名曲「LET THE NIGHT TAKE THE BLAME」の発売元はUKだが、「CARRERE」はフランス資本のレコードレーベル。 「LORRAINE McKANE」はイギリス出身だが、母はイタリア系、父は西インド諸島出身という、 いわゆる移住民でイギリスでは珍しくない。 PWLでは「PRINCESS」のように、「UK-SOUL」を歌う黒人アーティストは数多く、そういう点では 「LORRAINE」もまた「哀愁HI-ENERGY」に相応しい。 原曲イメージも「哀愁たっぷり」だが、UK出身プロデューサー「STEVE O’DONNELL」によって、 ド派手且つ、繊細なサウンド作りと上手く融合しながら、「クオリティ・バランス」がとれている。
典型と言えるのが「LET THE NIGHT TAKE THE BLAME」や、 「UNEXPECTED LOVERS」等がこれに相当し、またアーティストでは「MODERN TALKING」(ドイツ人)もまた、この「ムード音楽」にフィットした「サウンド・スタイル」でダンスフロアを大いに盛上げた。
彼らはド派手な「HI-ENERGY」というよりは、ミディアム・テンポによる 「哀愁EURO-BEAT」サウンドの原型を作り上げた才能溢れるドイツ人アーティスト。 デビュー曲「YOU’RE MY HEART YOU’RE MY SOUL」(85年リリース)をきっかけに、実に数多くのヒット曲を生んだ。 中でも「CHERY,CHERY LADY」(85年リリース)は涙が出てくる程に「哀愁度」は最高潮に達した。