ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

おれのおれによる心理学用語集コミュの統合失調症(schizophrenia)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
統合失調症とは、10代後半から30代前半に好発し、認知・思考・感情・行動にわたるさまざまな症状を呈し、多くの場合慢性の経過をたどり、一部は人格荒廃にいたる内因性の精神障害である。生涯有病率は0.5〜1.0%である。
この障害は、1899年、Krepelinによって若年で発症し、予後不良にのもとのとらえ、早発性痴呆と名づけた。しかし、1911年Bleulerによってこの障害が、必ずしも若年で発症し予後不良とは限らないこと、精神の統合不全が疾患の基盤に想定されることから統合失調症と名づけた。
症状は、ブロイラーが思考障害・感情障害・連合障害・自閉の4つを基本症状と考えた。一方、シュナイダーは一級症状として、?思考化声・?対話幻聴・?身体への影響体験・?思考奪取・?思考伝播・?妄想知覚・?作為体験などをあげた。また、近年、Andreasenの作成した症状評価尺度に基づき?陽性症状(精神病症状・解体性症状)と?陰性症状に分けられている。
病型は破瓜型(解体型)・緊張型・妄想型(・単純型)に分けられる。破瓜型は思春期に発症し、徐々に進行し、人格荒廃に至る。解体性症状や陰性症状が全面に出る。緊張型は主に急性の発症で、了解しがたい衝動的な行動を示す「精神運動性興奮」と、意識が清明なのにもかかわらず自分の思うままに身体を動かせない「昏迷」により特徴付けられる。妄想は体系化した妄想およびそれに関する幻覚を特徴とする。好発年齢は20代後半以降と、比較的遅く、解体性症状や陰性症状は当初目立たないが、長い年月をかけ、妄想が色あせることで、これら症状が主体となることがある。
病因としては、生物学的仮説として、ドパミンをはじめとした神経伝達システムの障害、神経発達の障害、また、心理社会的仮説として人生再早期の発達上の問題・家族内コミュニケーションの障害、また、家族内分裂病ということばがあるように、遺伝の要因も挙げられるが、多くの説があるが、いまだ決定的なものはない。
治療は、抗精神病薬による薬物治療が大原則である。重症では入院も必要となる。予後調査の多くは1/3は増悪、1/3は不変、1/3は軽快・寛快とある。

(引用・参考文献:?臨床心理学入門事典 至文堂 ?心とかかわる臨床心理学 ナカニシヤ出版 ?臨床心理士試験対策心理学標準テキスト 秀和システム)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

おれのおれによる心理学用語集 更新情報

おれのおれによる心理学用語集のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。