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新潟の高校野球コミュの07年・選抜選考会議

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新潟県からは日本文理・北越の2校を選考対象とする事が決定。

候補校一覧

北海道 4校(出場枠1)

旭川南
駒大岩見沢
北海道栄
北照

東北 13校(出場枠2)

八戸工大一(青森)
三沢(青森)
盛岡大付(岩手)
花巻東(岩手)
仙台育英(宮城)
東北(宮城)
仙台一(宮城)
能代(秋田)
大曲工(秋田)
鶴岡東(山形)
日大山形(山形)
聖光学院(福島)
日大東北(福島)

関東・東京 18校(関東で4枠+東京で1枠+関東・東京で1枠)

明秀日立(茨城)
常磐大高(茨城)
藤代(茨城)
佐野日大(栃木)
宇都宮清陵(栃木)
桐生第一(群馬)
健康福祉大高崎(群馬)
浦和学院(埼玉)
花咲徳栄(埼玉)
千葉経大付(千葉)
成田(千葉)
帝京(東京)
桜美林(東京)
八王子(東京)
修徳(東京)
桐光学園(神奈川)
日大藤沢(神奈川)
富士学苑(山梨)

東海 12校(出場枠2)

常葉菊川(静岡)
常葉橘(静岡)
浜松工(静岡)
中京大中京(愛知)
東邦(愛知)
愛工大名電(愛知)
中京(岐阜)
大垣日大(岐阜)
大垣西(岐阜)
海星(三重)
菰野(三重)
皇学館(三重)

北信越 13校(出場枠2)

長野日大(長野)
創造学園大付(長野)
上田西(長野)
日本文理(新潟)
北越(新潟)
富山商(富山)
桜井(富山)
新湊(富山)
遊学館(石川)
星稜(石川)
北陸大谷(石川)
福井工大福井(福井)
福井商(福井)

近畿 15校(出場枠6)

近江(滋賀)
北大津(滋賀)
福知山成美(京都)
京都成章(京都)
京都学園(京都)
大阪桐蔭(大阪)
北陽(大阪)
東海大仰星(大阪)
報徳学園(兵庫)
市川(兵庫)
東洋大姫路(兵庫)
郡山(奈良)
天理(奈良)
智弁和歌山(和歌山)
熊野(和歌山)

中国 14校(出場枠2+中国・四国で1枠)

倉吉北(鳥取)
境(鳥取)
米子西(鳥取)
浜田(島根)
開星(島根)
松江北(島根)
松江農林(島根)
関西(岡山)
岡山理大付(岡山)
岡山城東(岡山)
広陵(広島)
崇徳(広島)
盈進(広島)
宇部商(山口)

四国 10校(出場枠2+神宮大会枠1+中国・四国で1枠)

香川西(香川)
丸亀城西(香川)
徳島商(徳島)
阿波(徳島)
今治西(愛媛)
新田(愛媛)
川之江(愛媛)
高知(高知)
明徳義塾(高知)
室戸(高知)

九州 17校(出場枠4)

大牟田(福岡)
福岡工大城東(福岡)
沖学園(福岡)
自由ケ丘(福岡)
小城(佐賀)
佐賀商(佐賀)
海星(長崎)
長崎日大(長崎)
熊本工(熊本)
九州学院(熊本)
大分豊府(大分)
豊後大野連合(大分)
宮崎商(宮崎)
鹿児島商(鹿児島)
薩南工(鹿児島)
八重山商工(沖縄)
浦添商(沖縄)

21世紀枠 9校(出場枠2)

(北海道) 釧路江南
(山形) 上山明新館
(山梨) 都留
(愛知) 成章
(福井) 武生商
(和歌山) 県和歌山商
(山口) 華陵
(香川) 高松第一
(宮崎) 都城泉ケ丘

☆希望枠1校
神宮大会枠1を得た四国地区を除く9地区の補欠1位校から
データに基づき守備力の高い学校1校

コメント(8)

東北、選抜高校野球の推薦辞退

日本高野連(脇村春夫会長)が今春の選抜甲子園大会(3月23日開幕)の臨時運営委員会を開き、昨秋の東北大会4強で選抜の出場候補に推薦されていた東北(宮城)が、宮城県高野連に提出した辞退の届け出を了承したと発表。

東北は、昨年7月に1年生部員同士がけんかをして一人がけがをしたが、高野連に報告しないまま東北大会などに出場。
高野連は17日の審議委員会で、報告責任があった野球部長は有期謹慎、野球部は警告処分相当と、日本学生野球協会審査室に上申する決定をした。

26日に開かれる選抜出場校の選考委員会では、東北を除く115校が一般選考の対象となる。
北信越=2枠

昨春のセンバツで新潟県勢初の8強進出を果たし、夏の甲子園にも出場した日本文理(新潟)が、北信越大会を制し、3季連続の甲子園をほぼ確実とした。
例年、2枠が予定されている北信越地区だが、準優勝の創造学園大付高は決勝で2対9と大敗。
準決勝で日本文理高と接戦を演じた名門・星稜高も候補に名前を連ねそう。

日本文理高を支えるのは、経験豊富な本格派右腕の栗山。
昨春のセンバツでは3試合に先発。夏の甲子園では阪神にドラフト指名された横山のリリーフで1イニングを投げている。179センチ、75キロと均整の取れた体から143キロのストレートと切れのいいスライダーを投げ込む。北信越大会はやや安定感に欠けたが、潜在能力が高いだけにひと冬を越えてどこまで成長しているか楽しみ。また、北信越大会決勝で先発した前沢も控えており、投手陣の層は厚い。

打線は北信越大会4試合すべてで先制されたものの、慌てず逆転勝利してきた頼もしさがある。打線に勢いをつけるのは、旧チームから1番を打っている頓所。準決勝の星稜高戦では、9対9の同点で迎えた9回にサヨナラ3ランを放つなどパンチ力を兼ね備えた巧打者。栗山の調子次第では、今年の甲子園も新潟旋風が巻き起こるかもしれない。

40年ぶり2度目の北信越大会出場となった創造学園大付(長野)は、昨夏のレギュラーが多く、試合慣れしているのが大きい。その中で軸となるのは、左腕の赤羽。驚くほどの球威はないが、カーブ、スライダー、ナックルなど豊富な変化球で打たせて取る。準決勝の福井工大福井高戦では10三振、1失点とその実力を証明した。

準決勝では乱打戦の末、日本文理高にサヨナラ負けを喫した星稜(石川)。左腕エースで、4番も務める高木を中心に投打に力を秘める。決勝ではエースが連投を考慮して登板せず大敗した創造学園大付高か、甲子園で数々の名勝負を繰り広げてきた星稜高か。残り1枠をめぐり、選考委員会も頭を悩ませそう。
出場校一覧

北海道
旭川南 初出場

東北
仙台育英 6年ぶり9回目

聖光学院 初出場

関東
千葉経大付 初出場

佐野日大 13年ぶり3回目

日大藤沢 9年ぶり3回目

桐生第一 3年ぶり3回目

成田 2年連続2回目

東京
帝京 11年ぶり13回目

北信越
日本文理 2年連続2回目

創造学園大付 初出場

東海
常葉菊川 3年ぶり2回目

中京 4年ぶり5回目

近畿
報徳学園 3年ぶり16回目

大阪桐蔭 3年ぶり3回目

北大津 2年連続2回目

市川 初出場

北陽 13年ぶり8回目

県和歌山商 70年ぶり3回目

中国
広陵 3年ぶり21回目

関西 3年連続9回目

宇部商 2年ぶり7回目

四国
高知 6年ぶり14回目

今治西 7年ぶり9回目

室戸 初出場

九州
熊本工 3年ぶり20回目

大牟田 初出場

小城 初出場

鹿児島商 21年ぶり12回目

21世紀枠
都留 初出場

都城泉ヶ丘 初出場

希望枠
大垣日大 初出場
日本文理2年連続の“春”2回目の出場決まる
 
◇先輩の8強超え目指す
2年連続の夢舞台へ。第79回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の選考委員会が大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで開かれ、日本文理が2年連続で選ばれた。

これまで県勢では7校が選ばれたが、2度目の出場を決めたのは初めて。念願であるセンバツ出場決定の報告に、選手、監督、生徒らから歓喜の声が上がった。「先輩たちのチームを超えたい。」選手らは、8強入りの快進撃で県内を沸かした昨年の成績を塗り替えることを誓い合った。

センバツ出場を告げる連絡が来たのは午後3時半すぎ。「はい、謹んでお受けいたします。」大勢の報道陣が見守る中、緊張していた羽二生寛興校長の表情がほころんだ。

間もなく、ロビーに集まった野球部員らに羽二生校長が出場決定を報告。引き締まった表情を見せる選手らを前に、大井道夫監督は「心から応援して下さった方々にお礼を申し上げたい」とすがすがしい笑顔。保護者や同級生、地元のファンも駆けつけ、「よかったね」と肩をたたき合った。

昨年10月に長野県で行われた北信越大会は、4試合すべてで逆転勝ちし、初優勝を果たした。鈴木崇コーチが「今年のチームは試合展開が読めないところがおもしろい」と振り返るように、粘り強い戦いで夢の舞台を手繰り寄せた。

一方、会見では大井監督は「北信越大会では投手を中心とした本来の戦い方ができなかった」と本番を見据えて課題を挙げた。

主戦の栗山賢投手(2年)は「無駄な四球を減らし、直球のキレも磨かなければ。」頓所裕一主将(2年)は「昨年のベスト8を超える成績を求められていることは分かっている。優勝旗を目指して練習したい」と宣言した。

報告後、選手らは早速ユニホームに着替え、ランニングやバッティング練習で汗を流した。センバツまで約2カ月。日本文理が新たなスタートを切った。

◇大井道夫監督
自分たちの野球をすれば全国でも通用する。最少失点で相手を抑え、1点でも多く取る野球を目指す。

◇頓所裕一主将(2年)
北信越の王者として戦いたい。本番までに弱点を見つけて克服したい。

◇栗山賢投手(2年)
甲子園では気持ちを込めて投げ、野手から信頼されるようなピッチングがしたい。

◇戸澤大介捕手(2年)
まだ実感はないが、本番までに連戦を戦える体力をつけたい。

◇樋口諒太内野手(1年)
うれしいのひと言。打撃に自信があるので、本塁打を狙う。

◇渡辺祐真内野手(2年)
決まってホッとした。投手中心のチームなので守備でもり立てたい。

◇小杉祐介内野手(2年)
昨秋の大会は守備が課題だった。本番までに克服し、優勝したい。

◇竹石恭介内野手(2年)
自主練習でやってきた成果を出して、昨年のベスト8を超える。

◇小野駿祐外野手(1年)
下半身の強化に力を入れ、まずはベンチ入りを目指す。

◇松本博光外野手(1年)
甲子園に行きたくて日本文理を選んだ。あきらめない野球をする。

◇前澤一歩投手(2年)
必ず出られると信じていたのでホッとした。マウンドに立ち、制球力で勝負したい。

◇安部整外野手(2年)
中学からずっと目標にしていた大会。親に負担をかけてきたので、恩返しがしたい。

◇鶴巻龍樹外野手(2年)
思い切って戦い、ベストプレーを見せたい。目標は4強以上。

◇木村大地内野手(2年)
できるだけ強い相手とやって、力を試したい。親も喜んでくれる。

◇五十嵐千尋内野手(2年)
みんなで声を出して盛り上げ、全員野球で戦いたい。ヒットが打てれば。

◇丸山敏春内野手(2年)
出るだけで満足せず、これから気を引き締める。投手を中心とした粘り強い野球をする。

◇筒井寛貴外野手(2年)
甲子園に向けて練習するのみ。特長の足を生かして、スタメンに入りたい。

◇太田雄也外野手(2年)
みんな気持ちが高まって良い雰囲気。一つでも先の塁を狙う積極的な野球で勝つ。


◇知事と新潟市長、ナインにエール
日本文理のセンバツ出場決定を受け、泉田裕彦知事は報道陣に「3季連続の甲子園出場、本当におめでとうございます」と笑顔を見せ、「昨年はベスト8まで行き、勇気と感動をもらった。今年も笑顔をいっぱい見たい」と期待した。

一方、篠田昭・新潟市長は「昨年のセンバツベスト8に続き、3季連続出場という目覚しい躍進ぶりは政令市移行を控えた本市の前途を祝福しているようで、81万市民とともにエールを送りたい」とコメントした。

◇本社号外に人だかり
新潟市新通の日本文理高前では、センバツ出場決定の報告を受けた後、「日本文理センバツ出場」を報じる毎日新聞号外が配られた。
集まった選手の父母や周辺に住む住民応援団、生徒らが次々に号外を求めて駆け寄った。手にした号外で知っている選手の話をしたり、うれしそうにページをめくっていた。
また、JR新潟駅前でも号外が配られた。

◇新潟市が庁舎に祝福の懸垂幕
新潟市は26日、日本文理のセンバツ出場決定を祝福する懸垂幕を本庁舎正面玄関脇に掲げた。懸垂幕は幅0・9メートル、長さ13メートルで、「祝甲子園出場日本文理高等学校」と書かれており、下校途中の生徒らが足を止めて眺めていた。

◇文武両道の私立校
新潟市新通の日本文理は84年創立の私立校で、生徒数は1021人(男646人、女375人)。女子の柔道、男子のソフトボール、陸上、水泳、レスリングがインターハイ出場を果たすなど部活動が盛ん。学校創立時に創部された野球部はほとんどが県内出身者。昨春のセンバツ出場のほか、夏の全国高校野球大会にも97、02、04、06年の4回出場している。

創立当初は田んぼに囲まれていたがここ数年で宅地化が進み、学校周辺の環境が大きく変わった。「ファウルボールが民家のガラスを割ることもあり、申し訳なくて」と羽二生校長。すぐにグラウンドの周囲に高さ約13メートルのネットを設置した。
スポーツだけでなく勉強にも力を入れている。昨年度の大学進学率は約45%。「以前は専門学校への進学が多かったが大学進学希望者が増えてきた」。国公立大などへの進学を目指す特進クラスは毎日7限まで授業がある。
第79回センバツ高校野球:日本文理・戦力分析 打線つないで得点
 
◇投手中心も制球に課題 瞬発力、遠投力の克服急務

第79回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)への出場が決まった日本文理。昨秋の北信越高校野球大会では、打線をつないで得点を重ね、県勢49年ぶりの優勝を果たした。新チームの公式戦11試合を振り返り、戦力を分析する。

◆打線◆
グラウンドの照明が、トスバッティングに励む選手たちの汗を照らす。1月下旬、「打線を引っ張るのは、やっぱり主将の頓所。試合を経るごとに成長している。」と大井道夫監督。

北信越大会準決勝の星稜(石川)戦。9−9の同点で迎えた九回裏無死一、二塁の絶好機に打席に入ったのが、1番・頓所裕一選手(2年)だった。普段ならバントで走者を送る場面だが、「あいつが打つとチームも勢いづく」からと、監督のサインは「打て」打球はスタンドへ消えた。

「秋は出来過ぎ。まだ実力はついていない」。大井監督はそう謙そんするものの、新チームの公式戦11試合の打率は3割7分1厘。4番・樋口諒太選手(1年)は4割近い。下位打線も戸沢大輔選手(2年)を軸に安定し、1・2番コンビの頓所、竹石恭介(2年)両選手は共に14打点を記録。長短打を絡めて得点を重ねるのが特徴で、昨秋の137安打のうち長打は48。明治神宮大会を除く10試合すべてで、2ケタ安打を放った。

◆投手◆
その一方で、大井監督は「うちは投手中心のチーム」と言い切る。昨年春と夏の甲子園で登板した右腕・栗山賢投手(2年)は、140キロ台の直球と2種類のスライダーが武器だ。70回3分の2を投げた昨秋の公式戦では、73個の三振を奪った。

課題もある。制球に苦しみ、四死球30で失点25、防御率は2・79。下半身を強化しながらフォームの改良に励んでおり、「克服すれば十分に全国でも通用するはず」と大井監督が掛ける期待は大きい。また、130キロ台の直球とカーブが持ち味の前沢一歩投手(2年)はチェンジアップを習得中で、投球の幅を広げる。

◆守備◆
不安もある。それが浮き彫りになったのが、明治神宮大会での試合前のシートノックだった。捕球した外野手がバックホームを直接送球する相手校の選手を見て「差が歴然としていた」と佐藤琢哉部長。大井監督も「昨年の2度の甲子園出場で分かった一番の課題が、守備。全国の強豪校に比べて範囲も狭いし肩も弱い」と振り返る。

公式戦での失策は10だが、鈴木崇コーチは「数字には出てこない実質的な失策はもっと多い」と指摘する。「守りが良ければ安打にならない当たりがあった」と。現在、専門のインストラクターをつけて筋力トレーニングを行うとともに、送球フォームをチェックし、瞬発力と遠投力の克服を急いでいる。
春の主役 日本文理2年・頓所裕一外野手

◇打率4割、主将の自覚
6点差を追いついた北信越大会準決勝。星稜戦。9−9で迎えた九回裏無死一、二塁で打席に立った。「つなぐことだけ考えた。」チームプレーに徹して引っ張った打球は右翼席へ。自身初のサヨナラ3ラン。チームはその勢いで初優勝。3季連続甲子園出場を果たした。

旧巻町(現新潟市)出身。「新潟で一番甲子園が近い」と日本文理に進んだ。夢はすぐにかなえた。06年春夏と先発出場し、計10打数3安打。大舞台でスクイズも決めた。

ただ新チームでは、責任の重さが違った。昨夏、主将に抜てきされた。シュアな打撃を買われ、打順も1番だ。「自分が引っ張らないと。」北信越大会では打率4割超で7打点と、優勝に大きく貢献。自覚を結果で表した。

「全国レベルに学びたい」と臨んだ明治神宮大会。初戦で1−7と千葉経大付に完敗し、彼我の力の差を思い知った。守備連係など課題の修正に取り組む毎日。3月には、一回り成長した姿を、慣れ親しんだ甲子園で見せる。

◇とんしょ・ゆういち
176センチ、72キロ、左左。巻東中卒。秋の公式戦打率3割4分8厘、14打点、5盗塁。
冬の鍛錬で力強く

春の選抜高校野球大会(3月23日開幕)に向け、日本文理の練習に熱が入っている。県勢では49年ぶりとなった秋季北信越大会優勝から3カ月余り。戦うごとに力をつけてきた新チームの面々は、冬の鍛錬期を経て、さらにたくましくなってきた。春夏合わせて3季連続の甲子園出場で、先輩たちが果たした昨春のベスト8を超えようと、意気込んでいる。

「まじめじゃないし、練習嫌い。残って自主練習をしないタイプ。」以前は、そう話していたエース栗山賢投手の意識が変わった。
今冬はウエートトレーニングと走り込みで、下半身と体幹の強化に専念した。大井道夫監督が「あんな栗山は初めてみた。今までとは全く違う」と驚くほど。

北信越大会では制球に苦しみ、四球を連発した。「あんな恥ずかしい投球は二度としない。」苦い思いが胸にある。1試合に失点は「2」、四球も二つまでに抑えるのが目標だ。

エースの変化に、控え投手も引っ張られた。2番手の前沢一歩投手は、チェンジアップを覚えようと奮闘中だ。カーブやスライダーを交えての丁寧な投球が長所。球種が増えれば、組み立ての幅も広がる。
横投げの小沢洋介投手は昨秋、内野手から転向したばかり。「早く先発で投げられるようになりたい」と実戦が待ち遠しそうだ。

「本来は投手力で最少失点に抑えて勝つチーム」と大井監督は言うが、打線も自信をつけてきた。北信越大会では好機を生かし、準決勝で12、決勝で9得点を挙げたのが大きい。

打球の飛距離が魅力の鶴巻龍樹選手は、スイングの際に片足で体をしっかり支えられるよう下半身強化に取り組んでいる。「選球眼をつけて、リラックスした状態で打てるようにしたい。」新しい「4番」候補の一人に挙がっている。

小杉祐介選手は、左右に打ち分ける器用さが魅力。正選手になったばかりで、初めて甲子園の打席に立つ。「好投手ばかりと当たるけど、変化球にもついていける技を身につけて打ち返したい」と意欲を見せる。

頓所裕一主将は、北信越大会準決勝でサヨナラ本塁打を放ち、「プレーで引っ張る主将」を印象づけた。結果を出すことでリーダーシップを発揮してきた長谷川徹・前主将が理想だという。「まだまだだけど、いつか追い越したい」

強かったのは先輩、おまえたちじゃない――。大井監督は新チームを結成した直後、「毎日さんざん怒鳴りつけた」と振り返って苦笑する。

県勢初となるセンバツ8強入りを果たした3年生は、才能豊かで個性的な選手がそろっていた。それと比較すれば、新チームは個性や個々の実力で劣り、性格的にもおとなしいチーム。練習試合では全く勝てず、まとまりのないまま9月の北信越大会の県大会地区予選が始まった。

「昨年のチームと比較されることは分かっていたし、重圧もあった」と頓所主将。でも、「文理は強い、というイメージのおかげで相手はひるむし、自分たちにも負けられないという気持ちが生まれた」と話す。

試合を重ねることで「一人一人が役割や立場を細かく知り、黙っていてもそれを果たす」(栗山投手)という、昨年とは違った持ち味が育まれてきた。

大井監督が掲げた今年のテーマは「ゴー・ザ・ディスタンス」。野球を題材にした米国映画「フィールド・オブ・ドリームス」のセリフの一つだ。「困難なことにも向かっていこう」という思いを込めたという。
日本文理(新潟・2年連続2回目)
◇昨春8強、県勢に勇気

「これで新潟も野球に目が向けられますね」

「そう脇村(春夫・日本高校野球連盟)会長に言って頂きましてね。」日本文理の大井道夫監督(65)がこんな話を披露した。昨春、47都道府県で唯一、センバツ未勝利だった新潟県に初勝利をもたらした直後のことだ。
「『いやあ、新潟は野球も盛んです』とお伝えしました」

昨春は勢いを駆って8強入り。夏も甲子園に出場し、秋の北信越大会は初優勝。福井商、星稜など全国的な有力校がある福井、石川などの後塵(こうじん)を拝してきた新潟勢として初となる県勢2年連続センバツ出場を、一校だけで果たした。

大井監督は「新潟には、甲子園に行くだけで満足しているところがあった。勝とう、頂点を目指そうという意識を持てるようになったことは大きい」と力を込める。

とはいえ、新潟には「サッカーどころ」のイメージが強い。02年日韓W杯の開催地の一つ。04年からJ1入りしたアルビレックス新潟の人気は、「温泉で、じいさん同士が勝った負けたと話してるぐらいだから」と、大井監督も認める。だが、「サッカー人気に野球が押されているわけではない」と譲らない。

日本文理の主力は県内中学の出身者が占める。10年前、県内に四つだった中学硬式のシニアリーグは現在11を数える。その一つ、新潟シニアは昨年のエースで阪神入りした横山龍之介や現主将の頓所裕一らの出身チーム。昨年の日本選手権で準優勝した強豪だ。監督の湊元正明さん(60)は「新潟を強くしたい、という思いで少年野球に携わる人は多い」と話す。

頓所は湊元さんらに「新潟のレベルアップに貢献できる選手になれ」と励まされ、進学先を決めた。だから、「昨年のベスト8入りは、自分たち以外の新潟の選手にとっても価値ある結果だったと思う」と信じている。だからこそ、「昨年以上の成績を残したい。」

4月には新潟を含む4県を本拠地に独立リーグの「北信越BCリーグ」がスタートする。徐々に野球の存在感が増している新潟のチームとして、頓所は「優勝を目指したい」。今はもう、ためらいなく言える。

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