTイメージに対し、オリジナルではカッティングギターのノリを全面にアピールした、こちらも魅力あるバージョンで、USシンセサンプル・テイストも強く、PWL-MIXとの違いがわかる。