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PWL音楽論コミュのPWL−SOUL QUEEN‘S REMIXES

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SAWが手掛けたソウル系アーティストの中では最もセールスを誇り、且つシングル曲でのREMIXバージョンが数多くリリースされた人物と言えばご存知、
永遠のPWL−SOUL QUEENこと「PRINCESS」。

これだけの実績を誇る人物ながら、彼女のシングルリミックス作品について、詳細な情報やコメントをあまり見たことが無いというのは非常に寂しい限り。

よく見る情報では、「SAWはこんなジャンルにも対応できる人達だとは...。」といった
SAWがたまたまこうしたジャンルに挑戦し、偶然に成果を収めたかのようなイメージを多く抱いているようだ。
こうした印象が強いのは、正にPETE WATERMANというプロデューサーに対する知識や才能が未だに世間に浸透していない証拠であると思う。

PWLファンが、このPRINCESSのシングルリミックスバージョンに対する知識やサウンドへの興味の度合によって、その人の「拘り」を図る物差しに値するポイントであると思う。

それでは、PRINCESSのリリースしたシングルまたは、全てのリミックスバージョンを紹介していきたいと思います。

◇SAY I'M YOUR NUMBER ONE

1. Full-Length Version/*Long Version 6.17(Phil Harding)$
2. Short Version 5:40 (Phil Harding)
3. REMIX Number 2/Remixed Version/H.R.H. Mix No. 2 11:00
(The Funky Sisters)$
4. Alternative Version 9:00 (Phil Harding)
5. H.R.H. Mix No. 3 8:55 (The Funky Sisters)
6. Demo Version/Original Demo/Demo 2.50 [Not Listed]

この曲の元ネタは「B.B & Q BAND/GENIE」(同年リリース)だそうだが、私が聴く限りではパクリという程の内容とは思えない。しかし、MIKE STOCK著書では、これについて明確に記されていたのには驚いた。
更に補足情報として、この「B.B & Q BAND」のリードボーカルは後にPWLとのコラボが実現したという、あの「CURTIS HAIRSTON」であった。

まあ、この件はさておき、バージョンの方は、個人的には
「ALTERNATIVE VERSION」。オリジナルバージョンを軸に、よりベースラインやリズムを
FULLに強調したMIXで、間奏部分のギターソロが長く、非常に心地よい。これはセカンドミックスのB面のみに収録されている。またFUNKY−SISTERSによるMIXは、ベースラインがあの
「MADONNA/LIKE A VIRGIN」に似たリミックスに仕上がっているが、
聴き易さからするとALTERNATIVEが一番かも知れない。
また、DEMO VERSIONもLIVE感あるサウンドが魅力的。

◇AFTER THE LOVE HAS GONE

1. Senza Voce [Long] 5.06 (Phil Harding)
2. [12"] 7:30 (Phil Harding)
3. Promo Version 6.47 (Phil Harding)$
4. P.W. Floater Mix/Floater Mix 7.51 (Phil Harding)
5. DJ Bad Mix/Chief Inspector Remix 8.00 (Phil Harding)$
6. After The Love Has Go-Go Gone (A PWL Remix) 10:05 (Phil Harding)

このオリジナルはいったいどれなんだ?と思わせるようなファーストミックスが2種類存在するという、摩訶不思議な内容。「12インチMIX(UKオリジナル)」が収録されたB面には
「PROMO VERSION」というボーカルが別録音され、基本アレンジも全く異なるMIXが収録されている。(日本盤12インチバージョン)
一方、もう一種類の方は、PROMO VERSIONをA面に(バージョン表記はなし)、そしてB面にはこのPROMO VERSIONアレンジによるINSTRUMENTAL(SENZA VOCE)を収録したモノ。

通常なら、INSTRUMENTALをB面に収録された方をオリジナルファーストミックスと思うところだが、オリジナルとしては程遠いサウンドである為、恐らくメインミックスには当たらない。マニア向けで言うならば正に「覆面オリジナル現象」とでも言っておきましょう。

そして最も魅力的なMIXは「P.W FLOATER MIX」。これもオリジナルバージョンを軸にベースラインやリズムをFULLに強調したモノ。
そして、一見アレンジを全く変えてしまったような印象が強い「A PWL REMIX」だが、よく聴くとオリジナル基本アレンジを崩さずに、当時一部で流行していた「GO−GO」をイメージしたリズムや
ギターをよりFUNKYなモノに入替た内容で、実は割りと聴き易いバージョン。ちなみにRAP部分は聴く限りでは、恐らくDIVINE同様にPETE自身によるものだと思います。
そして「DJ BAD MIX」の方は、PWLならではのシンセを全面に引き出した
「打ち込み色」が最も強いバージョンはマニア向け。
ちなみに、PWLスタジオを訪問した時にフロア内に飾られた7インチ・プラチナディスクの
MIXタイトルは「BAD−MIX」であった。これは英国ラジオ局主催の
「BRITISH SOUL AWARDS」でBEST REMIXを受賞したモノらしい。
果たしてこのバージョンは「DJ BAD MIX」のショートバージョンなのだろうか?
未だに不明なところである。
この楽曲については、PRINCESSは勿論、SAW作品のなかでも最多バージョンであり、
「SENZA VOCE」を含め全6バージョン、全てにそれぞれの魅力を秘めたPWL自信作集である。

◇I'LL KEEP ON LOVING YOU

1. Extended 7.29 (Phil Harding)$
2. Senza Voce/Instrumental 4.04 (Phil Harding)
3. U.S. Remix 6.31 (Bruce Forest)
4. Funky Sisters Mix "Say Dub It" 8:47 (The Funky Sisters)
5. Cheese's "Keep On Scratching It" Mix 8.07 (DJ 'Cheese')
6. Chad's "Scratch, Mix & Dub Mix" 6.15 (Chas Jackson)

セカンドミックスである「FUNKY SISTERS MIX」は、オリジナルミックスをベースに、この楽曲だからこそ魅力的効果が発揮される「ディレイ処理」技術が、よりピュアで
UK−SOULを強調した最高なMIX。
CHAS JACKSONによるMIXは、当時のDJプレイを懐かしむサウンドそのもので、
スクラッチが正にこの時代の音。内容としては、DJ−MIXテープ並みのLIVE感ある
バージョンとなっている。
また、BRUCE FORESTなるUSリミキサーによるサードミックスだが、PWL専属でない
ゲストリミキサーながら、サウンドの方はPWL色をキープしつつ、USサウンドを取り入れられた
繊細な音色が魅力的で、後半のピアノソロは心地よく意外と聴き易い。クレジット上でも「REMIX」ではなく「MIX」という表記がサウンドにも表れている。

◇TELL ME TOMORROW

1. Extended Version4.40   (Phil Harding)$
2. Weekend Mix/Club Version 7.30 (Phil Harding)
3. Saturday DJ Edit 5:28 [Not Listed]
4. [Knights & Emeralds Soundtrack Album Mix] 4:50[Not Listed]

前回トピでも紹介した、サウンドトラックバージョンである
「KNIGHTS & EMERALDS VERSION」が最も魅力がある。サウンドの方は例えるなら、
AFTER THE〜の「A PWL REMIX」のような「GO−GO」なベースラインが他では聴けない
ノリのあるアレンジに仕上がっている。
「WEEKEND MIX」や「SATURDAY DJ EDIT」のようなLIVEバージョンに近いサウンドも
時にはいいが、やはりPWLならではの魅力ある「打ち込み音」が得意分野だと思う。

◇IN THE HEAT OF A PASSIONATE MOMENT

1. (German) Garage Mix [7"] 3:45 (Phil Harding)
2. Garage Mix [12"]/The So Long Mix 8.00 (Phil Harding)
3. The Final Frontier Mix/Album Mix 7.46 (Phil Harding)$
4. The After-Hours Mix 7.28 + (Phil Harding)$

全英74位という、ほぼヒットしない結果となったこの作品だが、この曲に関してはドイツ盤7インチバージョンを無視する事はできない。こちらも前回トピで取り上げましたが、
UKオリジナルバージョンである「GARAGE MIX」を基本アレンジとして、よりノーマルな聴き易い
RADIO−MIXのような「ボーカルEDIT」に仕上げている。この7インチを取り上げなければならない理由として、UKオリジナルMIXが、PWLでは珍しく「DUB−MIX」なDJ向トラックとなっていて、
一般的には聴きづらい内容となっているからだ。
理想としては、この2つのバージョンを織り交ぜた12インチバージョンが欲しいところ。
一方、US盤収録の2バージョンも原曲を活かしたシンプルなMIXが、より才能の幅を感じさせる。

PRINCESSは、PWLをはじめ「SUPREME RECORD」においてトレードマーク的な
存在だったという証が、同社レコードジャケットにある、「黒人女性の手」がプリントされているが、
これが紛れも無いPRINCESSご本人であったのです。
(TELL ME TOMORROWオリジナルジャケットを拡大したもの。)

これからも末永くPWLを愛するファンは、是非ともバリエーションに富んだこのPRINCESSの
12インチリミックスをゆったりとした気分で聴いて頂きたい。

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