カジキ (梶木)はスズキ目メカジキ科 Xiphiidae およびマカジキ科 Istiophoridae の2科に属する魚の総称。日本近海には、メカジキ・マカジキ・バショウカジキ・フウライカジキ・シロカジキ・クロカジキの6種が生息する。体長は大きいもので4 m 以上、体重700 kg に達し、いずれも頭の先が剣のように長く鋭く伸びているのが特徴。これは上あごが変形したもので、吻と呼ばれるものである。水中で最も速く泳ぐことのできる動物として、ギネスブックにも記載されている。食用にされ、スポーツフィッシングの対象魚にもなる。よくカジキマグロと呼ばれるが、これは俗称であって正式な呼び名ではない。
目次 1 名称 2 生態 3 人との関わり 4 代表的な種 5 分類 6 関連項目
名称 カジキはその吻で舵木(船の舵をとる硬い木板)を突き通すことから舵木通し(カジキドオシ)と呼ばれ、それが縮まったのが現在のカジキである、という説が多い。英語では、メカジキはSword fish (ソード・フィッシュ)、バショウカジキの仲間はSailfish (セイルフィッシュ)、マカジキとクロカジキの仲間はMarlin (マーリン)またはSpearfish (スピアフィッシュ)と呼ばれている。他にBillfish (ビルフィッシュ)ともいう。
多くはスポーツ・フィッシングの対象魚となっている。針にかかったときの強烈な引きと豪快なジャンプが世界中の釣り人を魅了してやまない。日本近海には太平洋・インド洋に生息するカジキの種類が全て見られることから、JGFA(Japan Game Fish Association)による大会や、カジキを狙ったトローリングが盛んである。