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池波正太郎愛好会コミュの長谷川伸

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 「作家になるという、この仕事はねえ、苦労の激しさが肉体を損うし、おまけに精神がか細くなってしまうおそれが大きいけれども、、、、男のやる仕事としては、かなりやり甲斐のある仕事だよ。もし、この道に入って、途中で自信を失い、自分のしていることにうたがいを抱くようになるのは成功を条件としているからなんで、好きな仕事を成功しないものならば男一代の仕事ではないというのだったら、世の中にどんな男の仕事があるだろうか。・・・・こういうことなんだね。ま、一緒に勉強していこうよ。」  (青春忘れものより中公文庫)
 これは作家長谷川伸が、作家として波さんがやっていこうと長谷川の自宅に赴き、そのとき長谷川が述べたことばである。
 このことばは波さんが感銘を受けたようでエッセイなどで折に触れて述べている。
 人は人との出会いでときにその一生が変ることがある。人によって引き立てられて大きく羽ばたくことがある。ことに芸術家の一生というものはそうしたことが多々ある。
 長谷川伸について説明をしておく。
 長谷川は昭和を代表する作家であり、股旅者などを時代小説を得意とした作家で、代表作に一本刀土俵入り、暗闇の丑松などがあるが、史伝ものも書いている。荒木又右衛門、日本捕虜志などがある。
 半生は前半生は壮絶を極めていて、家は土木請負をやっていたが家は破産し、母とは生き別れている。この母はのちに三谷家に嫁ぎ、哲学者の隆正、侍従長の隆信を産む。のちに母と再会を果たす。瞼の母は実際にあった。
 小学校を中退し、さまざまな職業に就くが、仕出屋の出前持ちをしていたときに遊女屋で遊女に「この若さでこんな所にいて末はどうなる。」と意見をされこづかいと菓子をもらったという。これはのちの一本刀土俵入りのもとになっていく。のちに新聞社にはいって記事や小説を発表して作家として活躍していく。
 かれを慕って弟子になった人も多く、波さんをはじめ、平岩弓枝、村上元三、山岡壮八、山手樹一郎などがいる。
 少し長くなってきたので続きをまた改めて書く。

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