ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

算数が好きになる教え方研究会コミュの自信という宝物

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
-------------------------------

 自信という宝物

-------------------------------
□「あの子は不良少年だ」「不良少女やってる」と昔は〈不良〉という言葉を使っていました。
□〈非行〉と言うのは〈不良〉のことですね。

□高校生がホームレスを殺したといった事件がありましたね。他にも、高校生の殺人は、けっこう多いですね。殺人までいけば大犯罪ですが、最初から、いきなり、殺人ではないでしょう。
□やはり前段階があるのでしょうね。最初は、タバコや飲酒、万引きなど。こんなのが非行ですね。非行が進んで犯罪になるのでしょう。

□セックスに絡む犯罪もあります。だけどもいきなり性犯罪をおかすわけではありませんね。
□やはり、それには、前段階があるのです。
□体が発育すれば性欲がおこります。中学校の部活の控室にはエロ本が積んであって、幼い顔の中一がいやらしい目で見ているそうです。最近の統計を見ると、自慰を覚えるのも早いです。男女の行為も低年齢化しているし、%も増えています。男女の行為となると、非行ですね。

□「ウチの子は大丈夫」と思っていても、中学校へ上がると、大抵の子どもは気持が緩んで、何かのきっかけで横道に逸れる心配があります。

□小学校と違い、中学校では、学校の勉強だけではついていけないのに、家勉(自宅でする予習や復習)をしない子どもが殆どですね。
□「塾へ行かせているから大丈夫」と、親は思っています。ところがそうでもないのですね。
□塾に詳しい人に聞いた話ですが、塾でも真面目に勉強する子どもは少数で、あそび半分の気持ちできて、落ちこぼれも多いそうです。

□こんなことで、気持ちが緩み、何かあると、非行への引き金になるのでしょうね。

□非行に走らないよう予防して、非行に走っても早く元に戻さなければいけないですね。

---------------------------------
□自分自身(熱田善男)、いま振り返ると、小学校では勉強はできるほうでしたが、中学校と高校では、英語はきらい、国語や社会もきらい、きらい教科が多かった。その上に家勉は殆どしませんでした。だから成績は良くなかった。

□高1の1学期、こんな事がありました。きらいな国語のチンプンカンプンの古文でした。テストの後、生徒3人が教員室に呼ばれました。
□「君ら3人カンニングしただろう」といきなり言われました。3人とも、していないと必死に言い訳をしました。言い訳を一通り聞いた後、先生が3人の答案を見せながら、「3人とも×の所は同じ間違えた答えを書いている、見せ合ったに違いない」と攻められると逃げようがありませんでした。「君ら3人は机が隣どうしじゃないか」、と言われ、とうとう白状しました。
□「今度は許すから、代わりに、夏休みに勉強をしなおして、2学期にチャンとした成績をとるようにしなさい」と。いい先生でした。
□きらい古文でしたが、やりましたよ。範囲を何度も何度もやりました。一つの所を10回ぐらい復習すると、何とかわかるようになるのですね。2学期の再チャレンジは成功でした。

□高校では、数学と物理だけは、自分の好みに合っていた上に、教え方のうまい先生に当たり、教室で聞くだけでよく分かり、家勉をしなくても、成績もよかったですね。

□古文の復習で、「オレだって勉強すれば、できるんだ」という、努力に対する自信。
□数学と物理の成績が良かったので、「オレの頭もまんざらじゃない」という自信。
□この2つの自信ができたのがよかったです。

□京都の高校でした。高3の担任は女の先生で、数学の先生でした。この先生が、「熱田くんは、数学が出来るから京大には受かる」といって下さって、この先生のホメ言葉のおかげで自信を持ち、1浪はしましたが、受かったのでした。

-------------------------------
□「勉強もダメ、体育もダメ、ケンカもダメ」と自分で自分の評価を下げて、自信を失い、それが原因で非行に走るのだと言われています。
□先生やお母さんにおねがいしたいのは、子どもの良いところを見つけて褒めてあげてほしい、ということです。ダメはいけませんね。

□そして、絶対に子どもを差別したり、えこひいきしては、いけないのです。
□「お兄ちゃん、あんなにやっているのに、どうして、あんたにはできないの」
□「それなら、お兄ちゃんだけ子どもにすればいい。オレなんかどうせいらないのだろう」と聞くのです。そして、自信をなくして、捨てばちな気持ちになって非行に走るのです。

-------------------------------
□私(熱田善男)の弟のことを紹介します。苦労せずに大学まで進めるようにと、地域の公立中に上げずに、立命館大学の系列の立命館中学校へ入れたのです。私立ですから、両親は、家計には無理をして入れたのです。
□これがいけなかったのですね。兄貴は公立へ入れて、俺は私立でエスカレーターというのは、いわなくてもわかるわけですね。これも兄弟を差別したことになるのですね。
□「オレは勉強が出来ないから」と卑下して、自分に自信が持てなくなったのです。

□中2の頃から、おかしくなってきました。タバコやケンカが段々派手になってきて、学校が目を付けるようになり、学校から注意されると、それが逆効果になって、またタバコとケンカ。
□それに、女、別の中学校の同学年の子と、放課後一緒に遊び回る。これが噂になり、学校が知る。タバコとケンカ、女の3点セット、立命館高校への受け入れは「ノー」ときたのです。
□そんな事で、酒を飲んでよっぱらい、荒れまくって、たいへんでした。

□父親は、それでも、最後まで弟を受け止めて支えてやっていました。
□つてを頼って、受け入れてくれる高校を捜し回っていました。やっと花園高校という仏教系の高校が受け入れてくれることになりました。

□花園高校は、私の弟のような生徒を受け入れて、まともな生徒にしてくれるありがたい高校だったのです。本当にそうでした。
□校長先生が偉かったのですね。子どもたちを枠にはめるのは、決して良くないという哲学を持っておられたようです。広い放牧場で子どもたちを自由に走り回らせる。しかし、大きく踏み外さないように放牧場の外柵だけはしっかりしておく。こんな方針で、コセコセせずに、ののびのびした考えで導かれていたようです。

-------------------------------
□弟は野球部入り、2年生からレギュラー、5番、キャッチャー。監督もこの高校の卒業生で過去にはグレていたとか。選手は生き生きと練習に励み、夏の大会の京都予選でベスト4まで進出し、野球部とっては初めての快挙でした。
□こんな高校生活で弟は自信を取り戻し、卒業後は進学せず、京都では有力な企業に就職しました。中学時代からの女性とも結婚して3人の子どもにも恵まれ、立派な社会人になりました。

-------------------------------
□自分の話と弟の話で、たいへん恐縮でした。
-------------------------------

□非行に走るのも、自信がないからです。
□非行から立ち直るのも、自信です。
□自信は宝物ですね。自信が、子どもにとって、どんなに大切か、わかっていただけましたね。

□今の世の中は、子どもを比較しすぎますね。どうしてこんなに比較するのでしょうか。
□偏差値とか、足が早いとか、そんなことだけで比較して上下をつけるのは止めてほしいです。
□一人ひとりは、顔も違うし、性格も違うし、得意なことも違うし苦手なことも違う。
□好きなことも嫌いなことも違う。

□算数は成績が悪くても、作文が上手な子どももいるはずです。走るのが遅くても、素敵な絵を画く子もいます。どの子も得意があるのです。

□ちょっとした成績のことなど、大げさに騒がず、得意を見つけて、褒めてあげて、伸ばして
あげて、自信を持たせてあげて、しっかりした学校生活を送るようにしてあげてほしいですね。

-------------------------------
□自信という宝物を手に入れるまでは、変わらない気持ちで、子どもを、受け止めてあげて、支えてあげてほしいですね。
-------------------------------
□自信という宝物は一生の宝物になるはずです。
-------------------------------

□「算数教室だより」第60号/平成19年04月号から引用

□ご意見があれば、よろしくおねがいします。

コメント(1)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

算数が好きになる教え方研究会 更新情報

算数が好きになる教え方研究会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング