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PWL音楽論コミュのこれが本当の覆面ワーク

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当時の日本国内での「覆面」に関わる情報といえば、
「EXTRA BEAT BOYS」がそうでした。
国内レコード解説のなかで、このリミキサーチームの正体はSAWだとの事だった。
しかし真相はNETによる情報で明らかになり、「JAMIE BROMFIELD & YOYO」
であることが判明した。

これとは別に、1985年リリースの
「SPELT LIKE THIS/CONTRACT OF THE HEART」という曲がある。
このレコードジャケットにはプロデューサーのクレジットは無いが、
レコード盤には「W.A.S.P」と表記されている。
これは「WATERMAN AITKEN STOCK PRODUCTION」の略だそうだ。この時期はまだ3者のブランドネームが決まっていなかったようです。
当時にこのレコードを目にしても、サウンド面も含め、これでは決してSAWだとは気付きません。

そしてSAWがこれぞ「覆面ワーク」と言えるものが存在していました。
それが「GRAND PLAZ/WOW WOW−NA NA」である。
これは本当に判らなかった。
何故なら1990年というSAWが定着していたこの時期に「DJ CRAZYHOUSE」等という名前でリリースしていたからである。

サウンドの方は、当時によくやっていた「PWL HOUSE−POP」といったところ。
しかし、歌モノというよりは「HOUSE INSTRUMENTAL」色が強く、
このあたりの音となるとSAW以外でもやっているサウンドでもある為、非常に判りづらい。

12インチバージョンはREMIXバージョンを含めて3バージョン。

GRAND PLAZ    WOW WOW - NA NA

[NOTE: Despite the credit, SAW did actually produce this record.]

Written by DJ Crazyhouse/De Carlo/Leka/Frasheur
Produced by DJ Crazyhouse

Extended Mix 7:08  (DJ Crazyhouse)$
Funk Mix 8:00     (Metropolis)
Club Dub Mix 6:45   (Metropolis)

そしてREMIXバージョンは「METROPOLIS」なるクレジット。恐らくサウンドを聴く限りではTONY KINGではないかと思う。
この「FUNK MIX」のなかでスクラッチが入るのだが、何処かで聴いたことがあると思えば、あの
COOL NOTES/MAKE THIS A SPECIAL NIGHT
(THE ICEBOX MIX)に使われたものと同じモノだったのだ。
この元ネタが何なのかは不明だが、この繋がりも面白い。
「CLUB DUB MIX」の方は、DUBとは言っても元々HOUSE INSTRUMENTALなのでこれも立派なREMIXバージョンと捉えられる。

では何故このような覆面でのワーキングをやったのだろうか?
私が考えるところ、1990年ともなれば最早、「SAW」というブランドによる知名度が
セールスに結び付いている傾向も考えられる。
SAWも同様な気持ちを抱いていたのではないでしょうか?

そこで彼らは一度試してみたかった。
果たして「SAW」とクレジットせずにヒットさせることが出来るのかと...。

結果はUKチャート41位という微妙な結果に終わった。しかしこれはSAWというクレジットの問題ではなく、単に楽曲クオリティレベルを示す結果だったのだと思う。

このGRAND PLAZのサウンドの色は、PAT&MICKやL.A MOODのような雰囲気がある。
PAT&MICKはポップオールディーズ・ソングを軽快に歌っていて、L.A MOODはご存知
ENGLAND FOOTBALLのテーマソング。
これらに比べて、GRAND PLAZは、「PWL HOUSE INSTRUMENTAL」。
個人的にL.A MOODはガッカリしてしまう程の駄作であることは否定できない。
そして実はこのアーティストも覆面ワークだったのだ。
クレジットの方は「KEAN CANTER MATTOWSKI」(SAW)。
このケースは元々PWL RECORDからのリリースなので、PWLサウンドだということだけは把握出来る。

それに比べてGRAND PLAZの方は、何の手掛かりも見当たらない。
これが本当の覆面ワークによる、SAWが自分達の実力を試した企画であったのです。
改めて彼らは、色々な事をやってきたプロデュースチームなのだと思う。

それにしても、日本での様々なPWL情報を見ても、これに関して全く触れられていないのはとても寂しすぎる気がする...。という事は、みなさんはまだNO−CHECK?

コメント(4)

「GRAND PLAZ」は聞いたことがないのですが、
Kさんの文章を読んでなるほどと思いました。
さすがの深読みです。
SAWはヒットメーカーになってしまったゆえに、
冒険がしづらくなっていた部分もあったのでは
ないかと思われます。
kylieやjasonに望まれるのはあくまでダンスポップ
であるわけですから。
それを「GRAND PLAZ」や自己名義の
「road block」「s.s paparazzi」などで
実験的な試みもしてみたのでしょうか。

以前、mike stockの著書からの発言を引用されていましたが
もしかしてKさんは原文を読まれたのですか?
たっくん>
実は英国の日本語が出来る友人がいて、その人に色々と教えて頂いたのです。
彼もかなりのマニアな人です。
年に1回お会いするかどうかの人ですけど、当初はお互いに持っている情報を
交換し合いましたね。この方には色々と教えて頂きました。
GRAND PLAZ是非聴いてみて下さい。
そういう理由があったのですか、納得しました。
また、そういう友人をお持ちというのがスゴイ。

「GRAND PLAZ」といい、mike stockの
著書からの引用といい、さすがKさんです。
いつも興味深いお話ありがとうございます。
たっくん>
恐縮です。
こちらこそ、いつも熱心なコメントありがとうございます。

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