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ネタゼロから小説家になるにはコミュのロミジュリを元にしたあらすじ・再挑戦

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 こんにちは。
 もう言い訳のしようもないほど遅れてしまいましたが、「ロミジュリを元にしたあらすじ」の改訂版をアップします。

 野球経験者の友人に話を聞いたり、本を読んだりしましたが、調べれば調べるほど「野球経験のない自分に、リアリティのある野球モノなんて不可能」という結論になり……。今さらながらよく知りもしない分野に手を出したことを反省。結局「魔球」というファクターを付加して「なんちゃってスポ根もの」になってしまいました。その魔球の科学的裏付け・考証などもいい加減にしか考えてありません。実際に書く気はありませんが、もしそうする時はそのあたりも詰めなきゃならないでしょうね。

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 川を挟んだ隣同士の桜海高校と梅山高校はライバル校で、毎年11月に各部活動の対抗試合がある。特に野球部は実力が拮抗しており、毎年激しい火花を散らしていた。桜海高の2年生エース・タケシは、梅山高の強打者ユウゴと祖父の代からのライバル関係にある。夏の大会では惜敗していることもあり、タケシたちは雪辱に燃えていた。

 タケシの祖父・ハヤトは「魔球」を投げたと言われる伝説の名投手だった。タケシは亡き祖父に憧れて投手になったのだが、あるときハヤトへの世間の評価が一変する事件が起きる。テレビの特番であの魔球は通常投げることが不可能だと科学的に分析され、インチキではないかというレッテルを貼られてしまったのだ。タケシは祖父の汚名を晴らすため、魔球を投げる練習をはじめる。だがほんの子供の頃に祖父に教えてもらっただけのあやふやな知識ではどうにもならず、失敗続きの日々を送っていた。

 対抗試合を2ヶ月前に控えたある日。地区の高校が集まる合同練習の帰り道、タケシは梅山高の部員たちから「インチキの孫」と罵声を浴びせられる。ユウゴからは「俺のじいちゃんの名まで汚された」とまで言われてしまう。チームメイトも巻き込んで一触即発の雰囲気となったその場に、高級リムジンが横づけされる。リムジンから降りてきたのは、セーラー服に白衣を羽織った美少女・ミオ。ミオは部員たちを合気道のような技でひねってしまう。「遠心的移動支点を含む固定支点を見極め、利用しただけ」。呆気にとられるタケシをリムジンに引っ張りこみ、連れ去ってしまった。

 名門私立大学の研究室にタケシは連れてこられた。ミオは高校生ながらスポーツ科学や流体数値力学などを研究している天才で、学部長である父のコネで施設を使っていた。「私も魔球の理論に興味がある。だからあなたに協力してもらう」。人体実験まがいの検査や分析を受け、さらには小難しい話を山ほど聞かされ、タケシはキレる。「何が科学だ。魔球は根性で投げるもんだってじっちゃんは言ってたぞ」「そんなんじゃ、永久に無理」「あなたひとりで、魔球を完成させられるの?」そう言われるとタケシも弱い。渋々ながら、ミオと一緒に練習と研究をすることになる。

 ミオの方針は合理的だった。「部活では普通の投手としての練習だけする」「まず威力のある直球と制球力がなければ、魔球を実戦で役立てることは不可能」「魔球の練習は私とだけすればいい」。ミオのメニューは半端なものではなかった。徹底的な食事管理と基礎体力作り、スポーツ生理学的に正しい運動方法など。理屈に合わないことはすべてダメだしされた。大雑把な性格のタケシには辛いことばかりだったが、悔しさをバネにともかく耐えた。容赦なく厳しいミオだったが、体のケアのために手ずからマッサージをしてくれたりと優しいところもあった。なによりタケシの祖父への尊敬を全面的に信頼してくれた。タケシはミオに惹かれていく。

 しかし、肝心の魔球は完成しなかった。当時の記録映像などからリリースやフォームは分析出来ているのだが、握り方だけはタケシの子供の時の記憶に頼るしかなかったのだ。ミオも考えあぐねているようで、ひとり研究室に篭もることが多くなっていた。タケシは大学のグランドでひとり基礎メニューをしていたが、スーツ姿の美人秘書に声をかけられ、学部長室に連れて行かれる。そこにいたのは、どこかで見た顔の高年オヤジだった。「お前か、うちの娘をたぶらかしているのは」。彼はミオの父親だった。一方、タケシも彼のことを思いだした。例の特番で魔球をインチキ呼ばわりした大学教授・鷹野だったのだ。「もう二度とミオに近づくな」。タケシは動揺して帰宅する。夜、ミオから電話が入る。「しばらく練習は休み」。タケシは何も訊けないまま、頷くしかなかった。

 翌日。部活の後で久々に部の友人たちと街をぶらぶらしていたタケシは信じられない光景を目撃する。あのユウゴがミオと一緒に歩いていたのだ。馴れ馴れしく肩に手をまわして、楽しそうにしている。ミオはいつも通り無表情だが、白衣に制服姿ではなく、おしゃれな私服姿だった。ユウゴはタケシに気付き、にやにや笑いながら「インチキ魔球の孫は彼女を作る甲斐性もないだろ?」。タケシは逆上し、ユウゴに殴りかかる。だがミオに投げ飛ばされて、気を失った。

 気がつくと、ミオの研究室に寝かされていた。「私が止めなかったら、暴力沙汰で今までの苦労が水の泡」。タケシは鷹野教授とユウゴのことを問いつめる。「父と私は関係ない。私は私」「ユウゴのことは……あなたには関係ない」しかしタケシは納得せず、ミオを罵倒したあげくに絶縁を告げる。ミオは何も言い返さず、初めてみせる淋しげな表情で去っていった。

 次の日部活に行くと、ユウゴの祖父・セイゾウが待っていた。セイゾウはハヤトと一番対戦している打者で、魔球の生き証人だった。「儂はハヤトを今でも好敵手だと思っとる。あの魔球をインチキと言われるのは、儂のことをバカにされたのと同じじゃ」。しかし、だからといって孫の敵にわざわざアドバイスに来てくれたのは何故か? 訝しがるタケシに、セイゾウは「本当は口止めされている」と前置きして、事実を語る。「白衣を着ためんこい女の子が、魔球のことを教えてくれと頼みに来おった。ユウゴが先に出て、なにやら話していた。その後ウキウキしておったから、おそらくデートを交換条件にでもしたんじゃろ。あいつ、もてんからのう。儂の孫のくせに」。セイゾウのアドバイスで、ついに魔球を投げることに成功するタケシ。だが5球に1球しか成功せず、実戦で使えるレベルではない。やはりまだ、何かが足りないのだ。

 タケシはミオに謝ろうとケータイをかけたが、番号が変わっていた。直接会いに行くと、研究室はもぬけのからだった。居合わせたあの秘書が教えてくれる。「あなたが近づくことを恐れて、鷹野教授が手を打ったのです。もうミオさんには会えないでしょう」。タケシは秘書に伝言を頼む。「次の日曜の対抗試合、必ず見に来て欲しい」。

 そして対抗戦の日がやってきた。観客席にはタケシの父親やセイゾウの姿があるが、ミオの姿はない。それでもタケシは丁寧なピッチングで梅山高打線を0点に抑え続ける。ミオとの特訓はタケシの投手としての力を確実に底上げしていたのだ。桜海高が一点リードしたまま九回裏を迎えるが、ここに来て連打を喰らってツーアウト満塁になってしまう。バッターはユウゴ。そのとき、観客席から声がかかる。ミオだ。タイムを取り、ミオの元に駆け寄るタケシ。公式戦ではないのでルール違反ではないが、イレギュラーな行為であることは間違いない。会場の耳目は二人に集中する。

 タケシは誤解していたことを詫びるが、ミオは「そんなことどうでもいい」「魔球の理論が完成した」と淡々と語る。「セイゾウさんのアドバイスは聞いたけど、結局実戦で使えるレベルにはならなかった」と話すタケシだが、ミオは首を振る。「この魔球は微妙な力加減が必要。それを手に覚え込ませなければならない」「本来なら何億回何兆回という反復練習が必要。でも今は時間がない」。そこでミオは言葉を切り、タケシをじっと見つめる。「私のこと、好き?」。タケシは頷く。そしてミオはタケシの手を握って制服の中に導き、乳房に生で触れさせ、握らせる。静まりかえる観客。頬を染めたミオが、淡々と告げる。「この感触。この握り。絶対に忘れないで」。忘れられるわけがなかった。

 ゲームが再開され、タケシの魔球が唸りをあげた。ユウゴを三振に切ってとり、ゲームセット。魔球の存在はその場に居合わせた全員の目で証明された。だがそれ以上に、ミオとの仲が有名になってしまった。会場にやってきた鷹野教授が激怒して追っかけてくる。チームメイトたちが壁を作ってくれている間に、タケシはミオを連れて逃げる。その小さな手を、しっかりと握って。
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>さばよしさんへ。

 遅れて申し訳ありませんでした。気が向いた時で構わないので、またツッコんでいただけると有り難いです。

>皆様へ

 今年はお世話になりました。来年もまたよろしくお願いします。

コメント(4)

シンヤさんへ。

おつかれさまでした。

二つ、お訊ねしたいことがあります。

まず、シンヤさんは、どのくらい小説家になりたいと思っていらっしゃいますか?

そして、ぼくからの講評はどの程度まで耐えられそうですか?
 お久しぶりです。


>まず、シンヤさんは、どのくらい小説家になりたいと思っていらっしゃいますか?

 他人に「絶対見込みないから止めなさい」と言われても、諦めないくらい。


>そして、ぼくからの講評はどの程度まで耐えられそうですか?

 アドバイスや指導の取捨選択の権利と責任は自分自身にあると認識しているので、酷評それ自体はさほど苦になりません。「どんな酷評を浴びるのか」よりも「きちんと教えを吸収できるかどうか」の不安の方が大きいです。
シンヤさんへ

では、「魔球抜き」で、しかも書く気満々ということで、もう一度やり直していただけますか?

きびしいことを申しあげるようですが、プロになるためには、初めから自分に言いわけを用意していてはまずいです。

わからないことを題材に取り上げるのは悪いことではありません。
ただ、徹底的に資料にあたり下調べをしてください。

野球関係の書物は、それこそ牛が汗をかき、屋根にあたるほどの数が出ています。

また、書く気はないなんてことおっしゃらないでください。
書く気もない作品に時間を割けるほど人生は長くありませんから。

がんばってください。楽しみに待っています。
さばよしさんへ。

書き直しの件、了解しました。
では魔球というファクター抜きでもう一度やり直してみます。
期限は二週間後の3/10(土)ということにしましょう。

厚かましくも、ひとつだけ注文させてください。
「書き直して」というだけのことであれば、
1月22日のレス時点でおっしゃって頂きたかったです。

たとえば「なんかぐだくだ言い訳してるから、読むまでもなく没」などでもいいんです。 それはそれで「心構え」に対する有効な指摘でしょう。しかし前回の質問は、私になんの成長も知識ももたらしません。

いろいろお忙しいのだとは思いますが、であればこそ、そういった配慮は無用に願います。

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