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PWL音楽論コミュのHI-ENERGY’S MASTER-SOUND

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ここ最近、「PWEオフィシャル・サイト」に「PETE WATERMAN」単独ワークによる
「PETE WATERMAN’S DISCOGRAPHY」(UKトップ40)が公開されたのは、
「WATERMAN」を愛するファンにとっては非常に嬉しい限り。
この中には、プロデュースやリミックス・ワークをはじめ、プロモート(レコード・プロモーター)に至る全ての情報が明らかとなっている。

ここで驚かされたのは、あの「Frankie Goes To Hollywood / Relax」
(83年HI-ENERGY大ヒット)のプロモートを「WATERMAN」自らが手掛けていた!
これは「WATERMAN」が「HI-ENERGY」に影響を受けたとされる楽曲として、以前に取り上げた話が事実の証となった。

そこで今回は、「PWL HI-ENERGY」作品の中でも、「これぞマスター・サウンド!」とも言うべき中身について語りたいと思う。

「Frankie Goes To Hollywood」に影響を受け、即座に「サウンド・フィーチャー」として世に送り出された、「UPSTROKE--Agents Aren't Aeroplanes」は非常に分かり易い。
しかし、SAW(PWL)による実質上の「マスター・サウンド」とはどれに値するのか?

それは、SAW初ヒット作「YOU THINK YOU'RE A MAN」をはじめとする「Divine」ワークである。
原曲は「Geoff Deane」なる別人物によるモノだが、この作品のキーポイントとは、原曲ではなく、
クオリティ高い「サウンド・アレンジ」技術の凄さである。

分かり易く言えば、ソング部分がなくとも「インスト・アレンジ」の時点で既にサウンドが完成されており、その比率は「7:3」と言ってもいい。
ベースラインを軸に、力強いカウベルを打ち込むことで、ループする毎にノリが加わるこのビートは、「DISCO-MUSIC」において核となる部分。
試しに、ソング部分をカットして、オープニング〜中盤ブレイク〜後半ブレイクのみで繋ぎ直して聴いて頂くと、その答えが出てくることでしょう。

更にトラックが進むに連れ、「ノリ」が激しく変化する技術は、「SAW」でなければ出来ない空間を感じさせる。
オープニング部分では、「バス・ドラム」から1つずつリズム・サンプルが加わり、「クラップ」や
「スネア」の意表を突いた入り方は素晴らしい。

また、2コーラス後のブレイク部分では「ボイス・サンプル」を激しくリピートしたり、延ばしたりといった技術で、スパーク感は最高潮に達し、後半の3コーラスに繋がる。
この3コーラス目では、破線に打ち込む「金属音」に似たシンセ・サンプルが強調され、
終盤のサビメロで一気に盛り上がる。
そしてこの時、初めて「サビメロ・インスト」が1回のみ流れる。
この辺りにも繊細なセンスを感じさせる。

この音を聴いてしまったら、あの「PETE BURNS」が衝撃を受けるのも当然である。
また、個人的にもこんなエピソードがある。

以前に友人を家に招いて、所有するレコードを聴かせていた時の事。

「DEN HARROW / FUTURE BRAIN」(ご存知、名曲HI-ENERGY)と
「YOU THINK YOU'RE A MAN」を順に聴かせたところ..。

友人:「ああ、このサウンド(DEN HARROW)があって、後に「DIVINE」のような音に進化していったんですねえ。」
私:「いや、「DIVINE」の方が先だよ、「DEN HARROW」は85年だから。」
友人:「ええっ?」(信じられない程にビックリ)

80年代中期では、1年のズレがサウンドに大きな違いを見せた状況の中で、SAWサウンドは既に先を行くモノを感じさせていた。

もう1曲は、「STOCK & AITKEN」オリジナルによる「I'M SO BEAUTIFUL」。
注目したいのはオリジナル・バージョン「Mix」ではなく、カップリングとなった「Divine Mix」。
何故このバージョンなのかと言うと、オリジナル「Mix」の方は「Barry Evangeli」単独によるミックスで、彼は「DIVINE」プロジェクトのみゲスト参加したプロデューサーであり、プロデュース名義は
「WATERMAN」とのコンビ・ワークだが、この後のシングル「WALK LIKE A MAN」ワークからは完全に別れてしまった。

この流れから分かるように、「PWL-SOUND」とは少し異なる所がある。
オリジナル「Mix」のサウンド・イメージは、「シンセ・ベース」、「カウベル」、「クラップ」の3つが強力に打ち込まれ、「ド派手」そのものなのだが、言ってみれば、それ以上の魅力があまり感じられない。

それもそのはず、「7"Mix」を聴いてみると、「Divine Mix」に近い元音源となっており、恐らくこちらの方が「SAWオリジナル」テイストが強い。
「Divine Mix」のミックス名義は不明であるが、オーストラリア盤のミックス・タイトルが
「FUNKY SISTERS-MIX」となっている状況からも、サウンド面も含め「PWLオリジナル」として捉えられる。

「Divine Mix」サウンドは、SAW(PWL)にとってもう1つの「HI-ENERGY」タイプに相当するアレンジ技術であり、オリジナル「Mix」に比べ「ド派手さ」を控えた「クラップ&カウベル」であるが、これに代わって強力な「チョッパー・ベース」による打ち込みを軸に、「ストリングス」をはじめとする「聴き易さ」を演出した。

「7"Mix」と言えば、「Young Hearts Of Europe--U-BAHNX」でも「PWL-REMIX」の魅力を再確認させられた。
こちらの方は、オリジナルは「COLIN THURSTON」(DURAN DURAN, KAJAGOO GOOなどを手掛けたプロデューサー)によるものだが、サウンドの方は「生音」に近いテイストも感じられるが、然程「シンセ・サンプル」に変わりはない。
しかし、「PWL-REMIX」(Essential Megamix)では「SAW HI-ENERGY」に最も近いサウンド・アレンジが発揮され、このクオリティの高さは貴重音源となった。

この中で注目したいのは、「スネア・ドラム」のオカズの打ち込み。
実はオリジナル・バージョンではスネアによるオカズは一切入っていない。
(終始、ズットン、ズットン..という打ち込み)
このオカズ打ち込みが「Essential Megamix」のノリを支える重要なポイントであり、
これこそが「PETE WATERMAN」によるインスピレーション。

以前にレコード屋店長との印象深い話を思い出した。

店長曰く、「こういう海外の音楽プロデューサーって、40過ぎのオッサンじゃないですか、でもこんなオッサンがアイドル向けの音楽を手掛けてるんですよねえ。」
「でも、これは当たり前なんですよ、こっち(日本)の40,50代なんかより、
向こうの方がセンスはずっと若いし、60代なんかもざらですからね。」
「そんなオッサンの作る音に若者は夢中になるんですよ。」

ここまで言える店長の「着眼点」もスゴイ。
そうなのです、ここを勘違いしてはならない。
日本人の基準で年齢やセンスをイメージしてはならない。
何故なら、日本人では到底敵わないセンスと能力に違いがあるのです。
ここは素直に認めるべきところである。

話は元に戻って、そんな衝撃デビューを飾ったSAWが、昨年9月に見事復活を遂げた
「SHEILAS」のサウンドにも触れてみたい。

いざフタを開けてみると、「STOCK & WATERMAN」だったとか、
「PETE HAMMOND」に期待したが、イメージしたモノではなかったとか..。
大事な所とはそんなコトなのでしょうか?
20年以上に亘るSAWサウンドを聴き続けてきた人が、たったこのような言葉しか出てこないとは..。 非常に虚しい事である。

長年のキャリアを誇る「MIKE STOCK」と「PETE WATERMAN」がタッグを組んだ。
これで充分であろう。
「PETE HAMMOND」?(これは単なるファン・サービスです)
本当に嘗てのサウンドをもう一度やってもらいたいですか?
今は2008年ですよ、同じ音では意味がありません。

この曲で改めて才能を感じさせたのは、「Aメロ」、「Bメロ」、「サビメロ」、この3つを個々に作ることの出来るプロデューサーは存在するとしても、これらを「1つのソング」として上手く組み合わせるセンスを持つプロデューサーは、彼等以外に存在しないという事である。

キャッチーなフレーズ「HAPPY HAPPY」という言葉を抜きにして、サビメロを口ずさんでみると、心地よくいいメロディであり、また「Bメロ」からノリが始まるというタイプの楽曲としても面白さがある。

これが「STOCK & WATERMAN」であり、「STOCK AITKEN WATERMAN」なのです。

コメント(8)

>もとちゃんさん

こんばんは。
いやあ、ココに関して熱く語って頂けるのはホントに嬉しいですね。
SAW HI-ENERGYの始まりは「YOU THINK YOU'RE A MAN」にあり!
コレがあって、あのMURDER-MIXに繋がる。

D.O.AとSAWについては、また書きたいと考えていますが、
PETE BURNSは、ファーストアルバム「Sophisticated Boom Boom」の
頃から、あらゆるHI-ENERGYやDISCO-MUSICに注目していたことが分かるとともに、
この流れから、あの不滅の名作「Youthquake」が誕生したと言えます。

GEOFF DEANEさん..。
このレコードはラテンポップ系でしょうか?
まあ、ジャケットイメージからもジャンルが違うので
コレはコレとしましょう。(私は聴いたことありませんが..)

貴重な情報ありがとうございます!
>もとちゃんさん

こんばんは。

いやあ、熱いですねー。いいですね。
85年当時のリアル世代でしたか!
私と同じですね。
改めて、このタイミングに青春時代がフィットしたことに
感謝したい気持ちは強くあります。
YOU SPIN ME ROUNDで言えば、実質ディスコで流れたのは
85年初頭からだいたい秋ぐらいまでですから、この約10か月に
ディスコに行っていた人だけが、あの衝撃に出会えたという訳です。

昔はいたんですよね。女性でも結構よく聴いてる人が..。
当時録音されたテープを借りた時に、そのラインナップを見て
へえ〜、結構いいセンスしてんなー(若干上から目線ですが..)
などと思わせる人居たんですよ。
そんな人も今ではすっかり落ち着いてしまったんでしょうか。

「ダーッ!!」はもしかして、「シャリーン!!」(ガラスの割れる音)
のことでしょうか?

私も今通勤時に、以前に紹介させて頂いた「D.O.A MEGA-MIX」を
聴きまくっているんですが、コレは飽きないですねえ。
何せ自分が一番気持ちよくなるようにミックスしたものですので
私にとっては、どんなDJ-MIXモノにも比べものになりません。

あと、CHERRY-POPからHAZELL出ますか!!
ちょっとコレは期待したいですね。

>もとちゃんさん

またまたこんばんは。

YOU SPIN ME ROUNDはやっぱ、MURDER-MIXに決まってるじゃん!
という当たり前な拘りが実はとても大事なことですよね。
まずはMURDER。 常識中の常識であり、コレ知らなきゃDOAもSAWも
知ったことにならん!
PERFORMANCEがよくないのではなく、MURDERが完璧過ぎるってことに
気づかないといけないんですよね。

よーく聴き比べると、これ程にミキシング技術によって
それぞれのノリの違いを上手く表現させた2バージョンは他にない!
やっぱ、Mr.PWL。 WATERMANのテクニックとインスピは半端じゃない。
97と98年に会いに行けてホントによかったと思います。

それとHAZELLですが、私もCHERRY-POPサイトで収録曲を確認しましたが
未発表はTURN IT INTO LOVE(ALTERNATIVE12"MIX)のみでしたね。
(でも買いますよ。)
あのSTAND UPが7インチと12インチ両方収録されてるあたりは
流石はCHERRY-POPですね。

60、70歳になっても、こういう音楽を大音響で聴きつづけたい、
っていうか聴き続けるな、これは..。
>もとちゃんさん

こんばんは。

>MR.WATERMAN氏などに実際にお会いされているというのは、非常に羨ましい限りです。
やはりオーラが違っていたことだと思います。

オーラというのは私にはよく分かりませんが、ただお会いして
改めて、音楽プロデューサーの性格というかタイプというものが
はっきり分かったような気がします。

WATERMAN氏の場合は、当時からテレビ出演も多くされていたように
単に「出たがり」というのではなく、ポップミュージックを作る職人に
求められる「明るさ溢れるパワー」のようなものが凄かったですね。

特に向こうの人達というのは、ファンサービス精神が備わっているのも
当然ながら、持ち前のタフな明るさがありましたね。
あれが凄く大事なんだと思います。

自分が明るく且つ、またパワフルなものがないと、音楽を聴く人達に対して
それ以上のモノは作れないし、与えられるものじゃないと..。

一方、MIKE STOCK氏の場合はその逆で、サウンド作り専門的タイプなので
人当りはあまりいい方ではありませんでしたが、LOVE THISスタジオに行った時
ちょっとした日本の手土産(つまらん瀬戸物セット)を持って行ったんですが
それを手にした女性スタッフが二階にいるSTOCKに手渡したタイミングで
大爆笑が聞こえてきたんです。(笑)

まあ、1階エントランスには来てくれなかったんですが、
あの笑い声が聴けただけで、彼の人柄の良さも伝わってきましたし、
WATERMAN同様に、名曲ポップミュージックを作り出す人格要素みたいなものが
ロンドンへ行ったことで分かったような気がします。

唯一の心残りはMATT AITKENが既にLOVE THIS脱退後の時だったので、
トリオのサインをGETすることはできませんでしたが、
粘りに粘って、STOCKにサインを貰うことができたのは
カタコトな英語が喋れなかったのが幸いしたようで良かったです。

とまあ、また長くなりました..。

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