ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

そうだ、世界を飛ぼうコミュのベトナムに、行ってきました。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ベトコントンネル クチツアーに、参加してきました。
ホーチミンに上陸される方には、おすすめです。
日頃な〜んも考えのない、ゆる〜い頭の私でも、
ちょっとは、考えさせられるものがありましたので、
その体験文です。

 1975年サイゴンは陥落し、都市は翌年ホーチミンに名を変えた。1954年から続いたベトナム戦争で、南ベトナム解放戦線=北ベトナム軍=ベトコンが勝利したからだ。アメリカは南ベトナム政権を盾にしており、いったい誰が、世界一の大国アメリカが負けると想像していたであろうか?

 そのベトナム戦争時、米軍総司令部をおくサイゴンの目と鼻の先に、ベトコンの作戦本部があった。しかも、トンネルの中に! 話には聞いたことのある、このトンネル要塞を見学するクチ半日ツアーに参加(14ドル/TNKトラベル)してみた。

 クチはホーチミンの北西70キロ。車が町を離れるにつれ、のどかな田舎のでこぼこ道となり、田んぼに水牛などを見ながら、1時間半のドライブで目的地に到着した。
 
 着いたら、すぐトンネル潜入と思っていたが、そう簡単にクライマックスには近付けない。まずは(見学順番待ちの時間調整もあったようだが)、資料室でベトナム戦争時のクチ兵士(農民であり戦士=いわゆるベトコン)の生活と戦闘状況の映像紹介(日本語)があった。「可憐な○○(10代のカワイコちゃん)は、親兄弟を残虐なアメリカに殺され、その激しい復讐心から兵士となった」などと、過激な表現もいくつか。

また、ここにはアリの巣状になったトンネル内の簡単な模型が展示されていた。つくりは地下3層構造で、あちこちに部屋があり人形も置いてあってトンネル内の全体像がよくイメージできる。うちメコン川水中に逃げるにトンネルもあり、全くOO7かカワウソ?の世界である。地下トンネルは250キロにも及ぶというから、つい潜入のテンションは高まってくる。

 そして、いよいよ鬱蒼としたジャングルの中に、野戦服を着た見学ガイドの先導で踏み込んだ。スコール後の雨がまだ落ちており、道はかなりぬかるんでいる。と、おっと! 足元で何やら平細長い虫がのたうっている!「え〜、もしかして陸ヒル? 虫さされ注意報はレッドレベルかも…」。と、宿営地で武器の手入れをする実物大の人形がおかれ、さっそく若ものたちはランチャー砲をかついでハイ・ポーズ。

 近くには、破壊された米軍戦車もあるし、B52の爆弾跡も巨大なすり鉢状の穴になって残っている。途中には、ジャングル内に仕掛けられた各種の落とし穴の模型が。落ちると、横から飛び出し槍にやられるものや、ネズミ取り風に鉄串で挟まれるものやら、米軍の最新兵器やB52やヘリ部隊に、こんな単純な手作り落とし穴で対抗していたのだ。ちょっとジーンとくるが、簡単に罠に落ちた米兵のこわ〜イ状況が想像できるだけに、全身が震えそうだった。

 しかもぬかるんだ小道を一列縦隊風に歩いていると、そこらに爆弾クレーター跡はあるし、ジャングルの奥から炸裂するような銃声は響くし、まるで戦闘に参加した兵隊のような気分が続く。フランシス・ココッポラの「地獄の黙示録」やオリバーストーンの「プラトーン」の映画の中で歩いていると言うべきか。「流れ弾だいじょうぶですか〜?」思わず、ガイドに聞くと、「ダーイジョウブです」との答え。(そりゃそうだろうが)

 銃声というのは、コースに射撃場があり、観光客が実弾をがんがん撃っているのである。土産物屋と同じレジで、1発20,000ドンで実弾を買い、射撃場に行ってシュート。私も誘われたが、暴発も恐いのでパス。同グループでは女性も含めて数人が参加したよう。「もの凄い音がして、あっという間に終わっちゃった。耳が痛い〜」が感想だった。

 そしていよいよ、待望のトンネル潜入。実際のトンネル入り口は落ち葉や土などでカモフラージュされたいたそうだが、観光客が入れるトンネル入り口は、屋根がついてそこそこ立派な玄関となっている。「ド〜ゾ〜、ド〜ゾ〜」と叫ぶ見学ガイドを先頭に、順番に階段を降りていくと、奥は先細りで電灯もなし。階段の途中では、フランス人夫婦の女の子が「恐いから、入りたくない〜」風な半べそ状態で立ちすくんでいる。

階下に降りるとは、もう1寸先も見えない暗闇の世界。同時に、サウナ状の蒸し暑さで汗がどっと吹き出してくる。そして中腰になり両手で壁を伝い「きゃ〜、何も見えない〜。きゃ〜こわい〜。暑い〜」と年がいもなく嬌声をあげて、前進するのみだった。叫び疲れ、もう白旗をあげたいころ、やっと光が差して、汗どろで出口へ。いくつも観光トンネルがあるが、ここは深さ3メートル、長さ20mとのことだった。が、かなりな距離に感じられた。閉所恐怖症の人は、まるで黄泉の国なので、パニック起こしそう。

 トンネルを出たら、帰り道に地下に掘られた食堂や台所を穴に入らず見ることができる。そして、最後は、ジャングルでのティータイムだった。食卓にお茶と蒸したタピオカ(ピーナッツシュガーを付けて食べると、まあ2口は食べられる)が出されて、「はい、どうぞ」。なんのサービスかわからなかったが、解放戦線の主食であったタピオカとタロイモの試食だったとのこと。とかなんとかで、クチトンネルはフルコースが終了した。

それにしても、血で血を洗い、アパッチがロケット弾を炸裂させ、トンネルに対抗して枯れ葉剤がまかれたベトナム戦争のトンネル要塞で、こんなに楽しんでもいいのでろうか?

**
ここまで読んでくれた方、おつかれさまでした。

コメント(3)

おつかれさまでした。

でも、見ておいてよかったですね。
一年半前にクチトンネル見学に行きました。
“あぁ、そうだったなぁ”と懐かしく(?)読ませていただきました。

クチを訪れた際、私もかなり考えさせられました。
ホーチミンへ行かれる方には、訪れる場所の一つとしてお勧めできると思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

そうだ、世界を飛ぼう 更新情報

そうだ、世界を飛ぼうのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。