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s.t.a.r.s.コミュのバイオハザード 小説第一弾 第一話「混乱」

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トニー「俺の仲間はどこにいるんだ?それにここにいる奴らはどうなっちまったんだ。」

あんなに活気と笑いで賑わっていたラクーンシティもこうなってはどうしようない。あたりは血を肉塊とうめき声と銃声で賑わっていた。トニーのアジトだった場所ももうない。しかしそこらに寝転がっている人形のかたちをした人の中に仲間の姿はない。トニーはアジトに隠していたナイフを懐に隠し、仲間といつも集まっていたパブへ足を運ぶことにした。道をあるけど人の死体だけで動いている奴らはまだ姿を現していなかった。

トニー「この街はどうなっちまったんだ?おれが少し姿を見せないだけで浦島太郎にでもなったかのうような変わり方だな。しかしこの臭いは耐えられねぇ。死臭ってのはこんなにひどいのか。」

パブの近くに来た時、隅の路地から何かが動いた。

トニー「誰だ?何か知っていることがあるなら教えてくれ!」

しかし何の反応もなかった。トニーは確かめるためその路地に駆け寄ったがやはり死体だらけで誰もいない。トニーはあきらめパブへ急ぐことにした。
パブについたはいいのだが、生きている人はいない。こんな俺でも優しく接してくれていたマスターのジャックは脳天に鉛玉を喰らって死んでいた。よく見ると肌は垂れていて口元には血と肉の塊がこぼれ落ちていた。服はボロボロで、ここ二・三日で出来上がるものではなかった。それに撃たれ方を見るとプロだとわかる。頭に一発だけで他に撃たれた感じもない。

トニー「この街はほんとにどうなっちまったんだ?死体はこの前映画でやっていたようにゾンビのような姿をしているし、皆死んじまっているじゃねぇか。仲間はどこへ行きやがった。」

いつの間にか静まり返っていた街でトニーの心臓の音だけが響き渡っている。誰一人いない夜の砂漠のように。

トニー「くそっ!」

トニーはパブを後にしようとしたときだった。扉が激しく開けられ外から数人あわてて飛び込んできたのだった。トニーは懐にいれていたナイフを手にして、いつでも切りつけれるように攻撃態勢ととった。

トニー「誰だ!?」

???「お・俺だよトニー。マイクだ。」

マイクは驚いたように返事をした。そして他の人と顔を見合わせうれしそうにしている。
そこに現れたのは仲間のマイクにケンにリサの三人。トニーはこの再会を待ち望んでいた。この状態でなければないてはいなかっただろう。トニーの涙にみんなもつられ泣いていた。
しばらくの間見えるものがぐちゃぐちゃになっていたが、マイクがトニーがいなくなってからのことをゆっくり話し始めた。

マイク「トニーが急にどこかにいった2週間後のことだった。俺はいつものようにラクーンシティから少し離れたアークレイ山のふもとでハーブを取りに行っている時だった。一緒にいたリサといつものように山に入ろうとしたときだった…。」

マイク「いつものように私有地に育つ上質の赤ハーブを取りにいっていたら何やら屋敷の様子がおかしいことに気がついた。俺とリサで気になったから様子を見に行こうとしたときだった。2・3発の銃声が聞こえ、その後悲痛の叫び声とともに静寂へと戻っていた。それから5分くらいしてから屋敷へ行くことにした俺たちはとんでもないものを見ちまったんだ。」

マイクとリサ、そしてケンも震え上がった。トニーも大体の予想はしていたがそれをはるかに超える筋書きだった。

マイク「屋敷のリビングに進入した俺たちは、無残にも壁や床に血で模様替えしていたんだ。しかしどこにも死体がなかった。間違いなくここで誰かが死んだとわかる血溜まりがある場所に、証拠となる死体がない。リサと顔を見合わせると同時に、『奥様、奥様ぁ』とメイドの誰かが叫び声がして次々と違う声が響き渡った。リサはもう帰ろうと言っていたけど俺は気になってその声のするほうへと近づいたが扉越しに何かいるのがわかった。」

リサが話しに割り込んでいった。

リサ「ゾ・ゾンビよ…。」

マイク「扉のノブを回した瞬間力強く扉を開け俺たちは吹き飛ばされたんだ。そこには貴族のような優雅な衣装をまとった男がものすごい悪臭を放ちながら俺らを襲おうと近づくところだった。」

またもやリサが割り込んで

リサ「顔が腐ってて…肉がたれ落ちてて…。あれは人じゃないわ。だって目が片方なかったのよ…。」

リサの動揺が見て取れる。トニーはリサをなだめてマイクの話に耳を傾け直した。

マイク「俺は…俺はとっさにタックルをしてその男を倒したけど、どうしいいのかわからなかった。リサの手を取るとすぐさま逃げてきた。」

するとケンが話し始めた。

ケン「それから1週間でラクーンはこの有様だ。警察は俺たちの話なんて聞いちゃくれなかった。そのせいでこんなことになった。俺たちはマイクからその話を聞いて初めは信じなかったけど、ニュースでどんどん行方不明者が増え、俺の家族もアークレイ山で行方不明になった。そういえばSTARSがアンブレラにケンカを売って解散したとかもやってたな。」

トニー「STARSが!?」

トニーの驚きはすごかった。このラクーンシティでSTARSといったら知らないものはいない。特殊訓練を受けアメリカ全土の保安を担うヒーロー的存在だったからだ。その腕と情報収集能力は軍に匹敵するといわれている。そんな連中があのアンブレラにケンカを売ったということは何か裏があるのではとトニーは思った。

ケン「そして街にゾンビがでるという噂がたって、それが今となったのさ。それにゾンビに銃は効かない。警察の防波堤のような囲いを意図も簡単に通り抜けやがった。ニュースでやってたがあの乱射を食らって生きているんだからな。」

トニーはつばを飲んだ。そしてまた沈黙の静けさがやってきた。

リサがはじめに沈黙を破った。

リサ「そういえば私達が来る前にそこの通りを警官と女の人がパトカーに乗るのを見たわ。あの時はこのパブ一帯にゾンビがいたから近寄れなかったけど、大きな爆発の後ゾンビ達はその炎の方へと動いていったからここが安全になったんだけど…。ねぇトニー?警察署に行ったら私達助かるかもしれないわ。」

トニーが渋い顔を見せた。ケンも同じように行きたくないみたいだ。

マイク「リサ…。トニーは行かないよ。おれもそうだけどいろいろあいつらに会うと面倒になる。」

それはわかりきっていた。リサを除きほかの仲間は何か過去に犯罪を犯しているらしいからだ。リサはそのことは聞かされないまま仲間に入ったのだった。しかしここにいても時間の問題。武器が金属バット1本とナイフが2つしかないのだ。銃が聞かないゾンビにこれで何ができるというのだろう。リサの焦りは高まっていた。

リサ「でも…このままじゃ私達も…。」

トニー「…そうだな。この街を出ないといけない。それには武器が必要だ。すくなくとも何か役に立つものは置いてあるはずだ。それにまだ生きている奴もいるかもしれない。その警察と女とは限らないけどな。」

マイク「いいのか?トニー。」

ケン「…でも銃は効かないぜ。それでも行くのか?」

飛び交う会話にトニーの決断がゆだねられた。

トニー「選択肢は2つだ。まず俺たちだけじゃ出られないだろう。俺のいた道はアークレイ山に続くから駄目だ。だとすると1つは他のアジトの奴と一緒に脱出する。もう一つは警察署に行って保護してもらうかだ。」

少しの間があったが意見がすぐさま別れた。

マイク「俺は…警察署を選ぶ。あいつらと一緒に逃げるのは気にくわねぇ。それならまだ警察の方がマシだ。」

ケン「俺はあいつと手を組むぜ。警察なんて当てになるのか?俺たちパクったら見捨てていく気だぜ?俺たちのことクズ呼ばわりするんだからな。」

トニー「リサ…おまえはどうする?」

リサの迷いは今のこの状況をどうにかしたいということだった。必死に悩んで出た答えはトニーを納得させた。

リサ「コインで決めましょう?表ならアジト。裏なら警察署。それでいい?私はここでモメてほしくないの。…皆とここを出ないと意味がないじゃない。」

トニー「そうだな。じゃぁ俺がするから文句はないな。」

トニーの真剣さに皆は納得した。

トニー「文句なしだぞ?…じゃぁいくぞ。」

投げたコインが激しく回転する。その速さに誰もが目を奪われた。表なのか裏なのか。やがて頂点に到達したコインはトニーの手の甲に勢いよく体当たりする。トニーはそれをすかさずもう片方の手で覆い隠した。ゆっくりとのせた手をどけ、コインをみんなで確認できるようコインののっている手を少し下げた。

トニー「…裏だ。」

トニーは皆の顔を窺い決意を見せている表情を確認して安堵した。

トニー「善は急げだ。」

そういうとパブを後にした。

パブから警察署までの距離はあり、最短でも30分はかかる。それまでにゾンビに出会う確立のほうが高いだろうことは誰もがわかっていた。しかし、運がよくこれまではまだ出会っていない。

ケン「一様確認なんだけど…ゾンビにあったらどうするんだ?」

核心をついた一言に誰もが黙った。実際銃が通用しないので答えを見つけ出せないでいる。

マイク「逃げるしかないだろ…」

誰もがうなずいた。
そんな不安を抱えたまま警察署に近づくにつれ再び悪臭が漂い始めた。

リサ「こ…この臭いって…。」

リサが嗅いだ臭いは間違いないゾンビだ。しかしトニーだけは気が付いていなかった。

トニー「死体の臭いだろ?さっきから臭うじゃないか。」

ケン「いや…これはゾンビだ。近くにいるぞ。」

マイク「あと少しで警察署なのに!!ここまで来て逃げるのかよ。」

リサ「どうしよう。」

一同があわて始めた。そこでトニーは提案を出した。

トニー「このまま行って警察署まで逃げ切るか。別の案を出すか。俺の記憶がただしかったら下水道からならたぶんゾンビはいないだろう。そこから警察署に行くかだ。」

マイク「下水道ってそこから行けるのかよ。」

トニー「あぁ、大丈夫だ。以前ケビンに捕まった時逃げ出したルートを使えば中に入れるはず。」

ケン「よくあのケビンに見つからず逃げた出せたな。」

ケビンとはラクーン警察のstarsのなりそこないとはいえ、かなりの腕の持ち主だ。しかし大雑把な性格のためちょくちょくミスをしてよく署長に怒られているおめでたい奴だ。しかし、感が冴え、他のアジトと同様にトニー達もよく懲らしめられた。

トニー「まぁあの時はジムと気があって地下詮索して逃げ道を作っていたからな。」

リサ「あの駅員のジムと!?」

トニー「あぁ、ジムの知識は豊富だった。ラクーンの表の地図から裏の地図まで完璧だったからな。その時もらった地図を確かめていたんだ。」

マイク「それじゃ、下水道からいくのか?」

マイクの質問に空気は変わった。こんなに暢気におしゃべりしている時間なんてなかったのだ。

リサ「私は…下水道には。」

リサの一言がきっかけに動いはじめた。

トニー「よし!強行突破だ。このまま警察署までつっきろう。」

あたりからどよめくうめき声に後押しされて、みんなの顔が縦に振れる。ここから走って5分のところだ。何とか無事ゾンビに会わないことを願って走りはじめた。

なぜ強行突破にはしったのか。一同疑問に思った。しかしテンポのいい掛け声でNoとは言えず、気持ちもNoとは思えなかった。しかし、今となって後悔がジワリジワリと背後から迫ってきていた。ゾンビにわざわざ挨拶しに行くからだ。私を食べてくださいと言っている様なもの。こんな無謀な告白をしにいくのは気が引ける。しかし何故かゾンビ達の姿はない。お家で居眠りでもしてるのかのごとく静まり返っていた。

ケン「さっきまでのうめき声がない…。」

息を切らしながらもどうしても答えたい疑問をみんなに問う。

トニー「それはいいことだ。このまま警察署まで…」

警察署の一歩手前の曲がり角で大きな煙を昇らせて炎上している何かを発見した。ゾンビの声にとらわれてこんな大きな炎上した轟音に気がつかなかったのだ。

マイク「そ…そんなぁ。ここまできて。」

それはタンカーだった。警察署の壁に頭をぶつけ、そのまま横転して炎上したのだろう。ガソリンに点火して今に至るといった感じだ。目と鼻の先だがそれでも30mは離れている。それなのにマジかで感じているような熱さがある。

トニー「くそっ!!ここまできて…。」

トニーは地面に蹴りをいれた。マイクは両膝を地面にくっつけて祈るかのように愕然としていた。リサも口がさっきからあいたままだ。

ケン「ゾンビが居ないわけだ。これじゃすべてが灰になりやがるからな。…ははは」

ケンは狂ったように笑い始めた。ここまでスムーズに運よくことを運べたのに後一歩でそれを全て無に返したのだから。ここから下水道に行くには危険な裏ロジを通らなければならない。そこでゾンビに囲まれたら、それこそ格好の餌食だ。そのリスクはトニーには背負えない。

しばらくしているとヘリコプターの音が響き始めた。

リサ「救助ヘリかしら?近くにきてるわ!」

たしかにヘリ独特のプロペラ音が近づいている。その音に聞き入っているうちにサーチライトが見えた。

マイク「おーい!こっちだぁ!こっちに生存者がいるぞ!!」

それにみんな便乗して

一同「おーい!こっちこっち!!」

みんな手を振るがヘリは別の方向を示した。そのお陰でなんのヘリかがわかった。ラクーン警察の署長用の専用ヘリだ。これが飛んでいるということは、まだ警察署に生きている者がいるということだ。それに署長がまちがいなく居る。どうにかして目の前のある炎をどうにかしないといけない。ほかの皆が手で合図を送っているうちになんとか抜け道を探して警察署に入らなければ取り残されてしまう。

慎重にあたりを見渡し何かないかと懸命に探すが、見つからない。この炎さえと炎を睨みつけようとしたとき、すぐ隣に消防車が消火用に使う元栓があるのに気がついた。しかしそこまでに道は炎で防がれている。

トニー「あれを使えば・・・」

危険だがわずかな可能性にかけてみようと炎に飛び込もうと思ったが、信号から飛び越えれれば安全なスペースまでいける。問題はどうやって登るかだ。途中までは路駐してある車があったのでそれでなんなくいけるだろう。しかしそこから上まではハシゴらしきものはない。

どうこう悩んでいるうちに銃声が聞こえた。

リサ「そ…そんなぁ。いやー!」

ケン「ヘリが…」

その声にトニーはヘリを探した。するとヘリがハシゴを垂らしたまま回転しながら落下していくところだった。ヘリはそのまま墜落しここと同じように炎上し始めた。

マイク「もうおしまいだ・・・。」

トニー「いや。まだ諦めるんじゃない。警察署にはまだ誰か人がいるはずだ。俺がこの炎をなんとかするから、諦めるんじゃねぇ。」

そういってトニーは信号めがけて走り出した。そして車を伝って信号の柱を登りはじめた。

トニー「うわっ!思ったより高いな…。」

トニーは信号を登りきり怖気づいていた。そんなトニーをリサたちは心配していた。

ケン「トニー!無茶はするな!!」

リサ「危ないわ。降りてきて!」

マイク「何を考えているだよトニー。」

その声は届かなかった。トニーは意を決して飛び降りた。そして炎の中へと消えていったのであった。

リサ「そんな・・・。」

リサたちは絶望を感じた。救助に来ていたヘリは墜落し、ここから動けないという現状のなか、トニーは炎の中へと消えてしまったのだ。泣くにもなけないとそんな表情にトニーの弱弱しい声が聞こえた。

トニー「だ・大丈夫だ。今すぐこの炎を消してやるからな…。そこで待ってろよ。」

ケン「トニー!!大丈夫なんだな。」

安堵の顔が戻ってきた。

マイク「この炎を消すって、どうやって?こんなに燃えているんだぞ?」

トニー「すぐそばに消火用の元栓があるんだ。それを開けたら消せるはずだ。」

ケン「そうか!!」

リサたちは喜びへと変わった。この炎さえ消えてくれれば警察署へいける。そして誰かいるかもしれない。そんな希望がどっと流れ込んできたのだ。

トニーのけがは思ったより重症だった。片足が動かない。それもそのはず、信号から飛び降りてどうにかなるような体つきではないのだ。思ったことはすぐに行動してしまう性格がこれまでの悪事を招いていたのだから仕方がないといったらそれまでだ。そんな性格のトニーに今回も不幸が訪れたのだ。しかしこれは不幸ではない、仲間を助けることにつながるんだからいいことなんだ。トニーはそう信じた。

ゆっくりと元栓まで移動し、いざ消化水を出そうとしたがでない。いや使い方がわからないのだ。どうやって開ければいいのか?消防隊はどうやって使っていたのか?頭の中はそれでいっぱいになった。

トニー「くそう…ここまできて」

諦めかけたそのときだった。

「s.t.a.r.s.」

どこからともなく不気味な声がした。

トニー「だ・誰だ?」

キョロキョロとあたりを見渡しても姿はない。どこからこの声が聞こえるのか。リサたちはこの声が聞こえているのか。この声は救助の人の声か?次第に不安になってきた。

すると急にあたりの空気が重くなった。いままで感じたことのない重さだ。何か不吉がやってくる。そう感じざる負えない雰囲気だ。

トニー「…」

すっと銃を握りいつでも打てる状態にし息を殺す。

服装がちょうど道路と同じ色のジャケットだったので姿をカモフラージュできた。警察の門から一人の女性があわてて出てきた。それは元s.t.a.r.s.のジャネットだった。ちょうどレベッカと入れ替わる形で除隊した彼女は、たしか今はアンブレラの社員と結婚し、良き妻としてラクーン住民になっていた。トニーは一瞬よかったと感じていた。生存者がいたのだから警察署はまだ安全だ。そう思えたからだ。みんなをここへ導いたの責任から解放されたようだった。

しかし、そんな安堵はすぐに消えた。ジャネットの顔は真っ青だった。焦りと恐怖を兼ねた表情は生きたいと訴えかけていた。

「s.t.a.r.s.」

その声が響き渡るとジャネットは奇声をあげた。そのままこっちに向かって走ってくるが急に姿を消し静寂にもどったと思えば、後ろから水が今かと待っていたかのように急に噴き出した。そして声とも思えない声が一瞬聞こえるとトニーの少し先に顔が落ちてきた。

トニー「うっ…。ジャネット…。」

トニーは嗚咽した。さっきまで首と体がつながっていたのに今は体がなくなって、血の海と恐怖から解放されることのない顔だけが残されたのだ。それにまだ目が動いている。人の死がこんなに気持ち悪いものだとは感じたことがなかったトニーも、今日、今この瞬間から忘れることはないだろう。声もでない恐怖から体が震え、目から涙があふれてきた。そして、それを憐れむかのように噴水のように吹きあがる消火用の水がシャワーのようにトニーと炎上した炎に降りかかっていた。

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