サンデーサイレンス革命コミュの【毎日王冠】ノリノリ、ダイワメジャー！絶好の動きを披露

小雨の中、横山典騎手を背にＷコースで絶好の動きを披露したダイワメジャー（左）＝撮影・鈴木健児
ＧＩホースが東西で躍動した。昨年の皐月賞馬ダイワメジャーは、美浦Ｗコースで５ハロン６１秒１、終い１２秒９をマークし、僚馬に２秒２も先着。手綱を取った横山典騎手は「休み明けとしては力を出せる状態」と好走の手応えをつかんだ。

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気温１９度。小雨の降りしきる中、皐月賞馬ダイワメジャーが抜群の最終追い切りを終えた。

「気候も涼しいし、ノドの関係でこの雨もよかった」と上原調教師が話すように、“恵みの雨”も味方につけたメジャーは、前走に続きコンビを組む横山典騎手＝写真左＝が手綱を取り、ウオーミングアップ代わりに坂路１本を４ハロン６１秒８で登り、ハローが掛けられたばかりのＷコースへ。「まだ使うのが先の馬だから」と師が言う先導役のダイワフェロー（牡５、５００万下）を直線に向くとアッサリ置き去り。次は内を走っていた他厩舎の３頭を目標にさらに加速し、抜け出したところがゴール。一杯に追われたタイムは、５ハロン６１秒１、３ハロン３７秒７－１２秒９で僚馬に２秒２も先着した。

「ちょうど、他の厩舎の馬が目標になったね。ゴール前で並びかける形になったし、予定通りで予想通りのいい時計だった」と笑顔のトレーナー。ノリも「時計はオープン馬だから出る。この動きには満足しているよ。前回（関屋記念２着）乗った時と変わりないが、休み明けとしては力を出せる状態」と仕上がりに不安を感じていない。

昨年の皐月賞を勝った後は、ノド鳴りの影響もあり、満足な状態でレースを迎えられなかった。手術を経て臨んだ今年のダービー卿ＣＴで１年ぶりの復活Ｖ。その後は上原師が「安田記念は馬ごみに入って力を出せなかったけど、前走は早め先頭でこの馬のレースはできた」と話すように順調に使われている。

昨年は不本意な状態で１７着に大敗した天皇賞・秋。上原師は「去年の雪辱をぜひ果たしたい」と闘志を燃やす。それを実現させるためにも、毎日王冠の持つ意味は大きい。「この馬は（けいこで）いい時計が出たときは実戦に直結する」とトレーナーが自信を持って送り出すダイワメジャー。その鞍上には「天皇賞では（ゼンノロブロイに騎乗予定のため）乗れないが、今回は（メジャーの）力を出せるように、気持ちよくレースをさせたい」と話す心強いパートナーのノリがいる。

週末の下り坂の天気予報もメジャーに運が向いてきた証し。皐月賞馬がきっかけをつかんだ今、２つ目のＧＩを手に入れるためにも、ＧＩＩのここでは無様な競馬は許されない。